ローストビーフの店 Watanabe@岩倉
2022
21
引き続き、訪問10日ほどのタイムラグでお送りしております。
以前から気になっていた岩倉にある「ローストビーフの店 Watanabe」に行って参りましたのでご報告。以前は、堀川御池にあった13席のこじんまり店だったのですが、昨年4月に岩倉に移転され、箱から何から大刷新されていて、更に良いレストランになっていましたので、気合を入れてご紹介。
街中の堀川御池から、岩倉の「上賀茂本山」なる小高い丘の中腹あたりの、我々は全く不案内な場所に移転されたのだ。Googleマップを見ますと、最寄り駅だと思われる叡電鞍馬線の京都精華大前駅から1.2km、17分ほどの位置。丘にあるので普通、タクシー移動が王道だと思われるのですが、我々はディナー予約で散歩を兼ねて電車&徒歩で。 途中、街路灯も無い坂道をどんどん登っていく必要があるので、結構ドキドキ出来ます。(スマホのLEDライトが久々に役立つのだ・・・汗) 歩きで行く人は、ランチ時で気候の良い季節限定でオススメですな。(とはいえ、個人的には電車&歩いていくのも、旅行気分満喫で楽しいかと)

で、やってきた予約時間ピタリの18:00。京都市内を一望できる傾斜地に立つ一軒屋レストラン。超広いお庭付きで、御店主のInstagramを見ると、お庭の中で「メロン」と名付けられた山羊が飼われている、そういうロケーション。店内に。

完全予約制で2名以上で来る必要アリ。で、コースは基本3種類、ローストビーフの部位を選べて、ランプ、イチボコースが¥7300、熟成肉が¥8000の計3種。4人で来ると二種類の食べ比べが可能な仕組み。我々は折角なので!と熟成肉をお願いしておいたのだ。で、メインのお肉に行く前に、前菜2種をプリフィックスからチョイスできる仕組み。

各テーブルにローストビーフ焼きマシンが作りつけられている面白いお店なのですが、お料理をチョイスしている間にまずどどんと、今日はこのお肉を焼きますから!とお披露目あり。というか、冷蔵されたお肉を常温戻しされているのですな・・・。表面に焼き色を付ける前に、概ね40分ほどこの状態でした。(皮つきのニンニクは、蓋をして20分ほど火入れされたような)

ワインはボトル中心だと思われますが、グラスやカラフェでもお願いできるお手軽なのもスタンバイ。で、仏ロアールのピノノアールのロゼからスタート。¥2500でした。ほっこり~。

前菜1皿目。まずは定番だと思われる、盛り合わせから。いやー、この盛り込みですからニッコリしちゃいますな。鴨ハム、生ハム、プレスハムなど計4種類のハム類と、豚肉リエット、鯖燻製マリネ、スモークサーモンなど定番をしっかり量で。当然、パン劇消化系。

で、以前より断然広大で空間を贅沢に使った古典的フランス料理店の趣きになった店内。全30席なのですが、当日は我々を含むカップル3組、4人組のおじさんグループ1組と言う状況。この立地でコロナ渦中の状況なので、大盛況と言う感覚ですな。
で、前菜を半分ほど食べた段階で、次が魚をチョイスしたので、白にスイッチ。仏ブルゴーニュのシャルドネで¥3800と少々張り込みました。

で、自分の背中側に大きなウオークインセラーがあるので、パチリ。

で、食事スタートから25分後、お肉に焼き色を付けるのだ。で、その後温度センサーをお肉に差し込んで、ニンニクの上にお肉を乗せて直接鉄板に当たらないようにし、蓋をして蒸しあげる手法。400gほどでないかと思うのですが、これはわくわくしますな。

前菜2皿目は、魚料理から鱈のフライ、トリュフバター添え。ふっくら揚がった上出来鱈。こういうお店でないと頂けないメニューなので、これまたニッコリなのだ。

ローストビーフに行く前に、口直しがあるのですが、スープが選べるのが面白い。濃すぎない程よい濃度の蕪のポタージュでした。

定番のレモンのグラニテもあります。で、いよいよメインの登場!

目の前で、シェフ自らローストビーフを切りわけ、盛り付けてくれます。付け合わせは、マッシュポテトに焼いた野菜類(万願寺に南京、菊芋、ペコロスかな・・)と定番且つ鉄板の布陣!

ばばーん!ですな。この火入れなのですが、ちゃんと芯まで火は通っていてたんぱく質はフル活性化。以前よりローストビーフというより、赤身肉ステーキ的に肉厚になり、食べ応えは十分!

