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毎日快晴時折曇天4 京都伏見暮らし

関西系、食い意地blog /スイカ小太郎。

うどん えんどう@今熊野

2022
13
普段使いの居酒屋兼うどん屋さんなのですが、なんだか凄いお店に遭遇しましたので気合を入れてご紹介。
またまた、いつものごとく食べログを眺めていると、東大路の今熊野交差点の近くに、なんだか非常に評価点数が高いうどん屋さんを発見。が、居酒屋カテゴリーで登録されているので、うどん屋ランキングには表示されておらず、うどん屋ランキングでは現在、京都4位!に相当。御店主はもともと魚屋さんを営まれていて、京都の飲食業界では非常に有名な方らしく、2年前に息子さんに魚屋を譲ってからこちらのうどん屋を始めたらしい。

で、昼はうどん屋、夜はうどん居酒屋という形態で営業されていて、更にググると夜に¥3500で出されているお任せコースが非常~にお得!との情報。それは行かないと!とオープン時間の17:30に予約を入れ、やってきたのですな。こちらのネタの続きで、昼も夜も麺類!になった日。

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お店は今熊野交差点を南に50m、大きな焼鳥屋の看板が張り付いているビルの地下一階という物件。移転前のこちらのうどん屋さんがあった物件ですな。狭い階段を慎重に降り、店内に。

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キッチンに向かうカウンター席が10席ほど、半個室の小上がりがぎゅう詰めで8席と言う店内。この規模を御店主ご夫婦で回されているのだ。御店主は始終笑顔で、既にカウンターに入っている常連さんに「今日は、修学旅行生がお昼に8人でうどん食べに来て、大変やったんやー」と嬉しそう。我々はコースを先に注文しているのですが「足らなかったら、こちらから追加どうぞ!」と、黒板メニューを見せて貰う。なんだか魅力的なものがお手軽価格で色々と。概ね、日本酒と親和性の高いものばかり。

うどんえんどう_2206(小)_003

コースの構成はこちらの通り。で、うどんのところにカッコ書きで「齋華麺」とあるのは、うどんの麺を泉涌寺近くのミシュラン中華店、「齋華」からゆずってもらっているものを夜のみ使用されているから。更にスジ肉うどんのスジは超高級肉割烹、「にくの匠 三芳」で枝肉を処理して出来たものを分けてもらっているという。。。。。いやー、祇園で顔の効く御店主なので、ま、そのようなネットワークをお持ちなわけで。が、御店主は全然偉ぶったところが無い、話好きでサービス精神満点なおじさんで、始終柔和な雰囲気でお料理が進行するのですな。

うどんえんどう_2206(小)_004

突き出し一品目。若干固めのおぼろ豆腐なのですが、これが超絶ありえない糖度のお豆腐。お醤油のみで甘さが際立つ一品。思わず、これは男●なんて目じゃないレベルですね!と感想を述べると、京都市内で女性が1人で少量生産されているもので、量はないんですわー!とのこと。いや、京都料理界の裾野の広さにびっくりするのだ。

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で、これは日本酒だ!とスイッチ。お酒メニューには10種類ほどの日本酒がスタンバっていて、富山の「羽根屋 純米吟醸」¥900をお願いするのだ。酒器も品が良いですな。

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更にお酒が進む突き出し二品。河豚の煮凝りと鯛の子。河豚の煮凝りは奥様謹製らしく、グミぐらいの超ブリブリな食感なのですが、口に入れると体温でじわじわ溶け出して、旨味の塊が口いっぱいに。それを冷酒でぐいっと流し込む快感。室温になじんでくると、また旨し。 鯛の子は、なんだか粒が細かいもので、御店主曰く「料理店で使うものは粒がそろっているものを好むので、概ね養殖ものが多いね、これは天然」だそうな。これまた、日本酒に合いまくり。

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また一品で一種類お酒が無くなる危険なパターンに突入。お次は、御店主が一押しの新潟は、大洋酒造謹製「鄙願(ひがん) 大吟醸」¥1200なり。非常にするするするーっと引っ掛かりなくスムーズに呑める感じで美味しい。特にアテが無くても呑めてしまうタイプ。高級料亭向け限定品らしく非常に珍しいお酒のようですが、たしか飲んだ記憶アリ!と思ったら意外にも洋食店、食堂デイズでした。デイズのシェフも一押しの日本酒。

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お次がお刺身。これが本当にありえないレベルのものが登場。御店主は、京都市内の料亭や割烹に魚を収める魚屋さんで、店舗を持たない「担ぎ」の魚屋として非常に有名な方で、現在は息子さんに譲ったお店からお魚を仕入れているのだ。で、ハリイカ、鯛、平目、鮪なのですが、流石、元魚屋さんだけあって、食材の説明は超なめらか。

ご店主の一押しは、歯がサクサクと入り、噛みしめていくとぬったりとした旨味が出てくるハリイカ。鮪は勝浦の天然物。鯛は産卵が終わって太りだす11月ごろが一番美味しいけれど、これはそこそこイケるよ!とのこと。 イカも非常に旨いのですが、鮪も超ハイレベルでびっくり。

