ひいらぎ亭@知恩院前
2020
13
年に数回、自分の中の特定料理ジャンルランキングががばっと入れ替わるようなお店に出会う事があるのですが、今回、焼き鳥部門でそういう現象が発生。が、新店ではなく、お店自体は、もう相当以前から存在していた模様。2日ほど前に予約し、やってきた東山通、知恩院前。八坂さんから330mほど上った、正に観光地の周辺、というところ。紀伊半島の南で台風14号が通過中の小雨交じり金曜日、19:30。

お店の名前はひいらぎ亭、1970年から京都木屋町で46年、2017年に知恩院前に移転されて3年、というお店。たまたまネットを彷徨っていて発見したのですが、行く前に調べていたら、食べログでは3.07点とほぼ見落とされているレベルで、その口コミ6件中、京都以外の人が4名という、明らかに地元民が内緒にしているお店。で、更に調べると既にFB友2名から報告あり、自分の注意力散漫さに少々がっくりするのですな。こういう、さり気ない~感じの佇まい。

予約しているものですが~!と店内に。Lの字型カウンター10席の入り口側端っこに陣取るのだ。IFはカウンター、2階は未確認ですが宴会可能な個室がある模様。そちらにもグループ客が入っていて、我々が入って空き一席、という状況。コロナ対策も兼ねて、ぶんぶんと換気扇が回っている中、地元民に愛されている非常に活気のある店内。お洒落な割烹居酒屋じゃなくて正におばんざいも頂ける居酒屋さん。焼鳥の焼き場が目の前にあり、お料理が出来上がっていくのを眺めるのが大好きな我々には特等席。

とりあえず生ビーを注文し、メニューを確認。もともと先代のご店主がおばんざいのお店からスタートされたので、おばんざい的なものも豊富なのですが、二代目ご店主が焼き鳥メニューを取り入れられ、それが超ウマだとの噂。現在先代ご夫婦と二代目、それにお運びのおねえさんの4名体制。
未確認情報なのですが、二代目は滋賀県にある鶏好きの聖地、「じどりや 穏座」で修行されており、現在も朝、滋賀の穏座まで行って自分で捌いた「淡海地鶏」を出されている模様なのだ。そりゃ、期待も高まりますなあ。。。

焼き鳥メニューがこちら。当日は二階で鍋をやられるお客様が居られた関係か、鶏刺類が無くて少々ガックリしつつ、串物を中心に何点かお願いしてみる。 と、驚くべきことに焼鳥は注文を受けてから串を打つ!ようで、びっくり~なのだ。(肉の乾燥を防ぐためですな)

で、お料理の前に突き出しに味の濃い枝豆、それにしじみの赤出し!がでてくるのですが、超うっかり写真を失敗し(滝汗)、それでビールは消化したので、次のお酒を。冷酒メニューは特になく、保冷庫で冷えているので出して貰う形式ですが、5・6種類ほどかな。(燗酒も見えている範囲で同数ほど) 多分一合¥1000前後の価格設定のような気がします。
まずは、玉川の山廃純米2017BY!を頂くのだ。お酒チョイスは先代ご店主の係のようですな。

こういうお洒落な酒器で。2017BYということなので3年熟成の古酒なのですが、良い感じでこなれていて超ウマ。これは良いのに当たった~とニンマリ。

一品目。焼き鳥を食べに来たのですが、今日は鰹がお勧めですよ!に速攻で乗っかる我々(滝汗)。たたきですが肉厚に切ってあり、ニンニクほんのり、酸味ほどよいポン酢系タレがこれまた期待値を越えてくる旨さ。(鰻も超気になったのですが、次回の楽しみということで・・)

で、目の前ででっかい鶏むね肉に串が打たれて、焼き台でころころと返しながら焼くのを眺めていた「鶏むねのたたき」なり。生姜醤油で頂きます。偶然にも「色々なたたき三種!」を注文してしまったのですが、中心部は半生なのにちゃんと温かくなっていて、二人、思わず目を見合わせるウマさ。いやーびっくり&ボリュームも十二分!

串物から、さび焼き¥350なり。先ほどのむねたたきと同様にあっさりしたささみの部分ですが、これまた表面が色がさっと変わった程度の火入れなのに、ちゃんとほんのり温かさを感じるのだ。焼きは先のむねよりさらに軽やか。いやー、旨いですな~。

お酒二合目を注文。磯自慢純米吟醸山田錦なり。相方は、先の古酒の玉川より、繊細な鶏にはこちらが合うわ~とご満悦。(私は古酒好きなので、先の方が・・)

で、たたき3つ目は、白ぎものタタキなり。メニューに無く、上の宴会場に運ばれていくのを見て、速攻で追加注文したのでお値段不明。これが、驚くべき旨さ。お店の焼き方針が表われるメニューだと思われるのですが、中心の水分はちゃんと抜けるほど火が入っているのに、まるでフォアグラのような食感。いやーフォアグラより全然軽やかなのですが、超ウマですなあ。。。。びっくりしました。

更に皮が大好きな相方が、旨さのあまり思わずだまりこんだ「アツ皮」で¥300なり。どの部位の皮なんですかねえ。むっちりとした歯ごたえでかみしめると美味しい脂がじゅわじゅわじゅわと。。。

更に三合目。奈良の「裏バージョン」篠峯なのですが、ネット上に情報皆無。旨かったように記憶!

