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毎日快晴時折曇天4 京都伏見暮らし

関西系、食い意地blog /スイカ小太郎。

天冨良 天甲本店@広島ツアー22/9/17その2

2022
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三連休の一泊広島ツアーその2です。
おりづるタワーを後にし、広島市内でも最大の商店街、「広島本通商店街」方面を目指して移動。商店街の目ぼしいお土産物屋さんを覗きつつ、やってきたのは本通り商店街の西側、えびす通り商店街。広島本通商店街は一本筋の商店街ではなくて、縦横に広がっていて、初めての人間は想像以上に広大で面食らうのですが、スマホのGoogleマップのおかげでなんとか、無事に15分ほどで・・・

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予約時間の11:30ジャスト、お店前到着。お店の名前は「天冨良 天甲本店」なり。名前の通り、江戸前天ぷらのお店で、ミシュラン広島2018年特別編で2つ★★店。なかなか風情あるエントランス。

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ランチコースはお任せで¥5500と、京都の天ぷら専門店ではなかなか無い価格設定。旅行計画を立てているときから、ライブの後のディナーは21:00以降になりそうなので、遅めの時間対応が可能な居酒屋さん系を、お昼はどこぞ小マシなところに行こう!と計画は練っていたのですが、結局一週間前にネット予約できるお店をチョイス。これがなかなか素晴らしい内容でした。

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お店はカウンター席8席のみでカウンター席に4人並ぶのだ。お料理は予約時に決めてあるので、とりあえず1人1本、ゑびすの小瓶を頂いて、ほっこり。確か¥600なり。 ご家族経営らしく、しゅっとした大将と若大将、女将さんの3名体制。 カウンターに着席すると和服姿の女将さんが、「エプロンお付けしますので~」と、紙エプロンを首に結んでくれるのに、少々ビックリ。

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まずは突き出し代わりに、じゃこが乗っかったサラダが登場。ポン酢系のさっぱり味で食欲増進系。で、これを頂くと天ぷらがスタートするのだ。

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で、天ぷらスタート前に、味付けアイテムの説明。テーブルに天つゆがあるので大根おろしを添えて、平皿に塩、カレー塩を自分で適量セット。で、丸い小皿に入っているのは広島産レモン果汁と塩を合わせた「レモン塩」。よく混ぜて使って下さいね!ということなのだ。このレモン塩が塩を利かせていて、良い味出すのですな。

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まずは車海老が2本続くのですが、先に足の部分が出てくる。合わせるお味は、ご店主や若大将から「これは塩で」などと全てガイドあり。揚げ色も薄く、サクサクと軽い揚げ上がり。油切れも良く、胡麻油は使っていないようで軽やか。

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で、食べるタイミングに合わせて、2つ続けて、車海老が登場。(写真は1つ割愛) 初めの1つは塩で、後はレモン塩で頂くのですが、火入れは穏やかで、パリパリは目指していない、ふっくらとした揚げ上がり。確かにレモン塩は、油物が続くコースのいいアクセントになりますな。尚、写真ではきつね色の衣に見えるのですが、肉眼ではもうチョイ白い感じでした。

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野菜から、マコモダケ。葦のような植物の茎の部分だと息子さん。最近、色々なレストランでお見掛けしますが、意外にジューシー且つほくほくした食感。天ぷらにも合います。

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4人とも、これが旨かった!と意見一致を見た、椎茸に帆立貝柱と海老すり身を詰めた一品。椎茸の風味が非常に濃厚で、海と山の出会いが見事。1つは天つゆで、1つはレモン塩で。

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食後のライブ用に体力温存だ!ということで、あまり日本酒でヘロヘロになるのはねえ、と慎重にお酒をチョイス。まずは山形は高畠ワイナリー謹製「嘉スパークリング・シャルドネ」の200mlミニボトルは¥1800だったような。2人で半分こなのですが、軽やかな天ぷらにはこういう軽やかな泡が良く合うのだ。

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新物の銀杏。もう銀杏があるなんて!と思ったのですが、このあと、あちこちの路上に確かに秋がやってきているのを認識。