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で、当然お刺身だけで一合無くなり(汗)、山口は澄川酒造「東洋美人 純米吟醸 醇道一途 西都の雫(さいとのしずく)」¥900にスイッチ。これは最近、つろくでも呑んだような。綺麗で雑味の少ない吞みやすい一杯。

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今日の焼き魚はなんですか?とお聞きしたら、さわらの味噌漬けです!ということで、お隣で食べておられた鰯の味醂干しが超うまそうだったのでコース外追加!ということでお願いするのだ。¥600なのですがなんと自家製。結構大きなもので脂もたっぷり。呑まずにはおられない!状態に。 

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酒器がお洒落だったので一緒に。定番&間違いない一杯、三重県の木屋正酒造謹製「而今 特別純米 火入れ」なり。こういうネットでは馬鹿プレミアがついているお酒をしゃらっと¥1200で提供されていたりするのだ。

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で、鰆の味噌漬けも登場。御店主曰く、「さわらも一番美味しい季節じゃないけれど、四日漬けてあるから美味しいよ!」とのこと。この味噌漬けも自家製。いやー、柔らかい火入れで中はギリ火が通ったぐらいなのですが、ウマー! しかし、こういうのを自宅で作られて普段から食べられるような環境だと、ご家族は全員口が肥えた人に育ってしまいそうなのですが(汗)、息子さんが祇園の有名割烹「ぎをん 遠藤」のご店主だったりするのは、ま、当然であろうと。

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めずらしく吞みも呑んだり5合目。確かもう1枚写真を忘れているかも!と思いつつ(汗)、石川県の車多酒造謹製「天狗の舞 超辛 純米酒」¥900を。夏季限定バージョン。あまり普段呑まない天狗の舞ですが、ただ辛いだけではなく、しっかり腰のある酒、という印象。

で、〆に突入するのですが、これがまた凄いのだ。

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奥様から、牛スジを追加で乗せられますよ、どうします?と嬉しいお申し出。ぜひとも乗せてください~!ということに。酔っぱらいは一味てんこ盛りがお似合いなのだ。

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「齋華麺」は平打ちで、京都風の腰無しうどんではなく、稲庭うどんの若干太い目ぐらいの印象で讃岐系ほどの強腰ではない食べやすいもの。京都で類似の饂飩を出しているお店は皆無ではないかと。出汁も甘口関西系でしっかりしたお味。奥様のレシピのようなのですが、酒の〆にむっちゃ幸せ過ぎ!と言う感想。 このネタで大昔、大阪のJR天王寺駅阪和線ホームに超旨い立ち食いうどんがあって!という話を書いたのですが、自分のなかでは、そのマイベストうどんにほぼ近似。(讃岐系以外で) これは旨いわー!と無心に麺をすするのだ。

うどんえんどう_2206(小)_016

非常に細かいサイズのしらすがたっぷり乗ったしらすご飯までついてくるという。いやはや大満足。これもどこ産かお聞きするのを忘れたのですが、生臭さ一切無し。塩味も程よい感じで超絶ウマ。とはいえ、ちょっと食べ過ぎたー!

以上で、いったいいくらやねん!と思ったのですが、多分六合呑んで(汗)、¥13000割れでした。個人的にはこの質でこの内容なのでなんの不満があろうかという感想。むしろお安い。

今年上半期、我が家のベスト3に間違いなく食い込んでくる一店。ご店主が趣味と道楽を兼ねてやっているような(汗)お店なので、あまりに流行りすぎるのはどうか?と思うのですが、また書いてしまいました(汗) 京阪東福寺駅から歩いて10分ほどですので、お近くに立ち寄られたらぜひ。 昼酒もOK!です。




◆うどん えんどう
住所:京都市東山区今熊野池田町4-14 レッドケンビル B1F
営業時間:11:30~13:30 17:30~20:30 火休
TEL:080-8746-1060

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2 Comments

T  

> 書いてしまいました(汗)

 見つかっちゃいましたか。でも食べログ ランキング四位、修学旅行生も来てるとなれば各方面で見つかっちゃってますね。今時の修学旅行生はめっちゃ調べてきますからね。最近こちらに書かれちゃってるお店が続きます。お店にはいいことでしょうけど。
 うどんえんどうは息子さんのお魚は使われてません。あちらは桁が一つ違うお店に卸されてますから、こちらの行きやす過ぎるお値段であちらの魚を使うと赤字です。

2022/06/20 (Mon) 15:44 | EDIT | REPLY |   

スイカ小太郎。  

いいお店ですね!

こういう営業形態なのでそんなに長くはやられないのではないかと邪推するのですが、頻繁に通いたくなるお店ですな。またちょこちょこ覗きに行きたい一軒です。

そうですね、息子さんの魚屋さんならあのお値段なので足が出るかもですね~。

2022/06/21 (Tue) 20:57 | EDIT | REPLY |   

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