L'aparté (ラパルテ)@西本願寺門前
2022
16
日曜日のランチネタをひとつ。
基本、普段週末は外食ばかりしているので、クリスマスなどレストランが込み合う日は自宅ご飯、または和食になる我が家。今年は某日本酒バルのコスプレクリスマス会(だはは・・・汗)にお邪魔する予定で、その前にちょっとクリスマスっぽいレストランに行こうということに。で、いつものようにネットで検索し、7月にオープンしたばかりのフレンチレストランの情報にビビビ!と来たわけで。

お店は西本願寺の堀川通を挟んだ門前。こちらの本願寺伝道院の一ブロック北側に・・・

このような可愛らしいフレンチレストランがあるのだ。お店の名前はL'aparté (ラパルテ)。シェフは伝説のレストラン「アラン・シャペル」のアランデュカス氏がお師匠筋にあたり、このお店の直前はホテルセイリュウKYOTOの「ブノワ」におられたという経歴の持ち主。サービス担当の奥様、スーシェフのお兄さんの3名体制のお店。ミシュランの星付き店などのグランメゾン系フレンチは、総合芸術的に凄いなあ!と思うのですが、財布ダメージ的にも凄いので(滝汗)、こちらの様にこじんまりとファミリー経営されているお店に吸い寄せられる我々です。店内に。

元仏具屋さんだった物件で、京都的に坪庭があるのですが、小さな祠に旨そうなリンゴが備えてあるのが良いですな。なんだか和洋折衷で面白い店内。席間もゆったりと取ってあり、祠に向かってカウンターが2席、キッチン前カウンターが4席、2人掛けテーブル席が3卓。奥様がデザイナーだそうで、そういう彼女の趣味も含まれていそうな感じ。

で、SOU・SOUの数字の入った白シャツを着ている奥様から「寒くないですか~、暖炉の燃料がきれちゃって!」と言うお話なのですが、そんなに寒くない日で全然OKでした。バイオエタノールが燃料だと教えてもらったのですが、これはゆらゆらと暖炉の火が燃えているところを見たいかも!と思いつつ。

ランチコースは¥8800(税込み)で、夜のコースもお願いでき、¥12100、¥14300の3種類。ランチコースを事前にお願いしておいたので特に悩むことなく。ランチではグラスワイン3種のプチペアリング¥2800がお願いできるので、それもセットで。このWelcomeの表示がある紙が本日のメニューになっております。またまた情報量が多すぎなお料理なのですが、一杯目のシャンパーニュでいい気分になってしまい、メモなど一切していない!ため、うろ覚えでご紹介(超滝汗)。

クリスマスですので、ちょっと良い泡です!と出して頂いた「LUCIE CHEURLIN L’Elégante Extra Brut Blanc 2014」、シャルドネ100%なり。泡が長ーく尾を引く、良いものですな。基本、自然派ワインを出されているようなのですが、我々の普段使いレベルではないのだ。ペアリングにこれが付いているなんて!ハッピークリスマス!でした。

で、ウエルカムドリンクからスタート。胡瓜のピュレなどが入った酸味のある野菜ジュース的な。全体的な印象はまろやかなキウイだったのですが、胡瓜+柑橘系のようです。口をすっきりとさせる効果あり。なお、通常ランチは11:30と13:30の一斉スタートのようですが、当日のゲストは我々含め3組だったので、別々スタートでした。ま、混雑度により調整があるでしょう。

シェフはマスクをしているのでお顔は拝見できないのですが、丸ねがねの優しい達磨さんのような体躯の方。で、お料理の仕上げにテーブルでそっとシェフ自らスープを回しかけるデモンストレーションあり。
こちらは、メニューによりますと「セロリアックのロースト、アーモンド/カシューの味噌ピューレ、焦がし玉葱出汁」なり。スープは玉ねぎをしっかり炒めた甘味が主体の優しいお味で、根セロリのローストに、白味噌の旨味を微かに乗せたアーモンドとカシューナッツのピュレ、更に生マッシュルームスライスを乗せてあるという、説明を聞いてもお味が想像出来無さそうな一品。が、全体的にはナッツピュレにホンノリ白味噌!ですな。

自家製パン。黒いのは蕎麦粉・米粉のパンで刻んだナッツ類(確かひまわり、それに黒胡麻・・汗)を練り込んだもの。しっとり、ほろほろ系。丸いのはふわふわなミルクブレッド。(後程お代わりを) パンの器がまげわっぱ!その上にSOU・SOUのナプキン!なのが面白いのですが、ヒマワリの種と黒胡麻を乗せたふわっと練りバターのケースは、昔の爪楊枝入れで、器は全てシェフが選ばれたようです。奥様曰く、先入観が無いので自由な発想ですよね~とのこと。確かに。

