餃子とナチュールワイン 兎屋 @祇園
2020
19
いやー、また少々変わったお店に当たりましたのでご報告。
レセプションでお店をチェックされた食べblogerな方々が9月ごろ初出ネタを書かれていて、面白そうなので狙っていたのですが、食べログネット予約では週末はずっと満席状態。 ほんまかいな?と電話してみると、早めの時間帯だったせいか、意外にするっと予約OK。お店の名前は「兎屋」で、餃子をコース仕立てで食べさせるお店。それも、ヴァン・ナチュール系なワインと共に、という女子ウケ狙いだよねえ!な構成なのだ。

お店はこれぞ京都!的な石畳が美しい新橋通ぞい。元お茶屋さんのリノベ物件で外からは普通に新橋通の石畳になじんでいるのですが、入店するとその異空間さに度肝を抜かれるのだ。

暖簾をくぐるとミラードアになっていて、中に。かなり落とした照明に少々五月蠅いぐらいのクラブ系BGM。格子窓の前にハーフミラーが壁一面に張り付けてあり、カウンター席が7席ほど、後ろに4人掛けテーブルが2、かな。二階もある模様ですが未確認。
いやー、これはスタイリッシュと言うか、ビックリしますな。

で、カウンター内にはちゃきちゃきと動くしゅっとした男前ばかり4名。初めてです~とメニューの説明をして頂く。餃子のコースは¥3000で、突き出し代わりのスープ、それに定番の水餃子、焼き餃子、揚げ餃子に、ここでしか出していないだろうなあという超変化球な餃子が4種類ついてくるのだ。それをお願いし、足らなかったら追加しようということに。

お料理の説明に、今日使っている食材の説明もして頂け、本山葵は何に使うのだ~と興味津々な我々。テーブル上の照明はスポットライト的にそれなりに明るくしているのが良いですな。

とりあえずビールなど飲みつつお料理を待つのですが・・・

メニューの裏面がまた読ませるのですな・・・。当日も結構お若いお兄さんが一生懸命、皮から餃子を手作り中。

一品目は、菊芋のポタージュ。浮き身はフォアグラを軽く揚げたものという。そんなに濃い味ではなく芋の旨味が分かる程度の程よい塩の乗せ方。ビールは飲んでしまったので、ワインをお願いしたいのですが、お料理に合わせて頂けますか~ということに。

左手は、ジョージア産のRkatsiteli 2016なり。ルカツィテリなる聞いたこともないようなブドウ品種で、クヴェヴリなる甕で醸す伝統的製法のオレンジワインですが、ほの渋いのに透明感のある仕上がり。ウマ! こちらはジョージア好きな相方がチョイス。右手は山形県産のグレープリパブリックなる会社謹製のAnfora Arancione 2019なり。市価ボトル¥4000ぐらいの結構いいお値段なのですが、これまたするすると呑めるのだ。 ワインはグラス¥900均一な模様ですな。

このようなお洒落なグラスで。餃子屋さんであることを忘れそうな汗汗汗

水餃子登場。黒胡椒的に振りかけてあるのは台湾のスパイス「馬告(マーガオ)」なり。レモングラスのような爽やかな香り。それを・・・

刻み白ネギが入ったそんなに辛くも酸っぱくもしていないバランス系なタレで頂く趣向。サイズも手ごろですし、ちゅるんと一口で行けますな。アツアツなので慎重に。粗微塵の豚ミンチの旨味をしっかり味わえる。これが一人1皿。

お次はあえてワンタンの薄皮で包んだ焼き餃子。いやー変態ですな。黙っていると分からないかも、ですが、サックリ系ではなくむっちり系。これも先ほどのタレが合うのだ。これは2人でシェア。

お次のワインがこちら。仏ロアールの微発泡白。Certains L'aiment Sec 2018ナリ。もう既に酔っ払いつつあるのですが、リンゴを想起させる意外にドライな一杯。

で、実定番餃子三種でこれが一番美味しいなあと思った揚げ餃子なり。包んで茹でた餃子を72時間熟成してから挙げてある模様。熟成時間は在庫状況によるのかな。

割ってみた図。熟成すると皮と餡の一体感が出て、なんだかワインの良いアテになるのだ。いやー、想像以上にGOOD!

お次から、かなり有りえない、これは餃子なの?的なものが続くのですが、お味はなかなか良いのだ。
まずは、帆立の餃子で単品なら2個¥1000!なり。 かりっと焼いた皮に帆立貝柱のでっかい身とタップナード(黒オリーブぺースト)を合わせ、上に生雲丹が乗っているという。緑色の小さな粒粒はオリーブオイルのカプセル。こういうのを素材として売っているそうな。いやー想像力は無限大!なのですが、ノリはアボガド巻(滝汗)のような発想。

更にこれは餃子なのか?なのですが、唐墨の餃子で単品なら2個¥1200!というお大尽価格。このコースの1/3はこの餃子1個で構成されているのですから、まあ、面白いのだ。 山葵がここで出てくるとは!