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キス。こういう淡白な魚介類の天ぷらが、このお店の天ぷらのふっくらさ、と軽やかさの高次元バランスを際立たせますな。半身づつ2個になっているので、レモン塩でもカレー塩でも、という。

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魚なのですが何だったかな~、穴子は最後だったので太刀魚だったような。塩でもレモン塩でも。

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野菜なのですが、牛蒡。 間違い無し!な一品。手ごろな大きさの茶釜が写り込んでおりますが、後程登場。

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何イカだったかな~、スルメか剣先か。そんなに肉厚ではない小ぶりなイカで頭のヒレの部分と、胴体なのですが、これまた美味しい。

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お酒がないと寂しいので、地元酒から「賀茂鶴 純米吟醸」300ml瓶を1つだけお願いする。期待通りの辛口でしっかり系食中酒。確か¥2000くらいだったような。1人、50ml!という、後程のライブのために!

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岩国れんこん。若大将曰く、通常の蓮根は穴が8つなのですが、山口県岩国市のれんこんは穴が1つ多く、9つ穴が開いているそうな。ほっくりとウマウマ。

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かなり大きめの舞茸。かぶりつくとお汁溢れる感じ。

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〆は穴子。具材により揚げ方に強弱があって、これはややしっかり目の揚げ上がりで、身がほっこりしていて旨い。いやー、大満足! レモン塩も美味しいですが、カレー塩の登場局面が結構あるのが楽しいですな。

で、今までの写真でお気づきの方がおられるかも?ですが、天ぷらの敷き紙は油で汚れる前に交換!というぐらいの頻度で、2個単位で上に重ねたり、交換したり。途中で1回、取り皿まで入れ替えるという念の入れよう。御店主は職人気質なのか、口数は少ないのですが、仕事は非常に丁寧。

この後はご飯物になるのですが、かき揚げ乗っけ系ご飯が3種類スタンバっていて、「天茶漬け」に「天丼」、それにあまり他店では見ない「天ほぐし」がスタンバイ。私は天茶漬けをお願いしました。

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で、暫しの後、天茶登場。それでは開けますよと。

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こういう感じでした。江戸前風で小柱と三つ葉のかき揚げで、ボリュームは十二分。お漬物も美味しい。

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こちらは、他店ではあまり見ない「天ほぐし」なり。かき揚げを砕いてご飯に混ぜ込んであるのですが、天丼とは違い、塩、山葵でさっぱり目に頂くという趣向。美味しい赤だしが付いているので、そちらがお好きでしたらぜひ。

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〆は、御店主自らのお点前で、一煎づつ丁寧に点ててくれるお薄と自家製の水ようかんで〆。いやはや胸やけとは無縁の軽やかな天ぷらなのですが、量的には十二分で、お腹いっぱいになりました。 

で、以上で概ね1時間半という旅行中には程よいテンポでお料理が進行し、〆て¥8500/人という、えええええ?と伝票を二度見したビックリ価格でした。 ま、我々とするとそんなに呑んでいないというのはあるのですが。これも全て、Perfumeのおかげです。(汗)

食べている最中、今年初訪問した京都の天ぷら屋さんと比較している自分が居たのですが、同じ天ぷらでも造る人が違うと、ここまで方向性が違うのだなあと言う感想。広島の天ぷら、侮りがたし。

とても美味しかったのですが、またがしっと濃厚な天ぷらを出されている京都のお店にも近日再訪している気がします。 ご馳走様でした~!



◆天冨良 天甲本店
住所:広島県広島市中区堀川町4-2
営業時間:11:30~14:00(L.O.13:30) 17:30~23:00
TEL:050-5890-8255



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で、食後は広島駅近くのホテルにチェックイン&荷物をほおりこみに移動!ということに。その前に天甲の傍に、広島市内最大級の酒屋「大和屋酒舗」があるというので、お土産購入のために移動。

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当然、広島の地酒が豊富なのですが、有名どころのマニアック系日本酒を相当数揃えている良きお店。隣県の山口の地酒も豊富で、4合瓶を広島3本、山口1本、計4本購入し、重いので宅配で自宅へ送ってにっこり!(月曜日には到着という便利な世の中) で、折り返し再び広島駅方面に。

広島ツアー22/9/17その3に続きます~。
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