お次が皿の上になんだか鳥の巣のように展開されているのですが「ヒラメのタルタル とんぶり シトラスと蕎麦クラッカー」なり。刻んだレタス状の野菜の下に、生の鮃の細かめに刻んだ身が隠されていて、柑橘系の果汁で和えられたとんぶりと共に、先ほどの蕎麦パンを薄切りにし、カリカリに焼いたものに乗っけて頂く趣向。 見た目より断然繊細なお味で、これまた過去類似のものを思いつかない一品でした。美味しい~です。

お次は伊ピエモンテの白。「Giacomo Grimaldi Langhe Sauvignon 2021」なり。ソーヴィニヨンブラン100%。13.5°ですが、アルコール度数以上にコクも酸もしっかり、というような。

お次が本日一でした。「帆立のクネル、バターナッツ、南瓜の種のコンディモン」なり。帆立の身を蒸した非常に柔らかいクネル(仏製魚のすり身のかまぼこのような・・)を、魚介系の旨味満載のソースと合わせて頂く一品。

コンディモンとはお師匠筋では「自家製調味料」の意味のようですが、このナッツ味満載の緑のソースも面白いですな。いやー、とりあえず表現する能力は無いのですが超ウマ。濃すぎない感じなのも好印象。真ん中の丸いものは飾り切りしたマッシュルームです。

銘を打ってある面を撮影し忘れた!のですが、シェフが特注で作ってもらったナイフが出てくる。京都のお店と言われていたので、どこですかねえ。有次あたり?(お店でご確認を・・汗) フランスでは切れすぎるナイフをレストランで出すのは法律で禁止されているようなのですが、見たまんま、めっちゃ切れ味良好。切れ味の悪いナイフでお肉を切るとムキー!となるので、このようにすっと、なんなく豚を薄切りに出来るナイフが出てくるだけで嬉しい。

お肉の皿は「京豚ロース肉、クリスピー豚足、ブタンノアール」と書いてあり、なんと三皿構成で登場。こちらは京豚ロースのローストで焼きリンゴ、リンゴのピュレを添えて。ソースも全然くどくないさらっと甘口の一品。更に!

「クリスピー豚足」は、なんとミニコロッケ。概ね豚足の旨味を前面に出しました!というような塩分控えめ味で香ばしい衣と程よく調和するのですな。で、相方が超!喜んだのが・・・

「ブタンノアール」、通常は豚の血のソーセージだという認識なのですが、こちらはソーセージの中身だけを角切りに固めた感じで、それをパイに乗せてあるという。こちらも上にリンゴのスライス。最後が何気に豚づくし!になっているのが楽しいですな。

当然赤で〆ます。仏ボジョレーから「Alexandre Burgaud Beaujolais Lantignié 2018」でガメイ100%なり。概ねこのようなワイン情報は撮影したエチケットから検索して調べるのですが、このワインのインポーターさんが「鯖の燻製にも合う赤」と書いてあるのに、今さらながら反応しますな。普段あまり赤は呑まないのですが、これまた旨かったような。

お腹はかなりいい感じ。奥様にお腹の具合はいかがですか~?と感想を求められ、あまりフレンチには来ないのですが良いですね~!と感想を述べつつ、お茶をチョイスする。ハーブティが各種揃っているので相方は超ニッコリ。

で、先にお茶を出してくれ・・・

おっかけでお茶菓子が登場するのが超嬉しい我々です。洋ナシのチーズケーキ、ヨーグルト/ディルのソルベ。いやー、ソルベがもう蕩けそうだったので何とか落下する前に写真に納まりました。これまた、手堅い一品で最後まで大充実。
〆て¥¥25000チョイと、この内容なので全然大大大大大納得価格でした。(サービス料10%付)多分、奥様はこのお店の前は飲食業界の人ではないと思われるのですが、非常に丁寧な接客で好印象。 グランメゾンがお好みの人はちょっと違うかも?なのですが、非常に家庭的な雰囲気で寛げる、我々向きな一軒でした。
奥様に「また、暖炉に火がついている頃にやってきます~」とご挨拶し、お店を後にしたジャスト2時間一本勝負。夜は更に良いお値段になるのですが、個人商店びいきでビオ好きの我々とすると、これからも継続的に訪問したくなるお店です。いやー、オススメですな。
◆L'aparté (ラパルテ)
住所:京都市下京区西若松町247-3
営業時間:[ランチ]11:30~(一斉スタート)13:30〜(一斉スタート)
[ディナー]18:00~(最終入店19:00) 火休+不定休
TEL:050-5589-6131
基本、普段週末は外食ばかりしているので、クリスマスなどレストランが込み合う日は自宅ご飯、または和食になる我が家。今年は某日本酒バルのコスプレクリスマス会(だはは・・・汗)にお邪魔する予定で、その前にちょっとクリスマスっぽいレストランに行こうということに。で、いつものようにネットで検索し、7月にオープンしたばかりのフレンチレストランの情報にビビビ!と来たわけで。

