communico (コムニコ) @奈良 東生駒
2021
20
引き続き、訪問からタイムラグ10日間ほどでお送りしております。
丹波橋の自宅から意外に短時間で行けることを再認識し、夏休みからハマってしまった奈良の美味しいお店巡りの数えること、第4弾。一軒目のアコルドゥ(ランチ)から、二軒目のラ・トラース(ディナー)、三軒目のラ・フォルム ド エテルニテ(ディナー)と洋食が続いたのですが、今回もまたモダンスパニッシュ店、それも東生駒!のお店でランチをということに。

お店の名前はcommunico (コムニコ)、アコルドゥのスーシェフだった方が独立して始められたお店で、奈良市内に移転する前のアコルドゥがあった場所という、アコルドゥの兄弟店。
最寄り駅は近鉄奈良線の東生駒駅から徒歩11分、近鉄生駒線 菜畑駅から徒歩12分なのですが、東生駒駅からはまま急なアップダウンがあるので、歩くなら菜畑駅から、タクシーなら乗り場がある東生駒駅から、という立地。 12:30予約で10分ほど前にお店に到着。ランチはコースのみで¥6600、¥11000の二種(税込み)で¥6600を事前にお願いしておいたのだ。

席数は12席!という、アコルドゥよりぐんとこじんまりした物件ですが、上質で品の良い内装。お一人様1名、我々を入れ、カップル3組でテーブル1席を空けて席が埋まっている流石の人気度合い。

私の座った席の隣に本日のドリンク類が出番を待っているのですが、20種類以上色々とスタンバっているのだ。ワインペアリングが6種で¥6600が一種類なので、ソムリエさんにそれで!とお願いする。

まずはシャンパーニュ。Blanc de Blancs Grand Cru Ogerなり。シャルドネ100%で、ミネラル感しっかりで骨太な印象。ま、我が家の普段呑み価格ではないので、間違いなく美味しいです~。

突き出し前の突き出し、というような。「篠峯」で有名な千代酒造の酒粕とチーズを練り込んだグリッシーニなのですが、なかなか乙なお味。グリッシーニを出す方針なので、アコルドゥよりはイタリアン系にメニューを振った構成なのかもと思いつつ。
店名のcommunico とは、ラテン語で「分かち合う」という意味で、「奈良の地の恵を分かち合う」がこのお店のコンセプト。どの国料理と言うよりも奈良の食材に合った調理法で出されているのだろうなあと。

で、こちらが一品目。アコルドゥでも出されている奈良産の復刻大豆「大鉄砲」を使ったジェラート&豆乳にたらりとオリーブオイルのような。乗っかっているパリパリ揚げ湯葉が良いアクセント。強すぎない程良い塩味で、美味しい塩冷ややっこを食べたような清々しい後口。

それに合わせる二杯目のお酒が日本酒なのだ。それも相当変態系。美吉野酒造謹製「南遷 プレミアムオーガニック」なり。オーガニック米を使った甘口のこなれた味わい。(伊根満開などよりは甘さ控えめ) 中華料理にも非常に合いそうな、古酒好きの我が家にはピッタリ!なのですが、塩豆腐ジェラートに良く合うのだ。

で、お次のお料理用のお酒で3杯目。軽めの赤で、伊ラティオ州産 Le Coste - Le Primeur Pour Les Filles 2019なり。アレアティコ100%で、陽の光を感じる農産物!っぽい感じが楽しい、気軽に呑めそうな一杯。 が、これをですね・・

この皿に合わせるのだ。なんだか分からないので・・・

ちょっとだけ上に乗せてある美味しいミニトマトスライスを除けるのですが、角切りの生鰹を叩いて粘りを出したモロヘイヤ、それに透明トマトジュレ(確か2種類合わせておられたと思うのですが、忘却の彼方~)と合体させた一品。微かに香るクミンが旨味を倍化させますな。発想の源は、「鮪の山掛け」辺りにありそうな予感ですが、これも美味しい!と思った一品。 生臭い鰹と田舎臭い赤を合わせると大変なことになりそうなのですが、ビオ感満載の赤でも全然受け止めるぜ的な円やかなお味。美味しいです~。