で、味付けにグレービーソース、丸いのはホースラディッシュ、塩コショウを適宜駆使して喰うべし!喰うべし!なのですな。いやー、久々に食べましたが、これは間違いのない奴ですな。

厚みは1cm近くあり、存在感&肉食べた感満載。単純に塩胡椒にニンニクを添えても良いですが、刺激的なホースラディッシュも捨てがたく旨し。

当然、赤グラスも頂いて、にんまり。グラスは¥1000と¥1500とこういうお店では妥当なライン。いやはやしかし、お腹いっぱいになりました。

が、甘いものまで抜かりなし。相方チョイスは苺のタルト、私はキャラメル系のプリンだったような。これまた間違いない一品。

で、珈琲でマッタリと〆。甘いものと一緒にお茶が出てくるのは個人的には嬉しい。なんだか非常に満たされた気分になった2時間一本勝負。想像以上にテンポ良く進行したのですが、岩倉のこの場所で、シェフご夫婦とスタッフ3名体制で回されているので、ま、間違いはないですな。
で、以上で〆て、ロゼカラフェ1に白カラフェ1、赤グラス2と大体いつもぐらいの量呑んで、¥25000という大納得のお支払い。何か良い日にやってくるのが手堅い一軒。

我々より先に窓側の席が空いたので、帰りかけにパチリ。この灯りにもなりそうな、眩しいストーブがお洒落。お向かいのテーブルまで3m以上あるゆったり感。
窓からは、岩倉の夜景、比叡山のケーブルカー線路の照明が山肌にとんとんとんと並んでいるのが良く見えます。帰りがけに、以前のお店よりぐんと良くなりましたよね、また、何か良い日に来ます!、とシェフにお声掛けし、今日はメロンちゃんは居ないのですか?と質問すると・・・

奥様が、メロン~!とお店の前の庭(御覧のように結構な傾斜地)の中ほどの小屋に向かって声を掛けると、小屋からめぇええええー!という元気且つのどかな鳴き声が。しかし、ペットで山羊を飼うというのも凄いですな。次回は、日が明るいランチにやってきて、ぜひともメロンちゃんに会ってみる予定です。ご馳走様でした!。
◆ローストビーフの店 Watanabe
住所:京都市北区上賀茂本山100-1
営業時間:12:00-15:00(最終入店13:00) 17:30-21:30(最終入店19:30) 月・火ランチ休
TEL:050-3647-2029 (完全予約制)
以前から気になっていた岩倉にある「ローストビーフの店 Watanabe」に行って参りましたのでご報告。以前は、堀川御池にあった13席のこじんまり店だったのですが、昨年4月に岩倉に移転され、箱から何から大刷新されていて、更に良いレストランになっていましたので、気合を入れてご紹介。
街中の堀川御池から、岩倉の「上賀茂本山」なる小高い丘の中腹あたりの、我々は全く不案内な場所に移転されたのだ。Googleマップを見ますと、最寄り駅だと思われる叡電鞍馬線の京都精華大前駅から1.2km、17分ほどの位置。丘にあるので普通、タクシー移動が王道だと思われるのですが、我々はディナー予約で散歩を兼ねて電車&徒歩で。 途中、街路灯も無い坂道をどんどん登っていく必要があるので、結構ドキドキ出来ます。(スマホのLEDライトが久々に役立つのだ・・・汗) 歩きで行く人は、ランチ時で気候の良い季節限定でオススメですな。(とはいえ、個人的には電車&歩いていくのも、旅行気分満喫で楽しいかと)

で、やってきた予約時間ピタリの18:00。京都市内を一望できる傾斜地に立つ一軒屋レストラン。超広いお庭付きで、御店主のInstagramを見ると、お庭の中で「メロン」と名付けられた山羊が飼われている、そういうロケーション。店内に。

完全予約制で2名以上で来る必要アリ。で、コースは基本3種類、ローストビーフの部位を選べて、ランプ、イチボコースが¥7300、熟成肉が¥8000の計3種。4人で来ると二種類の食べ比べが可能な仕組み。我々は折角なので!と熟成肉をお願いしておいたのだ。で、メインのお肉に行く前に、前菜2種をプリフィックスからチョイスできる仕組み。

各テーブルにローストビーフ焼きマシンが作りつけられている面白いお店なのですが、お料理をチョイスしている間にまずどどんと、今日はこのお肉を焼きますから!とお披露目あり。というか、冷蔵されたお肉を常温戻しされているのですな・・・。表面に焼き色を付ける前に、概ね40分ほどこの状態でした。(皮つきのニンニクは、蓋をして20分ほど火入れされたような)