実はこの一串が一番えええええええ!とビックリしました。モモなのですが¥350なり。香ばしい焼き上がりで皮はざっくり、身はぶりぶりん、が、歯を立てるとさっくり噛み切れ、美味しい肉汁がだらららーんと。ひね鶏では無いと思うのですが、地鶏の健康さとパワーを感じる、今、なんだか凄いものを食べたぞ!感のある一品。

あー、ちょうちんがあるんだ!と注文したら売り切れで、二代目から「白子はありますよ~」と言われたので速攻でお願いするのだ。これは薄皮はパンパンに張っているのですが、焼き目は極少。ぶりんと噛みしめると背徳の味わい、美味しいです。

背ギモも1本しかないので~だったのですが、おまけつきにしてくれました。茶色いナッツ的なものが掛かっていて、なにこれ?と噛みしめるのですが、炒った大豆のようでほんのりチョコレートっぽい香りが。帰り際にお聞きしたら満面の笑みで「これ、カカオ豆を焙煎して砕いたもので、カカオニブっていいます~」と教えてくれました。マニアですなあ~。

〆の串にチョイスしたのが、丸ハツ(心臓)¥300なり。これまたぷりぷりした食感で、血管の処理などどういう形でやっておれるのかよくわからないのですが、スイカ史上最強の丸ハツ!だと断言。いやはや、超ウマでした。

〆の玉子ご飯は¥500なり。玉子量が多くてさらっさら、お茶漬けのような感じで頂くのですが、これまた乙な味。新鮮な玉子なので有りえるお味なんでしょう。

清算して頂いている間に、デザートがありますので!と、超熟れ熟れの梨(多分,幸水かな・・)それと、柿を頂いて大満足。
で、生ビール2の日本酒3合とそこそこ呑んで、¥14000ほどという大大大大!納得価格なり。いやー、なんとも凄かった。基本、気に入ったお店は速攻で世間にお知らせしよう!という方針で、このblogを運営しているのですが、今回は常連さんに恨まれそう&もう何回か行ってから書きたい!と本気で思ったお店です。(とはいえ、4日ほど悩んで出すのですが汗)
多分近日、二階でしんみり、鶏鍋をつつく予定!
◆ひいらぎ亭
住所:京都市東山区知恩院前石橋町306-6
営業時間:17:30~23:00(L.O.22:30) 火・水休
TEL:075-748-1739

帰りに八坂さんの前を通るのですが、驚くほど人のいない四条通なのだ。。

お店の名前はひいらぎ亭、1970年から京都木屋町で46年、2017年に知恩院前に移転されて3年、というお店。たまたまネットを彷徨っていて発見したのですが、行く前に調べていたら、食べログでは3.07点とほぼ見落とされているレベルで、その口コミ6件中、京都以外の人が4名という、明らかに地元民が内緒にしているお店。で、更に調べると既にFB友2名から報告あり、自分の注意力散漫さに少々がっくりするのですな。こういう、さり気ない~感じの佇まい。

予約しているものですが~!と店内に。Lの字型カウンター10席の入り口側端っこに陣取るのだ。IFはカウンター、2階は未確認ですが宴会可能な個室がある模様。そちらにもグループ客が入っていて、我々が入って空き一席、という状況。コロナ対策も兼ねて、ぶんぶんと換気扇が回っている中、地元民に愛されている非常に活気のある店内。お洒落な割烹居酒屋じゃなくて正におばんざいも頂ける居酒屋さん。焼鳥の焼き場が目の前にあり、お料理が出来上がっていくのを眺めるのが大好きな我々には特等席。

とりあえず生ビーを注文し、メニューを確認。もともと先代のご店主がおばんざいのお店からスタートされたので、おばんざい的なものも豊富なのですが、二代目ご店主が焼き鳥メニューを取り入れられ、それが超ウマだとの噂。現在先代ご夫婦と二代目、それにお運びのおねえさんの4名体制。
未確認情報なのですが、二代目は滋賀県にある鶏好きの聖地、「じどりや 穏座」で修行されており、現在も朝、滋賀の穏座まで行って自分で捌いた「淡海地鶏」を出されている模様なのだ。そりゃ、期待も高まりますなあ。。。

焼き鳥メニューがこちら。当日は二階で鍋をやられるお客様が居られた関係か、鶏刺類が無くて少々ガックリしつつ、串物を中心に何点かお願いしてみる。 と、驚くべきことに焼鳥は注文を受けてから串を打つ!ようで、びっくり~なのだ。(肉の乾燥を防ぐためですな)

