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毎日快晴時折曇天4 京都伏見暮らし

関西系、食い意地blog /スイカ小太郎。

みうらじゅん マイ遺品展@アサヒビール大山崎山荘美術館

2022
06
週末食べ歩き人のため、週3、4軒の外食ネタが定番の我が駄blog。で、今年は色々と個人的目標がありまして、もちょっと高頻度で更新してみる努力をする予定。その関係で、今年はあちこちに見学に行ったネタも書いてみるテスト、その1です。

JR山崎駅から天王山方面に10分ほど急坂を登ったところにある、アサヒビール大山崎山荘美術館。過去、ご縁がなくて行ったことが無かったのですが、昨年何を思ったのか、開館25周年の記念展として「みうらじゅん マイ遺品展」を開催中との情報。
FB友のTKH氏が早速行って、これはしみじみ面白い、とFBにアップされているのに反応し、それは覗きに行かないと!ということに。

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で、お正月休み初日にやってきたJR山崎駅。美術館は10:00オープンなので15分前狙いで駅到着。と、駅前に無料の送迎バスが。美術館までは結構な急坂(ご年配者はしんどいと思われるレベル・・・)なので乗せてもらって・・・

みうらじゅん2112(小)_002

アサヒビール大山崎山荘美術館の入り口前まで5分ほどで移動。この美術館は、大正時代から昭和初期にかけ、大阪の実業家の加賀正太郎氏によって建築された「大山崎山荘」(登録有形文化財)が本館になっていて、建築家・安藤忠雄氏設計による地中館(1995年竣工)、山手館(2012年竣工)が加えられた美術館なのだ。無料バスの停車場から、このトンネルをくぐると敷地内に入れるようになっている。

もともとは個人宅!だったわけで、これは非常に立派なものだよね~と、感心しつつ美術館本館まで徒歩移動。「マイ遺品展」も楽しみなのですが、古建築物を見学するのも大好きなので、わくわくと。

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で、みうらじゅん氏が一時期ハマっておられた、多分滋賀県がルーツだと思われる「飛び出し坊や」の板標識があちこちにおいてあるのだ。そのままどんどん坂を登っていくと・・

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美術館前に到着。天王山中腹にある大きな庭園に囲まれた閑静な美術館ですな。植わっている木を観察すると、紅葉や桜の季節は大変綺麗であろうなあという予感。で・・・

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こちらの前にも、飛び出し坊やが。こちらが美術館の入り口です。

みうらじゅん2112(小)_006

で、これから見るものは本来、こういう美術館で展示されるべきアートなのか!?なのですが、「マイブーム」、「ゆるキャラ」などの命名者で、イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャンなど、幅広く活躍されておられるみうらじゅん氏が収集したり、制作した「マイ遺品」と名づけた品々を一挙公開!という特別展。観覧料は一般¥900とお手頃価格で、一部の作品は撮影も可能。ネタバレにならない程度(いや、なるな・・・・汗)で、ほんの一部をご紹介。

どこから集めてきたのか数々の「いやげ物」(誰かに貰ってしまうと、後の処理に困るお土産物)など、思わずふふふっとアンニュイに(汗)笑ってしまったり、脱力できたりする、なんとも微妙なコレクションをたんまりと拝見できる。ま、そういうのが好きな人なら確実にハマると思われますな。

余談ですが、このお正月、実家の本棚(自宅の本棚に入りきらない分を保管するための)を漁っていたら、みうら氏の文庫本「いやげ物」が、しっかりと保管されておりました(ちなみに、2007年発刊でした・・滝汗)

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で、特に説明はいたしませんが、こういうのものや・・・

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このような展示物をじわじわと味わうのですな。個人的にツボだったのは、写真撮影不可だったコロナ渦中に作成された雑誌の切り抜きコラージュ。様々な時代を転写するキーワードが、走馬灯のように(汗)思い起こされるとともに、脳内で忘れていた回路がツンツンと刺激される微妙な感覚。作品の脈略の無さに呆然とするのですが、じっくり見ると30分ぐらい一瞬の間です(滝汗)

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これは初めて知った「冷マ」なり。ここまで集めると壮観・・。(冷蔵庫に張り付ける、概ね水道屋さん関係が多い宣伝マグネット)

集める努力も凄いのですが、これらを捨てないで取っておくのがなんだか凄いです。これは協力者が絶対必要。
ネットで検索すると、作品や収集物?の写真がほぼ全展示物分アップされているのですが、見ないで行く方が、より楽しめると思われます。

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美術館の本館である「大山崎山荘」は大正時代に作られたとは思えない綺麗な保存状態で、実使用されている古建築物として非常に見ごたえあり。高台にあるので周囲の景色もとても広大且つ綺麗。お向かいに「石清水八幡宮」がある男山が見え、木津川・宇治川・桂川の三川が合流し、淀川に変わる位置を見下ろしている。そんな場所で行われている「マイ遺品展」なのだ。

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5000坪もある広大な庭園で様々な草木が植えられていて、良い季節に来ると和むでしょうな。地中館では、印象派の巨匠クロード・モネの傑作、「睡蓮」連作の一部が展示されております。¥900でモネまでじっくり見学可能なのは太っ腹。

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やってくる前は「こういうのを見に来る人は、概ね若い人なんだろうなあ」と思い込んでいたのですが、みうら氏が京都市内のご出身なのが理由か、意外に高年齢層が多いのも「じわる」点ですな。いい大人が¥900払って大山崎くんだりまで集結してくる絵を想像するのが楽しい。「遺品展」と名付けているのが、影響しているのかも!と思いつつ。

滞在時間は、美術館の建物見学やお庭の散策も含め約1時間30分でした。会期は、2022年3月6日(日)までですので、気になる方はお忘れなく。で、この記念展の図録はミュージアムショップでの予約販売のみ!だったので、帰りに注文。(確か¥1500) いやー、2月に自宅に届くのが激しく楽しみです。



◆アサヒビール大山崎山荘美術館

住所:京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
営業時間: 10:00〜17:00 (最終入場時間 16:30) 月休・年末年始休
TEL:075-957-3123    ●送迎バスの時間割
 
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2 Comments

うっきぁん  

行ってきましたよ

ご無沙汰しています。

我々も雨の中、行って参りました。とても楽しい展示でした。
行きのバスの中からもう人が多くて驚きました。いつもは片手で数えるほどしかお客さんがいないのに(笑)。それだけ世間的に話題になっているのでしょうね。
みうらじゅんが松本清張のファンだとは知らず、まだまだ未知の人だなあと改めて感じた次第です。
そして、今日1万人目のお客さんが来館したとのこと。惜しい!私たちニアミス。

大山崎山荘、良いところですよね。特にテラスからの眺めが最高です。
ここに山荘を立てようと思った加賀さん、えらいわあ。

これからも楽しい記事を待っています。
お体に気をつけてくださいね。


2022/02/13 (Sun) 17:52 | EDIT | REPLY |   

スイカ小太郎。  

お返事遅れてすみません~!

知り合いにもなんだか評判が良くて、皆さん、こういう面白い系も大好きなんですよねえ。

注文した図録がまだ届かないので超楽しみなのですが、前期後期で展示物が変わるようなのでもう一度見たいかも!です

2022/02/19 (Sat) 15:32 | EDIT | REPLY |   

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