COPPIE (コピエ) @猪熊通高辻下ル
2021
20
で、久々のディナーでの京都新店ネタのような気がするのですが、少々気合を入れてご紹介。
四条大宮の近くに、アラカルトの炭火焼料理を頂きつつ、豊富な日本酒、ワインを楽しめる、またジャンル分けが難しそうなお店が出来た!と言う情報をGETしたのが、9月初旬。ご存知のように京都はコロナ緊急事態宣言真っただ中で、解除されたら行こう!と狙っていたのですな。

お店は、周辺にほぼ飲食店が無い猪熊通高辻下ル(堀川通の西一筋目)の京町屋リノベ物件。周辺の雰囲気に溶け込んでいるのでぼーっとしていると見落としそうですな。

お店の名前は、COPPIE (コピエ)。イタリア語でカップルのことで、店名の通り、二組のカップル4人で回しておられるのだ。店内に。

緊急事態宣言解除2週目の18:00、と言う時間帯。既に2組ほど入店されていたので、店内写真は遠慮するのですが、超ゆったりした造りの巨大なLカウンター席が12席?、入り口付近に変わった形のテーブル席があり、そちらは色々アレンジでMAX10数名まで入るそうです。カトラリーのチョイスから、いちいちお洒落なのだ。

ほぼ情報が無いので、しげしげとメニューを確認。値段が書いていない、こういうお洒落な5ページ構成のメニューが。これが冷たい系前菜で・・・

これが温かい系前菜。メニューにお値段が無いのが少々どきどきなのですが、支払い時はキッチリした伝票が貰えるので、答え合わせできる仕組み。

こちらがメインの炭火焼料理。キッチンの真ん中にブロック組みの炭火台が鎮座していて、そこで仕上げる炭火焼料理がウリ。シェフはイタリアンのご出身らしく、まだ29才。で、お料理は基本シェフが1人で概ね回されている模様。
他の3人は訊くとなんでも教えてくれるので、ついつい話し込んでしまうのですが、20才台カップルと、40才台カップルが回されているのだ。 お料理は何品ぐらいですかねえ?と質問すると、大体6皿ぐらいだそうです。

この20分前まで壬生「はなの湯」でだらだらしていたので喉が超!乾いていて(滝汗)、いつものように泡グラスから。シャンパーニュで、Moyat Jaury Guilbaud Brut Traditionなり。最近日本でも扱われるようになった酒蔵のようですな。若干濃い目のコク、美味しいですの¥1200なり。

お決まりの突き出し。酒米を使った銀杏リゾットという説明ですが、カラスミを振りかけた銀杏風味のおかゆ、のようなネットリさ。銀杏のほの苦い風味が美味しいのだ。

我々の後ろが丁度、常温日本酒置き場になっていて、非常に種類が豊富。どれぐらいありますのん?と確認すると、60種類ほどですかねえ?とのこと。まず、次のお料理に合わせてオススメをお願いしたらこの2種を出してくれました。で、最近結構呑んでいる気がする、奈良は千代酒造謹製「篠峯 純米吟醸 雄町 秋色生酒 山廃仕込」からゆるゆるとスタートなり。日本酒は一合¥1300~、という結構良いお値段。夜コース¥15000のお店クラスだなあ、と思いつつ。

が、お料理がどれも美味しいのだ。鰹ですが、目の前の炭火焼台で皮をパリッと藁焼きされた出来立てタタキ。で、オレンジ色のソースがトマトなのですが、ほんのりそんなに辛くないスパイス(ターメリックとか?)が利いていて、刻んだ黒いのは黒オリーブではなく、大徳寺納豆!という外し度合いがすばらしい。全くイタリアンではありませんな。 もしかして、一番衝撃を受けたのがこの皿かもです。

酒器のチョイスも面白いものを色々揃えておられて、五条坂の陶器市などで探しておられるそうです。

二皿目は、相方がコレは食べる!と、城陽産の焼き無花果と、癖のないタレッジョチーズを。見たまんまのお味ですが、こういう捻りの無いのも美味しい。

で、今日はお料理1つにお酒1つを合わせてしまう、イケないパターンに突入。更に日本酒の提案をお願いするのだ。で・・・

山口は大嶺酒造謹製「Ohmine 3粒 新酒生酒 出羽燦々」を。これは冷酒で頂いて・・・ (この酒器も凄いですな・・・)