これぐらいのサイズ感。お味はカラスミ!なのですが、塩辛くはないです。

更にワイン。お勧めはまたまた白微発泡。仏ロアールのPetillant La P'tite Gaule du Matin 2019なり。シャルドネ 40%、シュナンブラン40%、ソーヴィニヨン・ブラン20%。国産は不明ですが、他のワインは全部我が街伏見のインポーター、ディオニーのチョイス。やっぱり~!と言う感じ。

餃子ラストがこちら。これがまた変態で、丸いのが柿とマスカルポーネ、切って卸しチーズを掛けてあるのが無花果と生ハムというデザート?な一品。これがまた違和感なくなかなか美味しい。ワインのアテには非常に適切。
結構いい感じでアルコールは回っているのですが(汗)、まだ少々食べ足りないので〆麺類を1つだけ注文。

九条葱油鴨拌麺で¥700なり。山椒の風味がふわん、香港の高級中華の〆のような極細麺。

量は控えめなので1人で1個は確実ですな。いやー旨かったなり。
以上でビール2、微発泡白4、橙2と結構しっかり呑んで¥16000割れ。(サービス料10%あり)過去、餃子屋さんでこんなにお金を使ったのは初めてなのです(滝汗)が、呑み代が半分強なので全然予想範囲内でした。
面白いことに挑戦されていて、且つかなり客層を選ぶお店だと思うのですが、ゼロ次会でバルっぽく使ったり二軒目使いのほうが幸せ感高そうな予感。食事中はもうちっと静か目の曲を掛けてくれると嬉しいなあ、と思いつつ、雰囲気含め好きな方も居られるかと。ご馳走様でした~。
◆餃子とナチュールワイン 兎屋
住所:京都府京都市東山区元吉町45-1
営業時間:(火~土)17:00-23:00 (日)12:00 - 20:00
TEL:050-5457-4053
レセプションでお店をチェックされた食べblogerな方々が9月ごろ初出ネタを書かれていて、面白そうなので狙っていたのですが、食べログネット予約では週末はずっと満席状態。 ほんまかいな?と電話してみると、早めの時間帯だったせいか、意外にするっと予約OK。お店の名前は「兎屋」で、餃子をコース仕立てで食べさせるお店。それも、ヴァン・ナチュール系なワインと共に、という女子ウケ狙いだよねえ!な構成なのだ。

お店はこれぞ京都!的な石畳が美しい新橋通ぞい。元お茶屋さんのリノベ物件で外からは普通に新橋通の石畳になじんでいるのですが、入店するとその異空間さに度肝を抜かれるのだ。

暖簾をくぐるとミラードアになっていて、中に。かなり落とした照明に少々五月蠅いぐらいのクラブ系BGM。格子窓の前にハーフミラーが壁一面に張り付けてあり、カウンター席が7席ほど、後ろに4人掛けテーブルが2、かな。二階もある模様ですが未確認。
いやー、これはスタイリッシュと言うか、ビックリしますな。

で、カウンター内にはちゃきちゃきと動くしゅっとした男前ばかり4名。初めてです~とメニューの説明をして頂く。餃子のコースは¥3000で、突き出し代わりのスープ、それに定番の水餃子、焼き餃子、揚げ餃子に、ここでしか出していないだろうなあという超変化球な餃子が4種類ついてくるのだ。それをお願いし、足らなかったら追加しようということに。

お料理の説明に、今日使っている食材の説明もして頂け、本山葵は何に使うのだ~と興味津々な我々。テーブル上の照明はスポットライト的にそれなりに明るくしているのが良いですな。

とりあえずビールなど飲みつつお料理を待つのですが・・・

メニューの裏面がまた読ませるのですな・・・。当日も結構お若いお兄さんが一生懸命、皮から餃子を手作り中。

一品目は、菊芋のポタージュ。浮き身はフォアグラを軽く揚げたものという。そんなに濃い味ではなく芋の旨味が分かる程度の程よい塩の乗せ方。ビールは飲んでしまったので、ワインをお願いしたいのですが、お料理に合わせて頂けますか~ということに。

左手は、ジョージア産のRkatsiteli 2016なり。ルカツィテリなる聞いたこともないようなブドウ品種で、クヴェヴリなる甕で醸す伝統的製法のオレンジワインですが、ほの渋いのに透明感のある仕上がり。ウマ! こちらはジョージア好きな相方がチョイス。右手は山形県産のグレープリパブリックなる会社謹製のAnfora Arancione 2019なり。市価ボトル¥4000ぐらいの結構いいお値段なのですが、これまたするすると呑めるのだ。 ワインはグラス¥900均一な模様ですな。

