和酒 美ずき&ヌーベル精進*秋野菜の会@桂
2021
09
阪急桂駅から西に5分ほどの住宅街のど真ん中にある「Gallery 和埜」(わの)。
和酒 美ずきのママ、陽子先生の御実家を改装したギャラリーで、あまり書いておりませんが、様々なテーマで日本酒をからめた会をやられていて、チョコチョコ参加させて頂いております。
で、今回は、精進料理と日本酒のコラボ会!ということで相方にお誘いがあり(私は肉の人だと思われているので、相方に連絡が入ったのかな・・・・汗)、久々にお邪魔します~!ということに。今回で3回目だったのですが我々は初参加。非常に面白い会だったのでご紹介。

で、お腹をすかせてやってきた「Gallery 和埜」、会は13:00スタートと昼酒一直線! お呼ばれしたのは総勢8名というこじんまり会なのですが、中身は超充実なのだ。

今回、お料理を仕切ってくださるのは、精進料理研究家の蓮渓邦枝さん。滋賀湖北の28代続くお寺さんの奥様なのですが、お寺の文化継承の中で精進料理に目覚められ、料理教室にケータリング、フードスタイリストに飲食店メニュー開発まで幅広く活動されているお方。ヌーベル精進なので、従来の精進料理の枠を超えるものが頂けるのでは!とわくわくしつつ。

滋賀から、食材や食器、テーブルの飾りつけまで持ち込んでこられ、雰囲気までばっちり。で・・・

お料理の構成はこちら。こういう達筆で味のある手書きメニュー×人数分。いやはや大変な手間がかかっているのですが、こういうのをちゃちゃっと作れる人は素直に尊敬しちゃいますな。で、いよいよお料理のスタート!なのだ。

先ずはいきなり精進料理らしくないスープから。器もお洒落。
レシピを後程伺ったのですが、椎茸の戻し汁がベースで、その戻した椎茸を角切りにして胡麻油で炒めたものがメインの具材。で、風味付けに刻み生姜を油に付けたものを少々、葛でほんのりトロミ付けという手法。味付けは塩のみ。
そういう説明を全く聞かずに、すっと出されると上品な中華風スープだよね!と思いこみそうな想像以上にしっかりしたお味。これが一番びっくりしました。

それに合わせるのは滋賀酒で、冨田酒造謹製「七本鎗 無有(むう) 生もと無農薬純米 火入」なり。BY2019ですが、そんなに古い感じは無く、落ち着いたしっかり系、という印象。

今日は七本槍の日本酒三種と精進料理を合わせる趣向なのだ。8人でしたが、概ね3本とも空いたように思います(滝汗)

で、これも旨っ!と思った一品。豆腐のムースで、上から塩の効いた青オリーブ漬けを半分はピュレに、半分は刻んでソースにしてかけてあり、ほんのり甘い茹でビーツ、それに揚げさつまいもチップが添えてある。
このムースが超なめらかに旨いので、どうやって作るんですか?とお聞きしたら、豆腐とオリーブオイル、それに塩をギュイーンと!ということなので自宅でもやってみようと思った一品。そもそもベースになっている豆腐自体が旨いはず。コース進行でこういうインパクトのあるモノを先に持ってくるのは大切ですな。 フランスでこのムースを出したらオオウケした、とのことですが、全然大納得なのだ。

お次も健康的なものが続きます。手前は水菜にキウイとおからを合わせたドレッシング!という斬新なサラダ。いや、普通に野菜サラダですな。美味しいです。 右奥の小鉢は、柚子を効かせた赤カブ・白カブ浅漬け的な。で、左奥は・・・

小芋は洗っただけで皮つきを素揚げ。サツマイモも同様に。皮まで余さず食べられ、且つ、ガリっとした皮の食感が想像以上に美味しい。こういう精進料理を食べながら「ジビエ系なお肉料理の付け合わせに超合いそう・・・(特に鹿肉など)」と考える不届き者なのですが。

で、燗酒にスイッチするのですが、精進料理が日本酒に全然負けない、いや、そこまで言うと言い過ぎか・・自然に調和することに気が付くのですな。お料理の脂を喉の奥に流し込む快感はありませんが、シミジミ美味しいのだ。
余談ですが、美ずきの会に集まる人は、年齢・職業が偏っていないのが魅力で、自分の目の前は行政書士且つマジシャンで日本酒マニア(自分で日本酒を作ろうとするほどの・・)のW氏で、たまに遊んでいただいているのですが、久々のお喋りで楽しく呑めるのですな。