三皿目は、高知川添牧場の山羊のバラ肉。粕漬けにして焼いてあるのですが、独特の癖が堪りません~。昔、沖縄で山羊料理を食べて、その匂いにビックリしたのですが、粕漬けにしてあるので味噌っぽい香ばしさが全面に出て、超ウマ。歯ごたえしっかりですが、噛めば噛むほど味が出ますな。。。個人的に、本日僅差で二がコレ。 で、ぜひ山羊には燗酒を合わせてくださいね~とご推薦頂いたので、福島は仁井田本家謹製「にいだしぜんしゅ 生酛 燗誂」を頂いたような。(写真大失敗・・・汗。)

ちょっとだけ調理場方面の雰囲気写真。柱の左に見えているのが炭火台で、シェフの身長用には少々合わなかったようで、近日やり替え工事予定だそうです。で、結局カウンターは全5組で埋まり、テーブル席もあらかた満席に。

お料理四皿目。これも面白いな~と思った「色々モツ 子蕪煮込み」なり。白ワイン煮だと思われるトリッパなどのコラーゲン満載トロトロ煮込みなのですが、その仕上げに、炭火焼でざっと炙り、歯ごたえの残る蕪を合わせるという超変化球。が、これもウマー!でした。

で、更に燗酒の推薦をお願いして出して頂いたのがこの三種。

御店主から、山口ではこちらの酒蔵が一押しです!と推薦頂いた中島屋酒造謹製「カネナカ 生もと純米 超辛口」。ガツン!と来たように記憶。(とはいえ、もう相当酔っ払っておるのですが・・・)
で、お料理一皿にお酒1種ペースを厳守しつつ、次は魚料理なので何にしましょうかね?ということに。

お料理5皿目は、カマスの炭火焼。これは身の間にタップナード(黒オリーブペースト)が挟んであり、これが白ワインでも日本酒でも!というような。で、2人ともワインにスイッチしました。相方はジョージアのGiuaani Rkatsiteli Qvevri 2019なり。照明が赤いのでオレンジには見えませんが伝統の壺発酵ワインです。 私は「ルー・デュモン 天地人 フレンズ」なる日本人醸造家がフランスで醸したもの。

お料理ラストの六皿目は、綾部の蓮ヶ峰牧場謹製の黒峰軍鶏なる鶏の炭火焼。お勧め頂いた際に、軍鶏なのに固すぎないのですよ!と教えて頂いたのですが、これが超ウマ。それと、この焼き上がりの軍鶏に合わせるのが山形の伝統飯の友、「あけがらし」なり。 聞いたことが無かったので帰ってきて調べますと、「あけがらし」は、米麹・からし・醤油・唐辛子・麻の実・三温糖などの材料で作られるご飯の友で野菜スティック、冷ややっこにも好相性。COPPIEでは、それに梅肉を加えたオリジナルだそうです。 いやー超ウマ!本日一がこちら。このペーストだけ売ってほしい!

相方はかなり酔っ払っているので、私だけ赤を追加。伊トスカーナから、Cignozza NessunoLoFa 2017なり。ブドウ品種が全然分からないのですが、Ciliegiolo (チリエジオーロ), Foglia Tonda (フォリア・トンダ)などで醸されている模様。
うはー、呑んだ呑んだ! ご馳走様でした!ということでチェックをお願いする。で、数えますと、泡グラス2、日本酒4合、白グラス2、赤グラス1とかなり勢いよく飲んで(滝汗)、〆て¥23000ちょい。酒代のみで¥11500で半分は呑み代ですな(汗)。
お値段の書いていないお料理は、実は軍鶏が¥2500、他は¥2000までで意外にお手頃価格。ほぼ不満はない!のですが、お料理に合わせるお酒が超豊富なのと、お店の皆さんが話し上手、進め上手で楽しく呑めて、ついついお酒が進む危険なお店かもです、はい。多分、高確率でまたお邪魔することになると思います~。
既に飛び込みは不可能なようですので、予約してどうぞ。
◆COPPIE (コピエ)
住所:京都市下京区高辻猪熊町367
営業時間:17:00~24:00 日営業・不定休
TEL:075-366-6666
四条大宮の近くに、アラカルトの炭火焼料理を頂きつつ、豊富な日本酒、ワインを楽しめる、またジャンル分けが難しそうなお店が出来た!と言う情報をGETしたのが、9月初旬。ご存知のように京都はコロナ緊急事態宣言真っただ中で、解除されたら行こう!と狙っていたのですな。

