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毎日快晴時折曇天4 京都伏見暮らし

関西系、食い意地blog /スイカ小太郎。

佳山 (kasen)@滋賀 JR大津駅

2022
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引き続き、訪問後10日間くらいのタイムラグでお送りしております。

新型コロナの影響で昨年のGWくらいに滋賀県内の飲食店を回っている時期が2か月弱ほどあったのですが、一軒、FB友から教えて頂いた和食店が一週間前予約では全然席が取れなくて、結局、未訪問に。
で、昨年末、相方が滋賀の飲食店応援クーポンを購入し、クーポンが使えるお店を調べていたら、その和食店が含まれていることに気が付いたのだ。で、今回は早めに予約を!と12月初旬にお正月明けディナーを押さえたのですな。

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で、やってきたJR大津駅。自宅がある丹波橋から30分ほどで来られるので、北山あたりに出るより我が家からは全然近場。で、駅から東海道に出て、そのまま京都にちょっとだけ戻った位置にこういう一軒屋リノベーション物件が見えてくる。お店の名前は佳山 (kasen)、なんでも、「祇園浜作」で修行されたご店主が、奥様と2人回す正統派和食店。知り合いの評価が概ねとても良いので、わくわくとやってきたのですが、その通り!だったので気合を入れてご紹介。

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予約の段階でお席はテーブル席になりますが?と確認されたのですが、新型コロナの影響で4席あるカウンター席はカップル1組しかいれておられない模様。1Fはあと4人掛けテーブルが1つで、そちらは三人組のマダムグループが。我々は、結構急な階段を上がった2Fのテーブル席に入れてもらう。
2Fは御覧のようにゆったりスペースで、3つテーブルがありますが、今日は2Fは我々だけで貸し切り状態。2人でお店を回されているので満席にはされないのであろうなあ、と。

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まずはドリンクメニューだけで御覧の密度で三枚構成でした。日本酒は滋賀酒を色々揃えておられるのですな。お値段も良心的設定。更に・・・・

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こういうのもあります。寒かったので、相方は麦焼酎お湯割り、私は芋お湯割りでスタート。ちなみに、夜のお料理は¥7500、¥9500、¥12000の三種で、予約時にどれかをお願いしているのですが、既に忘れている状態だったので、それも含めワクワクとお料理を待つのですな(滝汗)。

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で、スタートの八寸で、もう超ニッコリ状態に突入。そうそう、こういう正統派和食店に来るのはお正月明けが良いタイミングだよね!ということに。

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緑は、菜の花の辛子和え。その下に子持ち昆布。左に向かってサーモンを酢漬けの蕪薄切りで巻いたもの、鯛の昆布巻き、赤こんにゃく、大粒の黒豆。奥の二品は右の茶色いのが鶏肉のテリーヌのような。左が蟹身が入った玉子焼という布陣。
相方と、これは日本酒を呑めと言わんばかりのラインナップだよねえ!とニンマリなのだ。個人的にはいきなり本日一でした。

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お次がこちら。グジの入ったかぶら蒸し。グジは先に香ばしく焼いてあり、お赤飯の上に。その上から卸し蕪と、たっぷりの葛餡を掛けて蒸しあげた非常に温まる一品。いやー控えめな味付けなのに、素材の旨味が全面に出たキチンと美味しいものですな。

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ちょっと変わったものが呑みたいな!と思いつき、水口の藤本酒造謹製「神開スパークリング かみなりさま 300cc」をお願いする。10°という発泡低アルコール&にごり酒。非常に呑みやすいのですが、ワインとは違う旨味でスッキリですな。

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で、お刺身系が二品続くのだ。まずは、鮪に合わせる滋賀産生湯葉。出し醤油を控えめに掛けてあるのですが、これまた鮪が非常に上質。美味しいです~。で・・

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更に、鰆の焼き霜。肉厚の鰆を皮を炙って活性化。付け合わせもお洒落で、岩海苔と茹でた菜類を卸しポン酢で和えたものを合わせて頂く趣向。 これまた期待通りのお味で美味しい。