お次の料理です~と、切り分ける前に見せてもらいました。パイ包み焼ですが、これがまた情報量大杉で・・・

このような状態で登場。パイは、ブランド南瓜のマッシュ(たしかロロン南瓜だったような・・・)、それにバーク豚のベーコンが入っている甘じょっぱ系な味付けで、それに合わせるのがめちゃチーズ感満載のタレッジョのジェラート、それに程よく香る、ラベンダーの泡を合わせて、と言う趣向。(お花もラベンダー) 今、正に秋の恵み!と言うような。

パンが登場。お洒落な編み籠入りの全粒粉系。

合わせるワインは、こちら。ドイツから!Bernhard Huber Weisser Burgunder trocken 2018なり。樽感満載の白ですが、香りは甘ーいのに、お味は程よいドライ感。これは高級なお味ですな。非常に印象深い一杯。(メモにも、これは超絶旨い!と書いてある汗)

で、お次は冷製パスタなのですが、これもアコルドゥと同じく三輪手延べ製パスタを採用。焼いたパプリカをピュレにしたソースで、トマトは一切入っていないのに、お味は超濃厚。上の紫バジルをそっと避けますと・・・

刻んだ生蛸と黒オリーブ、アンチョビ、それにほんのり山葵の香り。いやー、これまた超絶ウマ。お勧めいたします!の本日一。

で、このパスタにはこちらのワイン。伊フリウリ産のビオで、Livio Nicolini Malvasia 2014なり。もう大分いい気分になってきたようで、メモにも何も残していないのですが、間違いなく旨かったと思われますな(滝汗)

お肉の皿がこちら。奈良産の倭鴨だそうです。皮はナイフで切るとパリパリと音が出そうでここまで火を入れると、身の色は悪くなりそうなのですが、ちゃんとピンク色を保った火入れ。キチンと焼いて仕上げた感のある肉自体の香ばしさがもう!
奥の付け合わせは無花果ですが、粉糖を掛けてキャラメリゼに。右手のサラダっぽいものは、インゲンと鴨ハツ、それにナッツやアマランサスなどを合わせたサッパリ系。 それらをカモのジュ+赤ワインのソースで。 僅差で本日二!なのですが、旨い旨い。最近食べた鴨でも、最高クラスではないかと。

合わせるワインはこちらで、南アフリカ産の赤、Rall Red 2019なり。シラー70%、グルナッシュ12%、カリニャン10%、サンソー8% で、南アフリカ産をお店で出して貰ったのはほぼ初めてかな。。これがパンチのあるお味で美味しかったです。

いやはや大満足~!なのですが、当然甘いものも抜かりなし。デザートに行く前にお茶を選ばせてもらう。相方は和紅茶、私は深炒り珈琲を。

このデザートがまた美味しい。左手が天川村産苺のコンフィチュール、苺のシロップとピスタチオオイル。右手の白いのはふわふわサクサクのメレンゲ菓子。下にはティラミスという構成。超絶旨かった!

で、パカパカとお酒を呑んで、旨い旨いと喜んでいたおかげでソムリエさんが、デザートに合わせて出しましょうか?と、出してくれた七杯目。日本ワインなのですが、北海道中央葡萄酒謹製の「北ワイン ケルナー Late Harvest 2019」を。
極甘口ですが、嫌な甘味では無く、すーっと引き際の良い上品な甘味。えええ!こんな甘口ワインが国産であるのかよ!と思った一品。酸味・油分のあるデザートに合わせると超バエるのでは?!と言う感想。

で、食後の小菓子と美味しいお茶を頂いて、大大大大大充実ランチ完了。いやはや大満足でした。で、我々が食べるのが速いので、テンポよくお料理とお酒をサーブ頂いて、以上で約1時間45分!というめくるめく美味しい時間。結局2人で、昼からワインなど14杯も呑んで、〆て¥28000ほどという大大大大納得価格。いや、お安くはないのですが、この質なので全然納得!。
我々的にはなかなか行きにくい場所で、コロナ渦中でも機会が合って超良かったという感想。我々が夜行く可能性はコスト面でかなり低いのですが、次回伺う時もまた、ペアリングのお願いはすると思います。(ソムリエさんと波長が合うのかな・・)いやー、季節代わりにぜひ。
◆communico (コムニコ)
住所:奈良県生駒市東生駒2-207-1-111
営業時間: 12:00~15:00 (L.O.13:00)18:00~22:00 (L.O.20:00)
月休(祝日・祝前日の場合は営業)
TEL:050-5595-8799
丹波橋の自宅から意外に短時間で行けることを再認識し、夏休みからハマってしまった奈良の美味しいお店巡りの数えること、第4弾。一軒目のアコルドゥ(ランチ)から、二軒目のラ・トラース(ディナー)、三軒目のラ・フォルム ド エテルニテ(ディナー)と洋食が続いたのですが、今回もまたモダンスパニッシュ店、それも東生駒!のお店でランチをということに。