お店は、周辺にほぼ飲食店が無い猪熊通高辻下ル(堀川通の西一筋目)の京町屋リノベ物件。周辺の雰囲気に溶け込んでいるのでぼーっとしていると見落としそうですな。

お店の名前は、COPPIE (コピエ)。イタリア語でカップルのことで、店名の通り、二組のカップル4人で回しておられるのだ。店内に。

緊急事態宣言解除2週目の18:00、と言う時間帯。既に2組ほど入店されていたので、店内写真は遠慮するのですが、超ゆったりした造りの巨大なLカウンター席が12席?、入り口付近に変わった形のテーブル席があり、そちらは色々アレンジでMAX10数名まで入るそうです。カトラリーのチョイスから、いちいちお洒落なのだ。

ほぼ情報が無いので、しげしげとメニューを確認。値段が書いていない、こういうお洒落な5ページ構成のメニューが。これが冷たい系前菜で・・・

これが温かい系前菜。メニューにお値段が無いのが少々どきどきなのですが、支払い時はキッチリした伝票が貰えるので、答え合わせできる仕組み。

こちらがメインの炭火焼料理。キッチンの真ん中にブロック組みの炭火台が鎮座していて、そこで仕上げる炭火焼料理がウリ。シェフはイタリアンのご出身らしく、まだ29才。で、お料理は基本シェフが1人で概ね回されている模様。
他の3人は訊くとなんでも教えてくれるので、ついつい話し込んでしまうのですが、20才台カップルと、40才台カップルが回されているのだ。 お料理は何品ぐらいですかねえ?と質問すると、大体6皿ぐらいだそうです。

この20分前まで壬生「はなの湯」でだらだらしていたので喉が超!乾いていて(滝汗)、いつものように泡グラスから。シャンパーニュで、Moyat Jaury Guilbaud Brut Traditionなり。最近日本でも扱われるようになった酒蔵のようですな。若干濃い目のコク、美味しいですの¥1200なり。

お決まりの突き出し。酒米を使った銀杏リゾットという説明ですが、カラスミを振りかけた銀杏風味のおかゆ、のようなネットリさ。銀杏のほの苦い風味が美味しいのだ。

我々の後ろが丁度、常温日本酒置き場になっていて、非常に種類が豊富。どれぐらいありますのん?と確認すると、60種類ほどですかねえ?とのこと。まず、次のお料理に合わせてオススメをお願いしたらこの2種を出してくれました。で、最近結構呑んでいる気がする、奈良は千代酒造謹製「篠峯 純米吟醸 雄町 秋色生酒 山廃仕込」からゆるゆるとスタートなり。日本酒は一合¥1300~、という結構良いお値段。夜コース¥15000のお店クラスだなあ、と思いつつ。

が、お料理がどれも美味しいのだ。鰹ですが、目の前の炭火焼台で皮をパリッと藁焼きされた出来立てタタキ。で、オレンジ色のソースがトマトなのですが、ほんのりそんなに辛くないスパイス(ターメリックとか?)が利いていて、刻んだ黒いのは黒オリーブではなく、大徳寺納豆!という外し度合いがすばらしい。全くイタリアンではありませんな。 もしかして、一番衝撃を受けたのがこの皿かもです。

酒器のチョイスも面白いものを色々揃えておられて、五条坂の陶器市などで探しておられるそうです。

二皿目は、相方がコレは食べる!と、城陽産の焼き無花果と、癖のないタレッジョチーズを。見たまんまのお味ですが、こういう捻りの無いのも美味しい。

で、今日はお料理1つにお酒1つを合わせてしまう、イケないパターンに突入。更に日本酒の提案をお願いするのだ。で・・・

山口は大嶺酒造謹製「Ohmine 3粒 新酒生酒 出羽燦々」を。これは冷酒で頂いて・・・ (この酒器も凄いですな・・・)