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当然、お酒が進むので冷酒にスイッチ。まずは、堅田の浪乃音 純米を。こういう繊細なガラスの酒器で出してくれます。

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日本酒を頂きつつ、外の景色に目をやると、東海道と京阪京津線の線路に挟まれた一軒屋なので、ごとごとと結構な速さで京阪電車が通り過ぎていくのだ。元木造民家なので電車の振動で結構揺れるのですが、それも風情。線路の向こうには蝉丸神社分社の鳥居が見え、そこに続く参道が。

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で、このタイミングで、白味噌&丸餅のお雑煮が出てくるのだ。ジューシーな鴨肉が2枚。紅白+緑の大根、人参、それに青菜。ふんわり柚子の香り。過剰に甘すぎず、程良いコク。奥様に美味しいお雑煮ですね!とお声掛けすると、採用されている白味噌が大津にある味噌老舗の「九重味噌」謹製で、それが美味しいからだそうです。確かに。

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お次はさっぱり系の酢の物。河豚刺しと鉄皮を大根の芯、それに刻み水菜と一緒にポン酢で和えたもの。呑める程度の濃さの味付けで、これまたホッコリなのだ。

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で、日本酒を追加。確か高島の萩の露¥1000に行ったような気がするのですが、既に忘却の彼方~! これまたお洒落な酒器ですな。

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まだ出ます。これで7品目!のすけそうだらの子「助子」と、聖護院大根、青菜の煮物。これまた抑えた味わいなのですが、ほっこりですな。器も可愛らしい。

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焼き物もありました。まながつおですが、西京焼ですな。これまたふわーんと香ばしい柚子味噌の香りがするのですが、重くない味付けで美味しい。。添えてある赤カブの酢漬けもナイスマッチ。

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食事前の皿が9皿目。近江牛のいいところの薄切り(多分、ロースあたり)と九条ネギを薄口で上品な甘醤油味で炊いて、たっぷりの大根と合えたもの。いやはや、濃い味付けではないのですが、白ご飯にぶっかけてわしわしと掻き込みたくなるお味ですな。

この後、〆ご飯になるのですが、これがまた超うれしい一皿。

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炊き立ての「河豚ご飯」と、更にふわふわなダシ巻!、青菜のすまし汁という健康的且つ超ウマい組み合わせ。河豚の身を炊き込んだご飯を過去食べた記憶が無いのですが、若干固めに炊き上げられていて、これまた上等なお味で。間違いなくニッコリ!(当然、お替りもいただく・・・汗)

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青菜のすまし汁には、大きなよもぎ麩がごろんと。これまたお出しの旨味のみで勝負!のようなお味なのですが、至極上品なのに家庭的という。

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甘いもの、それにお薄もあります。甘く炊いたリンゴ、それに金柑をバニラアイスと合わせたもの、それに自家製の落雁。最後まで大充実の大満腹でした。

〆て、滞在時間2時間半。焼酎お湯割り2、スパークリング日本酒300cc、日本酒2合という呑み量で¥24000行かない!というお支払いで、おもわず奥様に、え?と訊き返したビックリ価格。途中で、お願いしたコースは¥12000のだったかな?と思っていたのですが、この構成で¥9500なのだ。京都市内ではありえない価格設定&お酒が安いので、相方が持っていた飲食店応援クーポンだけで支払えてしまうという。(実質的支払額は¥19000!でした、クーポンのおかげとは言えスミマセン、スミマセン)

いやはや、このお店のランチ予約が取れないのは当たり前であろうなあと想像するのですが、夜も非常にお得感あり&お味もフォーカスピッタリ。季節代わりに覗きに来てみたい一軒をまたまた発見してしまった夜。パンパンになったお腹を抱えて、東海道をゆるゆると下り、大津駅に向かうのですな。また来ます~!

 
 
◆佳山 (kasen)
住所:滋賀県大津市逢坂1-14-8
営業時間:11:30~15:00(L.O.14:00) 17:30~ 水休
TEL:077-576-8458
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