キャベツや蕪のソテーにビーツのソースを掛けたもの。これも非常にしっかりしたお味で、美味しい。上に乗っている緑色のものは、薄揚げに薄切りトマトを乗せ、その上から大根の葉を刻んで酒粕と混ぜたものを付け焼きした「酒粕ベーゼ風」な一品。奥の小鉢は肉じゃが的に見えますが、これも旨かったような・・・滝汗

これもまったく精進料理とは思えないほど濃厚な甘味、旨味があって美味しい!と思った一品。超甘ーい人参が浮き実で、豆乳、胡麻ペーストなどが使われているポタージュスープ。

で、〆はトマトリゾット。上には茸の揚げたもの。トマトと一緒にご飯を炊き込んでいるのですが、これも想像以上にしっかりしたお味でした。レモンを絞ると一層美味しいのですが、先のスープと一緒に頂くと旨さ倍増ですな。 いやはや大満足。

ちゃんと甘いものまで。黒豆ゼリーの上に自然な甘さの栗のペーストという趣向。当然白砂糖は不使用だったと記憶。いやはや最後まで大満足でした。
以上で会費は¥7000。2時間半ほどまったりさせて頂いて、帰ってきたらもう夕焼け小焼けという状況。自分も一応料理をするのですが、普段食べないものを食べると、色々と考えが浮かんで脳が活性化されますな。大豆タンパクなどに逃げることなく、野菜そのものの滋味を全面的に出す!というポリシーでやられているのですが、非常に面白い体験でした。
気になる方は、「和酒 美ずき」に通うとお声がかかるかもです&蓮渓さんは、活発にFBでも活動されているので、チェックされると他の参加機会に遭遇できるかもです~。ごちそうさまでした。次回もタイミングが合えば、間違いなく参加します。
◆和酒 美ずき
住所:京都市中京区榎木町91−2 二条スカイビル1階奥
営業時間:18:00~24:00 月休+月1回不定休
TEL:075-241-4007
和酒 美ずきのママ、陽子先生の御実家を改装したギャラリーで、あまり書いておりませんが、様々なテーマで日本酒をからめた会をやられていて、チョコチョコ参加させて頂いております。
で、今回は、精進料理と日本酒のコラボ会!ということで相方にお誘いがあり(私は肉の人だと思われているので、相方に連絡が入ったのかな・・・・汗)、久々にお邪魔します~!ということに。今回で3回目だったのですが我々は初参加。非常に面白い会だったのでご紹介。

で、お腹をすかせてやってきた「Gallery 和埜」、会は13:00スタートと昼酒一直線! お呼ばれしたのは総勢8名というこじんまり会なのですが、中身は超充実なのだ。

今回、お料理を仕切ってくださるのは、精進料理研究家の蓮渓邦枝さん。滋賀湖北の28代続くお寺さんの奥様なのですが、お寺の文化継承の中で精進料理に目覚められ、料理教室にケータリング、フードスタイリストに飲食店メニュー開発まで幅広く活動されているお方。ヌーベル精進なので、従来の精進料理の枠を超えるものが頂けるのでは!とわくわくしつつ。

滋賀から、食材や食器、テーブルの飾りつけまで持ち込んでこられ、雰囲気までばっちり。で・・・

お料理の構成はこちら。こういう達筆で味のある手書きメニュー×人数分。いやはや大変な手間がかかっているのですが、こういうのをちゃちゃっと作れる人は素直に尊敬しちゃいますな。で、いよいよお料理のスタート!なのだ。

先ずはいきなり精進料理らしくないスープから。器もお洒落。
レシピを後程伺ったのですが、椎茸の戻し汁がベースで、その戻した椎茸を角切りにして胡麻油で炒めたものがメインの具材。で、風味付けに刻み生姜を油に付けたものを少々、葛でほんのりトロミ付けという手法。味付けは塩のみ。
そういう説明を全く聞かずに、すっと出されると上品な中華風スープだよね!と思いこみそうな想像以上にしっかりしたお味。これが一番びっくりしました。

