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毎日快晴時折曇天4 京都伏見暮らし

関西系、食い意地blog /スイカ小太郎。

ジビエ食堂でディナー(7)@西洞院蛸薬師下ル

2022
05
暫く、お正月前ネタが続きます。
京都で本年ラストディナーはどこにしよう!と考えて、久々に西洞院蛸薬師下ルにある、お気に入り創作フレンチ「ジビエ食堂」に行こう!ということに。 お若いシェフが1人で回すこじんまりレストランなのですが、2018年の開店以降、どんどんとお料理と食材がエスカレーションしているので、ワクワクしつつ展開を見守っている一軒。既に訪問7回目なので、気に入っている!ということなのですが。
シェフがこまめな人で、お店のメーリングリストをやられていてチョコチョコ宣伝メールを頂くのですが、気になる食材があったので、今日は食べられるのかな?と予約時間ピタリでお店に到着。

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四条から西洞院通を上がっていくと、このような赤い提灯がぶら下がっているお店なので直ぐわかるのですな。

ジビエ食堂2112(小)_002

コース料理もあるのですが、今回はアラカルトで。メニューの黒板が置かれて、ダイナミックな書きなぐりメニューが。
しかし、ヒグマにスッポンと、どんどん高級食材にシフトしているなあ!と思いつつ。食材の入荷状況によって、メニューが本当に日々単位でころころ変更されるので、食べたいものがあるときは予約時に相談しておくのが吉のお店。 我々の今回のお目当ては「鹿児島産の尾長鴨」なり。¥6800/一羽で、大体よく食べるカップル用ぐらいのサイズ感だとお聞きし、それをお願いすることにするのですな。

ジビエ食堂2112(小)_003
 
ちなみにアルコール類もなんだか色々と面白いものを揃えられていて、グラッパの類だけで10種類以上はいつも置かれている(また、良いものを適価で・・)のが楽しいお店。まあ、そういうのに手を出すとべろんべろんで帰ることになるので・・・・

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泡グラスからスタートなり。アルゼンチンの泡で、Del Fin Del Mund Extra Bruttなり。ピノノアール&シェルドネ。多分、グラス¥990かな。

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結構色が濃い目で、しっかりしたタイプ。美味しいですな。突き出しは、最近採用された木のカップでスープを出されているのですが、今日は、玉ねぎピュレと溜めておいたフォアグラなどを炒めた油を少量合わせたもので、香ばしい風味、控えめな味付けで良いスターター。

ジビエ食堂2112(小)_006

前菜は盛り合わせでお願いしました。手前のパテが、粗びきのお肉感満載の「蝦夷鹿パテドカンパーニュ」、左隣が「鴨の生ハム」。奥が「アナグマのハム」でもちろん全部自家製。アナグマのハムは低温調理で仕上げている模様。そんなに癖が強く無く脂の旨味満載系。後は無花果赤ワイン煮となんだっけ。どれもパンと相思相愛なものばかり。

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パンも自家製のチャバタなのですが、超アツアツ、外は超絶がりっがり系で中はややふんわり。あまり他店ではお目に掛からないタイプ。私は結構好きですが、これは好みが分かれそうかな。

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一人前に分けてもとこれくらいのしっかり量。で、野菜サラダのドレッシングが超旨い、酸っぱいもの好きには受けるお味なので、どういうレシピですの?とお聞きしたら・・・

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ちょっと良いワインビネガーを使っていますが、これとオイル、塩コショウだけですね!とのこと。覚えておこうと思った一品。Domaine Vial-Magnères, Vinaigre de Vieux Banyuls なる甘口ワインで作られたワインビネガーのようです。
今日は我々とあと一組カップルというまったり営業なのですが、メイン料理の火入れに時間がかかるので、お料理もまったり進行。

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これから焼きますので~と、尾長鴨を見せてもらう。なんでも、鹿児島のどこぞの池で網で捕まえられた鴨なので身が綺麗なんだそうな。羽毛は取ってあるので、在庫があるときはいつでも直ぐ出せますね~と、シェフ。

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で、お次のお料理用にシェフ一押しの白にスイッチ。米オレゴン産のシャルドネ、Evening Land Vineyards Chardonnay Seven Springs Vineyard Eola Amity Hillss 2018 なり。いやー、調べますと、多分ボトル¥6000超ではないかと思われるのですが、これは旨いですな。これは二杯頂いたような。

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お次は、脂が乗っていて美味しいですよ~!とお勧め頂いた今治産の鱧ムニエルで¥1800なり。1人ずつ取り分けで。これも先ほどのスープと同様に、フォアグラなどを炒めた油を使った一品。もともと脂ののった鱧に、更に香ばしい脂を上乗せしているのですが、それをぎゅぎゅっとまとめ上げるのが、添えてあるタップナード。それも自家製の梅干しを入れて酸味を少々加えたもの。いやはや色々と考えられますなあ。

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そろそろ焼き上がりました~というので見せてもらうのだ。ぷっくらと焼き上がり、こりゃ期待大満点!で・・

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先に合わせる赤ワインを出して貰う。相方チョイスは、ニュージーランドはセントラル・オタゴ産。ROCKY POINT PINOT NOIR 2019なり。綺麗な重すぎない赤ですな。しっかり系赤ワインが好き!と宣うシェフなのですが、確かにこれも美味しい。

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私は、尾長鴨にはこれくらいの赤が合うでしょう!と選んでもらった、伊ピエモンテのQuatr Nas Langhe Rocche Dei Manzoni 2011なり。ネッビオーロ、カベルネ、メルロ、ピノネロなど。 これまたしっかりしたお味ですな。グラスでもかなり良いお値段ではないかと。

で、じゃじゃーんと登場するのが・・・

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尾長鴨。いやはやこの火入れなのですが、ちゃんと旨味が封じ込められていてドリップはほぼ無い状態。手前の大きなのが胸肉、上に乗っかっている小さいのがささみ、それに手羽、モモという布陣。ソースは、鴨のレバー、ハツ、スナズリなどを粗微塵にしたワイルドな赤ワイン系ソースなのですが、ほの苦くて、これが美味しい。
とはいえ、2人で頂くのは、前菜を控えめ量で頂いて、かなり大食漢の鴨好きでないと難しいかも。いはやは大満足でした。

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で、相方がプリン¥380を食べている間に・・・

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私は別のカップル客がグラッパを見せてもらっているのについつい同調し(滝汗)、こちらを。伊ローマから、Castelli Jusseppe Branda 55なり。1999年産というから既に23年物ですか。。。超まったりできました。

以上で、意外にべろんべろんにはならずなんとか完食。酒量も泡2、白2、赤2、グラッパ1と我々としては通常コースで、〆て¥23000ほどというそこそこなお支払い。とはいえ、この内容なので全然納得。 たまにしか来れていませんが、近日ヒグマなどを頂きに来ている気がするお気に入り店。 本年もよろしくお願いいたします!なのだ。



◆ジビエ食堂
住所:京都市中京区西洞院蛸薬師下ル古西町441
営業時間:17:00~23:00 不定休
TEL:075-7480-1389
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