三皿目は、高知川添牧場の山羊のバラ肉。粕漬けにして焼いてあるのですが、独特の癖が堪りません~。昔、沖縄で山羊料理を食べて、その匂いにビックリしたのですが、粕漬けにしてあるので味噌っぽい香ばしさが全面に出て、超ウマ。歯ごたえしっかりですが、噛めば噛むほど味が出ますな。。。個人的に、本日僅差で二がコレ。 で、ぜひ山羊には燗酒を合わせてくださいね~とご推薦頂いたので、福島は仁井田本家謹製「にいだしぜんしゅ 生酛 燗誂」を頂いたような。(写真大失敗・・・汗。)

ちょっとだけ調理場方面の雰囲気写真。柱の左に見えているのが炭火台で、シェフの身長用には少々合わなかったようで、近日やり替え工事予定だそうです。で、結局カウンターは全5組で埋まり、テーブル席もあらかた満席に。

お料理四皿目。これも面白いな~と思った「色々モツ 子蕪煮込み」なり。白ワイン煮だと思われるトリッパなどのコラーゲン満載トロトロ煮込みなのですが、その仕上げに、炭火焼でざっと炙り、歯ごたえの残る蕪を合わせるという超変化球。が、これもウマー!でした。

で、更に燗酒の推薦をお願いして出して頂いたのがこの三種。

御店主から、山口ではこちらの酒蔵が一押しです!と推薦頂いた中島屋酒造謹製「カネナカ 生もと純米 超辛口」。ガツン!と来たように記憶。(とはいえ、もう相当酔っ払っておるのですが・・・)
で、お料理一皿にお酒1種ペースを厳守しつつ、次は魚料理なので何にしましょうかね?ということに。

お料理5皿目は、カマスの炭火焼。これは身の間にタップナード(黒オリーブペースト)が挟んであり、これが白ワインでも日本酒でも!というような。で、2人ともワインにスイッチしました。相方はジョージアのGiuaani Rkatsiteli Qvevri 2019なり。照明が赤いのでオレンジには見えませんが伝統の壺発酵ワインです。 私は「ルー・デュモン 天地人 フレンズ」なる日本人醸造家がフランスで醸したもの。

お料理ラストの六皿目は、綾部の蓮ヶ峰牧場謹製の黒峰軍鶏なる鶏の炭火焼。お勧め頂いた際に、軍鶏なのに固すぎないのですよ!と教えて頂いたのですが、これが超ウマ。それと、この焼き上がりの軍鶏に合わせるのが山形の伝統飯の友、「あけがらし」なり。 聞いたことが無かったので帰ってきて調べますと、「あけがらし」は、米麹・からし・醤油・唐辛子・麻の実・三温糖などの材料で作られるご飯の友で野菜スティック、冷ややっこにも好相性。COPPIEでは、それに梅肉を加えたオリジナルだそうです。 いやー超ウマ!本日一がこちら。このペーストだけ売ってほしい!

相方はかなり酔っ払っているので、私だけ赤を追加。伊トスカーナから、Cignozza NessunoLoFa 2017なり。ブドウ品種が全然分からないのですが、Ciliegiolo (チリエジオーロ), Foglia Tonda (フォリア・トンダ)などで醸されている模様。
うはー、呑んだ呑んだ! ご馳走様でした!ということでチェックをお願いする。で、数えますと、泡グラス2、日本酒4合、白グラス2、赤グラス1とかなり勢いよく飲んで(滝汗)、〆て¥23000ちょい。酒代のみで¥11500で半分は呑み代ですな(汗)。
お値段の書いていないお料理は、実は軍鶏が¥2500、他は¥2000までで意外にお手頃価格。ほぼ不満はない!のですが、お料理に合わせるお酒が超豊富なのと、お店の皆さんが話し上手、進め上手で楽しく呑めて、ついついお酒が進む危険なお店かもです、はい。多分、高確率でまたお邪魔することになると思います~。
既に飛び込みは不可能なようですので、予約してどうぞ。
◆COPPIE (コピエ)
住所:京都市下京区高辻猪熊町367
営業時間:17:00~24:00 日営業・不定休
TEL:075-366-6666
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