ワインはボトル中心だと思われますが、グラスやカラフェでもお願いできるお手軽なのもスタンバイ。で、仏ロアールのピノノアールのロゼからスタート。¥2500でした。ほっこり~。

前菜1皿目。まずは定番だと思われる、盛り合わせから。いやー、この盛り込みですからニッコリしちゃいますな。鴨ハム、生ハム、プレスハムなど計4種類のハム類と、豚肉リエット、鯖燻製マリネ、スモークサーモンなど定番をしっかり量で。当然、パン劇消化系。

で、以前より断然広大で空間を贅沢に使った古典的フランス料理店の趣きになった店内。全30席なのですが、当日は我々を含むカップル3組、4人組のおじさんグループ1組と言う状況。この立地でコロナ渦中の状況なので、大盛況と言う感覚ですな。
で、前菜を半分ほど食べた段階で、次が魚をチョイスしたので、白にスイッチ。仏ブルゴーニュのシャルドネで¥3800と少々張り込みました。

で、自分の背中側に大きなウオークインセラーがあるので、パチリ。

で、食事スタートから25分後、お肉に焼き色を付けるのだ。で、その後温度センサーをお肉に差し込んで、ニンニクの上にお肉を乗せて直接鉄板に当たらないようにし、蓋をして蒸しあげる手法。400gほどでないかと思うのですが、これはわくわくしますな。

前菜2皿目は、魚料理から鱈のフライ、トリュフバター添え。ふっくら揚がった上出来鱈。こういうお店でないと頂けないメニューなので、これまたニッコリなのだ。

ローストビーフに行く前に、口直しがあるのですが、スープが選べるのが面白い。濃すぎない程よい濃度の蕪のポタージュでした。

定番のレモンのグラニテもあります。で、いよいよメインの登場!

目の前で、シェフ自らローストビーフを切りわけ、盛り付けてくれます。付け合わせは、マッシュポテトに焼いた野菜類(万願寺に南京、菊芋、ペコロスかな・・)と定番且つ鉄板の布陣!

ばばーん!ですな。この火入れなのですが、ちゃんと芯まで火は通っていてたんぱく質はフル活性化。以前よりローストビーフというより、赤身肉ステーキ的に肉厚になり、食べ応えは十分!

で、味付けにグレービーソース、丸いのはホースラディッシュ、塩コショウを適宜駆使して喰うべし!喰うべし!なのですな。いやー、久々に食べましたが、これは間違いのない奴ですな。

厚みは1cm近くあり、存在感&肉食べた感満載。単純に塩胡椒にニンニクを添えても良いですが、刺激的なホースラディッシュも捨てがたく旨し。

当然、赤グラスも頂いて、にんまり。グラスは¥1000と¥1500とこういうお店では妥当なライン。いやはやしかし、お腹いっぱいになりました。

が、甘いものまで抜かりなし。相方チョイスは苺のタルト、私はキャラメル系のプリンだったような。これまた間違いない一品。

で、珈琲でマッタリと〆。甘いものと一緒にお茶が出てくるのは個人的には嬉しい。なんだか非常に満たされた気分になった2時間一本勝負。想像以上にテンポ良く進行したのですが、岩倉のこの場所で、シェフご夫婦とスタッフ3名体制で回されているので、ま、間違いはないですな。
で、以上で〆て、ロゼカラフェ1に白カラフェ1、赤グラス2と大体いつもぐらいの量呑んで、¥25000という大納得のお支払い。何か良い日にやってくるのが手堅い一軒。

我々より先に窓側の席が空いたので、帰りかけにパチリ。この灯りにもなりそうな、眩しいストーブがお洒落。お向かいのテーブルまで3m以上あるゆったり感。
窓からは、岩倉の夜景、比叡山のケーブルカー線路の照明が山肌にとんとんとんと並んでいるのが良く見えます。帰りがけに、以前のお店よりぐんと良くなりましたよね、また、何か良い日に来ます!、とシェフにお声掛けし、今日はメロンちゃんは居ないのですか?と質問すると・・・

奥様が、メロン~!とお店の前の庭(御覧のように結構な傾斜地)の中ほどの小屋に向かって声を掛けると、小屋からめぇええええー!という元気且つのどかな鳴き声が。しかし、ペットで山羊を飼うというのも凄いですな。次回は、日が明るいランチにやってきて、ぜひともメロンちゃんに会ってみる予定です。ご馳走様でした!。
◆ローストビーフの店 Watanabe
住所:京都市北区上賀茂本山100-1
営業時間:12:00-15:00(最終入店13:00) 17:30-21:30(最終入店19:30) 月・火ランチ休
TEL:050-3647-2029 (完全予約制)
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