このようなお洒落なグラスで。餃子屋さんであることを忘れそうな汗汗汗

水餃子登場。黒胡椒的に振りかけてあるのは台湾のスパイス「馬告(マーガオ)」なり。レモングラスのような爽やかな香り。それを・・・

刻み白ネギが入ったそんなに辛くも酸っぱくもしていないバランス系なタレで頂く趣向。サイズも手ごろですし、ちゅるんと一口で行けますな。アツアツなので慎重に。粗微塵の豚ミンチの旨味をしっかり味わえる。これが一人1皿。

お次はあえてワンタンの薄皮で包んだ焼き餃子。いやー変態ですな。黙っていると分からないかも、ですが、サックリ系ではなくむっちり系。これも先ほどのタレが合うのだ。これは2人でシェア。

お次のワインがこちら。仏ロアールの微発泡白。Certains L'aiment Sec 2018ナリ。もう既に酔っ払いつつあるのですが、リンゴを想起させる意外にドライな一杯。

で、実定番餃子三種でこれが一番美味しいなあと思った揚げ餃子なり。包んで茹でた餃子を72時間熟成してから挙げてある模様。熟成時間は在庫状況によるのかな。

割ってみた図。熟成すると皮と餡の一体感が出て、なんだかワインの良いアテになるのだ。いやー、想像以上にGOOD!

お次から、かなり有りえない、これは餃子なの?的なものが続くのですが、お味はなかなか良いのだ。
まずは、帆立の餃子で単品なら2個¥1000!なり。 かりっと焼いた皮に帆立貝柱のでっかい身とタップナード(黒オリーブぺースト)を合わせ、上に生雲丹が乗っているという。緑色の小さな粒粒はオリーブオイルのカプセル。こういうのを素材として売っているそうな。いやー想像力は無限大!なのですが、ノリはアボガド巻(滝汗)のような発想。

更にこれは餃子なのか?なのですが、唐墨の餃子で単品なら2個¥1200!というお大尽価格。このコースの1/3はこの餃子1個で構成されているのですから、まあ、面白いのだ。 山葵がここで出てくるとは!

これぐらいのサイズ感。お味はカラスミ!なのですが、塩辛くはないです。

更にワイン。お勧めはまたまた白微発泡。仏ロアールのPetillant La P'tite Gaule du Matin 2019なり。シャルドネ 40%、シュナンブラン40%、ソーヴィニヨン・ブラン20%。国産は不明ですが、他のワインは全部我が街伏見のインポーター、ディオニーのチョイス。やっぱり~!と言う感じ。

餃子ラストがこちら。これがまた変態で、丸いのが柿とマスカルポーネ、切って卸しチーズを掛けてあるのが無花果と生ハムというデザート?な一品。これがまた違和感なくなかなか美味しい。ワインのアテには非常に適切。
結構いい感じでアルコールは回っているのですが(汗)、まだ少々食べ足りないので〆麺類を1つだけ注文。

九条葱油鴨拌麺で¥700なり。山椒の風味がふわん、香港の高級中華の〆のような極細麺。

量は控えめなので1人で1個は確実ですな。いやー旨かったなり。
以上でビール2、微発泡白4、橙2と結構しっかり呑んで¥16000割れ。(サービス料10%あり)過去、餃子屋さんでこんなにお金を使ったのは初めてなのです(滝汗)が、呑み代が半分強なので全然予想範囲内でした。
面白いことに挑戦されていて、且つかなり客層を選ぶお店だと思うのですが、ゼロ次会でバルっぽく使ったり二軒目使いのほうが幸せ感高そうな予感。食事中はもうちっと静か目の曲を掛けてくれると嬉しいなあ、と思いつつ、雰囲気含め好きな方も居られるかと。ご馳走様でした~。
◆餃子とナチュールワイン 兎屋
住所:京都府京都市東山区元吉町45-1
営業時間:(火~土)17:00-23:00 (日)12:00 - 20:00
TEL:050-5457-4053
- 関連記事
-
-
中国料理 新華@京都現地系中華料理店巡り17 2020/11/26
-
炒麺・餃子 二六 @丸太町 2020/11/25
-
餃子とナチュールワイン 兎屋 @祇園 2020/11/19
-
無名小吃でランチ(2)@京都現地系中華料理店巡り再訪編 2020/11/11
-
Bistro四川食堂でディナー(11)@近鉄伏見駅 2020/10/21
-