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毎日快晴時折曇天4 京都伏見暮らし

関西系、食い意地blog /スイカ小太郎。

うなぎのいとう@三重県伊賀市

2021
10
最近、ちょっと凝っている「2時間以内ドライブでランチとお風呂、お土産ネタ」です。
FB友に教えてもらった場所のご紹介ばかりでは!と、ネタ探しのためにネットを彷徨っていると、伊賀上野に非常~に変わった、が、非常に美味しい鰻店があるとの情報をGET。なんでも、全国系TV番組でも複数回紹介されているお店なのですが、かなり変わっていて賛否両論真っ二つ系。
多分、鰻を美味しく食べることだけを目的にされる人は、一度来たら再訪しないお店ではないかと想像するのですが、なんだかとても面白そう。これは行かないと!と2日ほど前に予約電話し、やってきたお店の開店時間11:00、ほぼピタリ。これが、色々と超面白かったので、詳細にレポートしたいと思います汗汗汗。

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お店の名前は「うなぎのいとう」、元々、三重県津市内にあった鰻店なのですが、色々あったようで昨年6月から伊賀上野城から北東に約3km、R25大和街道沿いにお店が移転。お店前に車が2台ほど駐車可能なこじんまり店。まだ空いている気配が無いのでどうかな?と店内を覗くと、我々が今日一組目の客のようで店内に入れてもらったのだ。

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お店はDIY感溢れている感じで、後程ご店主に伺ったところによると、元々コインランドリーだった物件をご店主が改装されて鰻店にされた模様。(床が青緑色なのも、それで納得汗) 多分60才前後くらいのご店主が1人で回しているお店。当日は我々と、30分程後に他の鰻店の紹介で来た仲良しそうな母娘2名の計4名。 「今日は用事があるので夜営業無しやから、ゆっくりしていってくださいね」とのこと。国道沿いですので、途中で4組以上「やってますか~?」と飛び込みのお客さんが来られるのですが、全部断っておられました。びっくり。

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メニューはこちら。昨年9月から値下げした模様ですな。鰻の産地は、温かい地方だと早く育って香りが少ないので三河一色産に拘っておられる模様でした。こういう鰻好きには参考になる情報が次々と聞けるのですが・・・

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このお店が面白いところが、お客様の要望が無くても、御店主から「やってみる?」、と鰻料理を教えてもらえるというところ。一応前調べしていたので、心の準備は出来ていたのですが(汗)、とりあえず鰻をつかんでみる?に始まり、やる気のある人なら、鰻を割いて、串を打ち、焼くところまで全部やらせてくれるという究極のDIY鰻店なのだ。

活けの鰻は、前日お昼までに三河に発注すると、当日の朝に近所の宅配業者に届く仕組み。で、飛び込みのお客さんはたまたま余分目に御店主が注文した際にしか鰻にありつけない仕組み。 予約必須!ですので宜しくお願い致します。
で、調理前に氷の入ったクーラーボックスに鰻を入れておとなしくしてもらうのですな。鰻をつかんでいるのは相方ですが、私はつるんつるんと逃げられて旨くつかめませんでした。(ぬるぬる鰻をつかんでも、ちゃんと手洗い場も完備しております)

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流石に割いて串を打つ!と言う根性は無いので、そちらはご店主におまかせを。ここから、ご店主の鰻セミナー開講!で、鰻を焼きながらも口八丁手八丁で業界の裏情報も織り込みつつ、色々教えてもらえるのだ。

三重県津市は戦後、養殖鰻の日本有数の産地になったのですが、昭和34年の伊勢湾台風で鰻養殖場がほぼ壊滅状態に。しかし養殖地だったため鰻を食べる文化ががっちり定着していて、鰻消費量は市としてはまだ日本一なのだ!ということです、はい。御店主のおじいさまは津で養鰻場を、お父様も鰻店をされていた模様ですな。

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御店主は、どうも鰻業界では非常に有名な人らしく、料理人が鰻の焼き方を習いにくるそうで、壁に鰻の開き方、串の刺し方や焼き方のマニュアルがなんの隠し事も無く壁に貼り付けてあるというおおらかさ。で、焼き方もキッチンに入って後で丸のまんま全部見せてくれるというシステムで運営されているのだ。