お店の名前はcommunico (コムニコ)、アコルドゥのスーシェフだった方が独立して始められたお店で、奈良市内に移転する前のアコルドゥがあった場所という、アコルドゥの兄弟店。
最寄り駅は近鉄奈良線の東生駒駅から徒歩11分、近鉄生駒線 菜畑駅から徒歩12分なのですが、東生駒駅からはまま急なアップダウンがあるので、歩くなら菜畑駅から、タクシーなら乗り場がある東生駒駅から、という立地。 12:30予約で10分ほど前にお店に到着。ランチはコースのみで¥6600、¥11000の二種(税込み)で¥6600を事前にお願いしておいたのだ。

席数は12席!という、アコルドゥよりぐんとこじんまりした物件ですが、上質で品の良い内装。お一人様1名、我々を入れ、カップル3組でテーブル1席を空けて席が埋まっている流石の人気度合い。

私の座った席の隣に本日のドリンク類が出番を待っているのですが、20種類以上色々とスタンバっているのだ。ワインペアリングが6種で¥6600が一種類なので、ソムリエさんにそれで!とお願いする。

まずはシャンパーニュ。Blanc de Blancs Grand Cru Ogerなり。シャルドネ100%で、ミネラル感しっかりで骨太な印象。ま、我が家の普段呑み価格ではないので、間違いなく美味しいです~。

突き出し前の突き出し、というような。「篠峯」で有名な千代酒造の酒粕とチーズを練り込んだグリッシーニなのですが、なかなか乙なお味。グリッシーニを出す方針なので、アコルドゥよりはイタリアン系にメニューを振った構成なのかもと思いつつ。
店名のcommunico とは、ラテン語で「分かち合う」という意味で、「奈良の地の恵を分かち合う」がこのお店のコンセプト。どの国料理と言うよりも奈良の食材に合った調理法で出されているのだろうなあと。

で、こちらが一品目。アコルドゥでも出されている奈良産の復刻大豆「大鉄砲」を使ったジェラート&豆乳にたらりとオリーブオイルのような。乗っかっているパリパリ揚げ湯葉が良いアクセント。強すぎない程良い塩味で、美味しい塩冷ややっこを食べたような清々しい後口。

それに合わせる二杯目のお酒が日本酒なのだ。それも相当変態系。美吉野酒造謹製「南遷 プレミアムオーガニック」なり。オーガニック米を使った甘口のこなれた味わい。(伊根満開などよりは甘さ控えめ) 中華料理にも非常に合いそうな、古酒好きの我が家にはピッタリ!なのですが、塩豆腐ジェラートに良く合うのだ。

で、お次のお料理用のお酒で3杯目。軽めの赤で、伊ラティオ州産 Le Coste - Le Primeur Pour Les Filles 2019なり。アレアティコ100%で、陽の光を感じる農産物!っぽい感じが楽しい、気軽に呑めそうな一杯。 が、これをですね・・

この皿に合わせるのだ。なんだか分からないので・・・

ちょっとだけ上に乗せてある美味しいミニトマトスライスを除けるのですが、角切りの生鰹を叩いて粘りを出したモロヘイヤ、それに透明トマトジュレ(確か2種類合わせておられたと思うのですが、忘却の彼方~)と合体させた一品。微かに香るクミンが旨味を倍化させますな。発想の源は、「鮪の山掛け」辺りにありそうな予感ですが、これも美味しい!と思った一品。 生臭い鰹と田舎臭い赤を合わせると大変なことになりそうなのですが、ビオ感満載の赤でも全然受け止めるぜ的な円やかなお味。美味しいです~。