それに合わせるのは滋賀酒で、冨田酒造謹製「七本鎗 無有(むう) 生もと無農薬純米 火入」なり。BY2019ですが、そんなに古い感じは無く、落ち着いたしっかり系、という印象。

今日は七本槍の日本酒三種と精進料理を合わせる趣向なのだ。8人でしたが、概ね3本とも空いたように思います(滝汗)

で、これも旨っ!と思った一品。豆腐のムースで、上から塩の効いた青オリーブ漬けを半分はピュレに、半分は刻んでソースにしてかけてあり、ほんのり甘い茹でビーツ、それに揚げさつまいもチップが添えてある。
このムースが超なめらかに旨いので、どうやって作るんですか?とお聞きしたら、豆腐とオリーブオイル、それに塩をギュイーンと!ということなので自宅でもやってみようと思った一品。そもそもベースになっている豆腐自体が旨いはず。コース進行でこういうインパクトのあるモノを先に持ってくるのは大切ですな。 フランスでこのムースを出したらオオウケした、とのことですが、全然大納得なのだ。

お次も健康的なものが続きます。手前は水菜にキウイとおからを合わせたドレッシング!という斬新なサラダ。いや、普通に野菜サラダですな。美味しいです。 右奥の小鉢は、柚子を効かせた赤カブ・白カブ浅漬け的な。で、左奥は・・・

小芋は洗っただけで皮つきを素揚げ。サツマイモも同様に。皮まで余さず食べられ、且つ、ガリっとした皮の食感が想像以上に美味しい。こういう精進料理を食べながら「ジビエ系なお肉料理の付け合わせに超合いそう・・・(特に鹿肉など)」と考える不届き者なのですが。

で、燗酒にスイッチするのですが、精進料理が日本酒に全然負けない、いや、そこまで言うと言い過ぎか・・自然に調和することに気が付くのですな。お料理の脂を喉の奥に流し込む快感はありませんが、シミジミ美味しいのだ。
余談ですが、美ずきの会に集まる人は、年齢・職業が偏っていないのが魅力で、自分の目の前は行政書士且つマジシャンで日本酒マニア(自分で日本酒を作ろうとするほどの・・)のW氏で、たまに遊んでいただいているのですが、久々のお喋りで楽しく呑めるのですな。

キャベツや蕪のソテーにビーツのソースを掛けたもの。これも非常にしっかりしたお味で、美味しい。上に乗っている緑色のものは、薄揚げに薄切りトマトを乗せ、その上から大根の葉を刻んで酒粕と混ぜたものを付け焼きした「酒粕ベーゼ風」な一品。奥の小鉢は肉じゃが的に見えますが、これも旨かったような・・・滝汗

これもまったく精進料理とは思えないほど濃厚な甘味、旨味があって美味しい!と思った一品。超甘ーい人参が浮き実で、豆乳、胡麻ペーストなどが使われているポタージュスープ。

で、〆はトマトリゾット。上には茸の揚げたもの。トマトと一緒にご飯を炊き込んでいるのですが、これも想像以上にしっかりしたお味でした。レモンを絞ると一層美味しいのですが、先のスープと一緒に頂くと旨さ倍増ですな。 いやはや大満足。

ちゃんと甘いものまで。黒豆ゼリーの上に自然な甘さの栗のペーストという趣向。当然白砂糖は不使用だったと記憶。いやはや最後まで大満足でした。
以上で会費は¥7000。2時間半ほどまったりさせて頂いて、帰ってきたらもう夕焼け小焼けという状況。自分も一応料理をするのですが、普段食べないものを食べると、色々と考えが浮かんで脳が活性化されますな。大豆タンパクなどに逃げることなく、野菜そのものの滋味を全面的に出す!というポリシーでやられているのですが、非常に面白い体験でした。
気になる方は、「和酒 美ずき」に通うとお声がかかるかもです&蓮渓さんは、活発にFBでも活動されているので、チェックされると他の参加機会に遭遇できるかもです~。ごちそうさまでした。次回もタイミングが合えば、間違いなく参加します。
◆和酒 美ずき
住所:京都市中京区榎木町91−2 二条スカイビル1階奥
営業時間:18:00~24:00 月休+月1回不定休
TEL:075-241-4007
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