で、お料理の前に突き出しに味の濃い枝豆、それにしじみの赤出し!がでてくるのですが、超うっかり写真を失敗し(滝汗)、それでビールは消化したので、次のお酒を。冷酒メニューは特になく、保冷庫で冷えているので出して貰う形式ですが、5・6種類ほどかな。(燗酒も見えている範囲で同数ほど) 多分一合¥1000前後の価格設定のような気がします。
まずは、玉川の山廃純米2017BY!を頂くのだ。お酒チョイスは先代ご店主の係のようですな。

こういうお洒落な酒器で。2017BYということなので3年熟成の古酒なのですが、良い感じでこなれていて超ウマ。これは良いのに当たった~とニンマリ。

一品目。焼き鳥を食べに来たのですが、今日は鰹がお勧めですよ!に速攻で乗っかる我々(滝汗)。たたきですが肉厚に切ってあり、ニンニクほんのり、酸味ほどよいポン酢系タレがこれまた期待値を越えてくる旨さ。(鰻も超気になったのですが、次回の楽しみということで・・)

で、目の前ででっかい鶏むね肉に串が打たれて、焼き台でころころと返しながら焼くのを眺めていた「鶏むねのたたき」なり。生姜醤油で頂きます。偶然にも「色々なたたき三種!」を注文してしまったのですが、中心部は半生なのにちゃんと温かくなっていて、二人、思わず目を見合わせるウマさ。いやーびっくり&ボリュームも十二分!

串物から、さび焼き¥350なり。先ほどのむねたたきと同様にあっさりしたささみの部分ですが、これまた表面が色がさっと変わった程度の火入れなのに、ちゃんとほんのり温かさを感じるのだ。焼きは先のむねよりさらに軽やか。いやー、旨いですな~。

お酒二合目を注文。磯自慢純米吟醸山田錦なり。相方は、先の古酒の玉川より、繊細な鶏にはこちらが合うわ~とご満悦。(私は古酒好きなので、先の方が・・)

で、たたき3つ目は、白ぎものタタキなり。メニューに無く、上の宴会場に運ばれていくのを見て、速攻で追加注文したのでお値段不明。これが、驚くべき旨さ。お店の焼き方針が表われるメニューだと思われるのですが、中心の水分はちゃんと抜けるほど火が入っているのに、まるでフォアグラのような食感。いやーフォアグラより全然軽やかなのですが、超ウマですなあ。。。。びっくりしました。

更に皮が大好きな相方が、旨さのあまり思わずだまりこんだ「アツ皮」で¥300なり。どの部位の皮なんですかねえ。むっちりとした歯ごたえでかみしめると美味しい脂がじゅわじゅわじゅわと。。。

更に三合目。奈良の「裏バージョン」篠峯なのですが、ネット上に情報皆無。旨かったように記憶!

実はこの一串が一番えええええええ!とビックリしました。モモなのですが¥350なり。香ばしい焼き上がりで皮はざっくり、身はぶりぶりん、が、歯を立てるとさっくり噛み切れ、美味しい肉汁がだらららーんと。ひね鶏では無いと思うのですが、地鶏の健康さとパワーを感じる、今、なんだか凄いものを食べたぞ!感のある一品。

あー、ちょうちんがあるんだ!と注文したら売り切れで、二代目から「白子はありますよ~」と言われたので速攻でお願いするのだ。これは薄皮はパンパンに張っているのですが、焼き目は極少。ぶりんと噛みしめると背徳の味わい、美味しいです。

背ギモも1本しかないので~だったのですが、おまけつきにしてくれました。茶色いナッツ的なものが掛かっていて、なにこれ?と噛みしめるのですが、炒った大豆のようでほんのりチョコレートっぽい香りが。帰り際にお聞きしたら満面の笑みで「これ、カカオ豆を焙煎して砕いたもので、カカオニブっていいます~」と教えてくれました。マニアですなあ~。

〆の串にチョイスしたのが、丸ハツ(心臓)¥300なり。これまたぷりぷりした食感で、血管の処理などどういう形でやっておれるのかよくわからないのですが、スイカ史上最強の丸ハツ!だと断言。いやはや、超ウマでした。

〆の玉子ご飯は¥500なり。玉子量が多くてさらっさら、お茶漬けのような感じで頂くのですが、これまた乙な味。新鮮な玉子なので有りえるお味なんでしょう。

清算して頂いている間に、デザートがありますので!と、超熟れ熟れの梨(多分,幸水かな・・)それと、柿を頂いて大満足。
で、生ビール2の日本酒3合とそこそこ呑んで、¥14000ほどという大大大大!納得価格なり。いやー、なんとも凄かった。基本、気に入ったお店は速攻で世間にお知らせしよう!という方針で、このblogを運営しているのですが、今回は常連さんに恨まれそう&もう何回か行ってから書きたい!と本気で思ったお店です。(とはいえ、4日ほど悩んで出すのですが汗)
多分近日、二階でしんみり、鶏鍋をつつく予定!
◆ひいらぎ亭
住所:京都市東山区知恩院前石橋町306-6
営業時間:17:30~23:00(L.O.22:30) 火・水休
TEL:075-748-1739

帰りに八坂さんの前を通るのですが、驚くほど人のいない四条通なのだ。。
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