お次の料理です~と、切り分ける前に見せてもらいました。パイ包み焼ですが、これがまた情報量大杉で・・・

このような状態で登場。パイは、ブランド南瓜のマッシュ(たしかロロン南瓜だったような・・・)、それにバーク豚のベーコンが入っている甘じょっぱ系な味付けで、それに合わせるのがめちゃチーズ感満載のタレッジョのジェラート、それに程よく香る、ラベンダーの泡を合わせて、と言う趣向。(お花もラベンダー) 今、正に秋の恵み!と言うような。

パンが登場。お洒落な編み籠入りの全粒粉系。

合わせるワインは、こちら。ドイツから!Bernhard Huber Weisser Burgunder trocken 2018なり。樽感満載の白ですが、香りは甘ーいのに、お味は程よいドライ感。これは高級なお味ですな。非常に印象深い一杯。(メモにも、これは超絶旨い!と書いてある汗)

で、お次は冷製パスタなのですが、これもアコルドゥと同じく三輪手延べ製パスタを採用。焼いたパプリカをピュレにしたソースで、トマトは一切入っていないのに、お味は超濃厚。上の紫バジルをそっと避けますと・・・

刻んだ生蛸と黒オリーブ、アンチョビ、それにほんのり山葵の香り。いやー、これまた超絶ウマ。お勧めいたします!の本日一。

で、このパスタにはこちらのワイン。伊フリウリ産のビオで、Livio Nicolini Malvasia 2014なり。もう大分いい気分になってきたようで、メモにも何も残していないのですが、間違いなく旨かったと思われますな(滝汗)

お肉の皿がこちら。奈良産の倭鴨だそうです。皮はナイフで切るとパリパリと音が出そうでここまで火を入れると、身の色は悪くなりそうなのですが、ちゃんとピンク色を保った火入れ。キチンと焼いて仕上げた感のある肉自体の香ばしさがもう!
奥の付け合わせは無花果ですが、粉糖を掛けてキャラメリゼに。右手のサラダっぽいものは、インゲンと鴨ハツ、それにナッツやアマランサスなどを合わせたサッパリ系。 それらをカモのジュ+赤ワインのソースで。 僅差で本日二!なのですが、旨い旨い。最近食べた鴨でも、最高クラスではないかと。

合わせるワインはこちらで、南アフリカ産の赤、Rall Red 2019なり。シラー70%、グルナッシュ12%、カリニャン10%、サンソー8% で、南アフリカ産をお店で出して貰ったのはほぼ初めてかな。。これがパンチのあるお味で美味しかったです。

いやはや大満足~!なのですが、当然甘いものも抜かりなし。デザートに行く前にお茶を選ばせてもらう。相方は和紅茶、私は深炒り珈琲を。

このデザートがまた美味しい。左手が天川村産苺のコンフィチュール、苺のシロップとピスタチオオイル。右手の白いのはふわふわサクサクのメレンゲ菓子。下にはティラミスという構成。超絶旨かった!

で、パカパカとお酒を呑んで、旨い旨いと喜んでいたおかげでソムリエさんが、デザートに合わせて出しましょうか?と、出してくれた七杯目。日本ワインなのですが、北海道中央葡萄酒謹製の「北ワイン ケルナー Late Harvest 2019」を。
極甘口ですが、嫌な甘味では無く、すーっと引き際の良い上品な甘味。えええ!こんな甘口ワインが国産であるのかよ!と思った一品。酸味・油分のあるデザートに合わせると超バエるのでは?!と言う感想。

で、食後の小菓子と美味しいお茶を頂いて、大大大大大充実ランチ完了。いやはや大満足でした。で、我々が食べるのが速いので、テンポよくお料理とお酒をサーブ頂いて、以上で約1時間45分!というめくるめく美味しい時間。結局2人で、昼からワインなど14杯も呑んで、〆て¥28000ほどという大大大大納得価格。いや、お安くはないのですが、この質なので全然納得!。
我々的にはなかなか行きにくい場所で、コロナ渦中でも機会が合って超良かったという感想。我々が夜行く可能性はコスト面でかなり低いのですが、次回伺う時もまた、ペアリングのお願いはすると思います。(ソムリエさんと波長が合うのかな・・)いやー、季節代わりにぜひ。
◆communico (コムニコ)
住所:奈良県生駒市東生駒2-207-1-111
営業時間: 12:00~15:00 (L.O.13:00)18:00~22:00 (L.O.20:00)
月休(祝日・祝前日の場合は営業)
TEL:050-5595-8799
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