お店は西本願寺の堀川通を挟んだ門前。こちらの本願寺伝道院の一ブロック北側に・・・

このような可愛らしいフレンチレストランがあるのだ。お店の名前はL'aparté (ラパルテ)。シェフは伝説のレストラン「アラン・シャペル」のアランデュカス氏がお師匠筋にあたり、このお店の直前はホテルセイリュウKYOTOの「ブノワ」におられたという経歴の持ち主。サービス担当の奥様、スーシェフのお兄さんの3名体制のお店。ミシュランの星付き店などのグランメゾン系フレンチは、総合芸術的に凄いなあ!と思うのですが、財布ダメージ的にも凄いので(滝汗)、こちらの様にこじんまりとファミリー経営されているお店に吸い寄せられる我々です。店内に。

元仏具屋さんだった物件で、京都的に坪庭があるのですが、小さな祠に旨そうなリンゴが備えてあるのが良いですな。なんだか和洋折衷で面白い店内。席間もゆったりと取ってあり、祠に向かってカウンターが2席、キッチン前カウンターが4席、2人掛けテーブル席が3卓。奥様がデザイナーだそうで、そういう彼女の趣味も含まれていそうな感じ。

で、SOU・SOUの数字の入った白シャツを着ている奥様から「寒くないですか~、暖炉の燃料がきれちゃって!」と言うお話なのですが、そんなに寒くない日で全然OKでした。バイオエタノールが燃料だと教えてもらったのですが、これはゆらゆらと暖炉の火が燃えているところを見たいかも!と思いつつ。

ランチコースは¥8800(税込み)で、夜のコースもお願いでき、¥12100、¥14300の3種類。ランチコースを事前にお願いしておいたので特に悩むことなく。ランチではグラスワイン3種のプチペアリング¥2800がお願いできるので、それもセットで。このWelcomeの表示がある紙が本日のメニューになっております。またまた情報量が多すぎなお料理なのですが、一杯目のシャンパーニュでいい気分になってしまい、メモなど一切していない!ため、うろ覚えでご紹介(超滝汗)。

クリスマスですので、ちょっと良い泡です!と出して頂いた「LUCIE CHEURLIN L’Elégante Extra Brut Blanc 2014」、シャルドネ100%なり。泡が長ーく尾を引く、良いものですな。基本、自然派ワインを出されているようなのですが、我々の普段使いレベルではないのだ。ペアリングにこれが付いているなんて!ハッピークリスマス!でした。

で、ウエルカムドリンクからスタート。胡瓜のピュレなどが入った酸味のある野菜ジュース的な。全体的な印象はまろやかなキウイだったのですが、胡瓜+柑橘系のようです。口をすっきりとさせる効果あり。なお、通常ランチは11:30と13:30の一斉スタートのようですが、当日のゲストは我々含め3組だったので、別々スタートでした。ま、混雑度により調整があるでしょう。

シェフはマスクをしているのでお顔は拝見できないのですが、丸ねがねの優しい達磨さんのような体躯の方。で、お料理の仕上げにテーブルでそっとシェフ自らスープを回しかけるデモンストレーションあり。
こちらは、メニューによりますと「セロリアックのロースト、アーモンド/カシューの味噌ピューレ、焦がし玉葱出汁」なり。スープは玉ねぎをしっかり炒めた甘味が主体の優しいお味で、根セロリのローストに、白味噌の旨味を微かに乗せたアーモンドとカシューナッツのピュレ、更に生マッシュルームスライスを乗せてあるという、説明を聞いてもお味が想像出来無さそうな一品。が、全体的にはナッツピュレにホンノリ白味噌!ですな。

自家製パン。黒いのは蕎麦粉・米粉のパンで刻んだナッツ類(確かひまわり、それに黒胡麻・・汗)を練り込んだもの。しっとり、ほろほろ系。丸いのはふわふわなミルクブレッド。(後程お代わりを) パンの器がまげわっぱ!その上にSOU・SOUのナプキン!なのが面白いのですが、ヒマワリの種と黒胡麻を乗せたふわっと練りバターのケースは、昔の爪楊枝入れで、器は全てシェフが選ばれたようです。奥様曰く、先入観が無いので自由な発想ですよね~とのこと。確かに。