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長い鉄串を打つのは、地焼き鰻のお約束。御店主曰く、数日前も築地市場の紹介で、ポルシェ2台に便乗して、品川から四人でミシュラン店(フレンチだったかな・・)のシェフが鰻の焼き方を練習しにきていたよ~とのこと。(後で、御店主のスマホで店前に止まったポルシェ2台の写真を見せてもらう汗汗)

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で、いよいよ焼きなのですが、炭は紀州備長炭を使用。御店主から「うちわを持って、扇いでいる写真を撮らないと!」とか、色々細かいご指導が入るのだ。相方はもうノリノリで、ばたばたと扇がせて頂いて・・・

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鉄串を持って鰻をひっくり返すところも挑戦。真剣に挑戦するなら、エプロン持ち込みが吉かもですな。で、失敗しそうな難しいポイントは、御店主のフォローがあるので無問題。

地焼き鰻好きなので、過去、結構色々なところで食べたり、覗けるところはちらちらキッチンを見たりしているのですが、今回最大の驚きが・・・

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鰻を焼いている途中で、水をぶっかける!というのはびっくり (一瞬ですので、あまりに驚いて、写真無し・・・汗)
こちらが、御店主作成の鰻焼きマニュアルなのですが、5M(五分)のところにある、「W」マークはなんと水!。白焼きを進めていき、身に脂が滲み出した5分過ぎに火から下してまな板の上に置き、手持ちのシャワーで水を結構な量、身の方から鰻にかけ、脂を落とすというプロセスあり。調べてみると、確かに地焼きで水を掛ける!とHPに書いてあるお店を九州方面でも発見しましたので、水掛けしているお店は意外に多いのかもですが、衝撃でした。。


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ご店主曰く、焼き初めに滲んでくる脂は、魚臭い脂で美味しくなく、それがタレのツボに入ると鰻のタレが美味しくないものに育ってしまうので、その防止が目的ということなのだ。魚臭いタレをごまかすために、結構な有名店でも調味料を入れているお店が沢山あるよね、とご店主。 
ちなみに、マニュアルの「R」は「リキッド」の意味で、日本酒をスプレーで二回に分けて振りかけて炭焼きしつつ蒸し上げるという作戦だそうです。(お酒を振りかけるのは結構聞く話なので、これはそうですか~、なのですが。。)

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鰻をタレをくぐらせ、炭火の上に置いたとたんに、ぶわっと白煙があがり、超旨そうな香りが辺りに大充満! ご店主は基本うちわは使わないで、火ばさみや鰻の位置で頻繁に炭の位置を調整されているのだ。 で、焼き上がったので、あとはテーブルでお待ちくださいねということに。

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で、じゃじゃーんと鰻重上登場。お値段は¥3900、税込みなり!なのですが、結局仕上がるまでご店主は50分ほど喋りっぱなしという状況。15分遅れでやってきた二組分を同時に仕上げるというテクニック!なのだ。 半助(鰻の頭)と肝焼き付き。では開けますよと・・・・。

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うはー、見事な照りですなあ。身は非常にふっくら、皮はパリッとしっとりの中間ほどの仕上がり。確かに津の他店よりタレは粘度が低く軽やか目の仕上げですが、お味はそれなりにがっちり。何よりも最大の衝撃は・・・

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この鰻の肉厚さ加減。いやー脂が旨い! 前週、東京では一般的サイズ(1kgで4~5匹)と思われる二匹盛りの鰻重を食べ、それも十二分に美味しい!と思ったのですが、更に別次元のふっくらさ。多分1kgで3.5匹クラスではないのかなと想像。で、食べ応えは二匹分に全然負けない感じ・・・。流石だなと。

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白焼き重があるので、1つはそれに。脂が十分に出てきたところに、粗塩を一掴みがばっと身に振りかけ、仕上げの焼きを行うところまで確認したのですが、それで塩がバシッと決まっているのだ。いやープロフェッショナルですなあ・・・・。
とはいえ、白焼きはかなり脂の野趣が残っていて沼臭さはあるので、相方はやっぱ蒲焼きが良い!との感想。私は白焼きの方が皮がパリッと仕上がっているので、ちゃんとした卸し山葵で頂くとうまいであろうなあ~!と言う感想。。

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山椒は香り高いものをお使いで、これはにっこり。(多分、お客様が持ち込まれたものではないかと推測・・)

ところが、鰻以外のところはもう超家庭的設定で、お漬物はあまーい某〇務スーパーで買ってきた沢庵!みたいな感じだし、白焼きに付いてくる山葵はチューブ物だし、お吸い物は松茸の味!みたいな感じなのが突っ込みどころ満載で笑っちゃうのですが、いやー、この鰻が出てくるんだから!いいんじゃない?と、おおらかになってしまう旨さでした。

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食後はインスタントですが、珈琲とシナモンを振りかけた焼きバナナ!というデザートがついており、「いやー、美味しいですね!」と感想を述べたら、御店主から膨大に置いてあるアルバムで、「どこどこTVの取材で来た○○」や「どこどこ鰻店二代目○○の修行風景」などの写真を見せてもらいながら・・・

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テーブル上に置いてあるお茶菓子まで頂いて、2019年に御店主ご夫婦が行かれた京都旅行写真アルバムまでみせてもらうという。なんだか親戚のおじさんの家に、久しぶりに遊びに来たようなアットホーム感。いやはや面白かったです。

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こちらはカウンター席方面。電子レンジが客席側を向いているのは、夜はお料理でもお酒でもなんでも持ち込み可!だから。ビールを出してくるのもお客がセルフで!という仕組みで、基本、夜は居酒屋化されている模様。

常連さんが食べログに書いてあった記事を読むと、もう何回も来ているのにまったく顔を覚えてもらえないようで、毎回、同じ話を聞いて、鰻を美味しい美味しいと食べて帰られるらしいのですが、鰻を焼くのが上手な親戚のおじさん!だと考えてしまうと、確かに楽しい気分になりますな。 非常に面白かった&今考えると質問したいことが山のようにあるので、次回は好き者を誘って四人でわさわさっと遊びに行きたく思います。ご馳走様でした! 基本、予約が無いとお店を開けないようですので、かならず予約してどうぞ。
 
 


◆うなぎのいとう
住所:三重県伊賀市印代246-1
営業時間:11:00~14:00 17:00~19:00
TEL:0595-24-2117


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食後は、車でいとうから10分掛からない位置に、「るみ子の酒」で有名な森喜酒造場があり、販売があるらしいのでやってきたのだ。

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まだ13:00前でお昼休み中かな~?の時間帯。チャイムを鳴らすと女性杜氏さんが出てこられて、限定モノのにごりと、2月22日の猫の日限定のお酒が残っていたので、その二本を京都に連れて帰ることに。

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このようなものも販売されていたのでお好きな方はぜひ。(大分前のモデル用ではないかと想像しますが汗)

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で、お風呂もセット!ということになるのですが、今回チョイスしたのは伊賀市の西、京都府南端にほど近い「島ヶ原温泉 やぶっちゃの湯」なり。ここのお湯が非常~にGOOD。ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩温泉で、塩分濃度は濃い目のお吸い物程度ですが、ヌルトロ感しっかりあり。源泉かけ流しのお風呂は大人が3人入ると相当圧迫感があるこじんまりした感じですが、体温よりちょっと低いぐらいの温度で、熱い露天風呂との交互浴にはぴったり。¥800で超和めました。

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行きは名神→第二名神で来たのですが、帰りは逆回りで帰ろうという事に。やぶっちゃの湯から西に5kmほどにある「道の駅 お茶の京都みなみやましろ村」に初訪問。まだ新しそうで物販コーナー超充実。相方はお茶を使ったお菓子を色々購入。こういうマニアックな食材もあるので食指が動きますなあ。。

あとは木津から高速に乗っかって、マッハで自宅まで1時間ちょいで帰宅。なかなか楽しいドライブになりました~。
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