お次が皿の上になんだか鳥の巣のように展開されているのですが「ヒラメのタルタル とんぶり シトラスと蕎麦クラッカー」なり。刻んだレタス状の野菜の下に、生の鮃の細かめに刻んだ身が隠されていて、柑橘系の果汁で和えられたとんぶりと共に、先ほどの蕎麦パンを薄切りにし、カリカリに焼いたものに乗っけて頂く趣向。 見た目より断然繊細なお味で、これまた過去類似のものを思いつかない一品でした。美味しい~です。

お次は伊ピエモンテの白。「Giacomo Grimaldi Langhe Sauvignon 2021」なり。ソーヴィニヨンブラン100%。13.5°ですが、アルコール度数以上にコクも酸もしっかり、というような。

お次が本日一でした。「帆立のクネル、バターナッツ、南瓜の種のコンディモン」なり。帆立の身を蒸した非常に柔らかいクネル(仏製魚のすり身のかまぼこのような・・)を、魚介系の旨味満載のソースと合わせて頂く一品。

コンディモンとはお師匠筋では「自家製調味料」の意味のようですが、このナッツ味満載の緑のソースも面白いですな。いやー、とりあえず表現する能力は無いのですが超ウマ。濃すぎない感じなのも好印象。真ん中の丸いものは飾り切りしたマッシュルームです。

銘を打ってある面を撮影し忘れた!のですが、シェフが特注で作ってもらったナイフが出てくる。京都のお店と言われていたので、どこですかねえ。有次あたり?(お店でご確認を・・汗) フランスでは切れすぎるナイフをレストランで出すのは法律で禁止されているようなのですが、見たまんま、めっちゃ切れ味良好。切れ味の悪いナイフでお肉を切るとムキー!となるので、このようにすっと、なんなく豚を薄切りに出来るナイフが出てくるだけで嬉しい。

お肉の皿は「京豚ロース肉、クリスピー豚足、ブタンノアール」と書いてあり、なんと三皿構成で登場。こちらは京豚ロースのローストで焼きリンゴ、リンゴのピュレを添えて。ソースも全然くどくないさらっと甘口の一品。更に!

「クリスピー豚足」は、なんとミニコロッケ。概ね豚足の旨味を前面に出しました!というような塩分控えめ味で香ばしい衣と程よく調和するのですな。で、相方が超!喜んだのが・・・

「ブタンノアール」、通常は豚の血のソーセージだという認識なのですが、こちらはソーセージの中身だけを角切りに固めた感じで、それをパイに乗せてあるという。こちらも上にリンゴのスライス。最後が何気に豚づくし!になっているのが楽しいですな。

当然赤で〆ます。仏ボジョレーから「Alexandre Burgaud Beaujolais Lantignié 2018」でガメイ100%なり。概ねこのようなワイン情報は撮影したエチケットから検索して調べるのですが、このワインのインポーターさんが「鯖の燻製にも合う赤」と書いてあるのに、今さらながら反応しますな。普段あまり赤は呑まないのですが、これまた旨かったような。

お腹はかなりいい感じ。奥様にお腹の具合はいかがですか~?と感想を求められ、あまりフレンチには来ないのですが良いですね~!と感想を述べつつ、お茶をチョイスする。ハーブティが各種揃っているので相方は超ニッコリ。

で、先にお茶を出してくれ・・・

おっかけでお茶菓子が登場するのが超嬉しい我々です。洋ナシのチーズケーキ、ヨーグルト/ディルのソルベ。いやー、ソルベがもう蕩けそうだったので何とか落下する前に写真に納まりました。これまた、手堅い一品で最後まで大充実。
〆て¥¥25000チョイと、この内容なので全然大大大大大納得価格でした。(サービス料10%付)多分、奥様はこのお店の前は飲食業界の人ではないと思われるのですが、非常に丁寧な接客で好印象。 グランメゾンがお好みの人はちょっと違うかも?なのですが、非常に家庭的な雰囲気で寛げる、我々向きな一軒でした。
奥様に「また、暖炉に火がついている頃にやってきます~」とご挨拶し、お店を後にしたジャスト2時間一本勝負。夜は更に良いお値段になるのですが、個人商店びいきでビオ好きの我々とすると、これからも継続的に訪問したくなるお店です。いやー、オススメですな。
◆L'aparté (ラパルテ)
住所:京都市下京区西若松町247-3
営業時間:[ランチ]11:30~(一斉スタート)13:30〜(一斉スタート)
[ディナー]18:00~(最終入店19:00) 火休+不定休
TEL:050-5589-6131
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