Vena@室町通夷川上ル
Facebookで食べ歩き系情報交換に偏って活動していて、色々な信頼筋からいち早く情報を教えて頂けるのが嬉しい我々。(当然、業界筋の方々ですが・・)で、昨年末に、京イタリアンの先駆者、イル・ギオットーネご出身のシェフが独立し、お店を始められるとの情報をGET。
オープンは12/20だったのですが、イル・ギオットーネご出身なら我々が普段食べているものより相当高級なはずなので、まずはランチに行ってみる?と年明け早々予約TELしてみたのだ。(こういう人気の出そうなお店は、早め早めに動かないと予約が入らない!というのは、あのcenciで痛いほど経験済・・・汗)
と、1/15、ランチ営業開始2日目の席が取れたのですな。お店の名前はVena(ヴェーナ)。シェフが元BOCCA del VINOご出身のソムリエさんとがっちりタッグを組んでお店を開始されたようだ。店名はお二人の苗字の水に関する文字から思いついたそうで、「水脈」という意味だそうです。 現在、ランチは¥6000コース一択。わくわくとお店に。

とりあえず、京都女子駅伝当日の日で、朝からアホほど雪が降る中やってきた。足元が超悪い&激しく寒いので、ゴアテックス張の登山靴にマウンテンパーカ、その下にダウンベストまで着ているという、今、まさにお山から下りてきました状態。こういうさりげなさ系お洒落店に来るのは気が引けるのですが(滝汗)、好奇心には勝てず店内に。

店内雰囲気。なんだろう、和と北欧をミックスしました的な上品な空間でカウンターのみ10席。高級そうな椅子がてんでにばらばらなのは意味があるのか!と思ったら、そういうご趣味で集められたもののようだ。オシャレですな。 現在2階にも8席の個室を2つ製作中だとのこと。
商売柄ついつい大きなトール型スピーカーに目が行くのですが、デンマークのメーカー、JAMO製。現在、日本の正規代理店は無いはずなので、相当古いものかもですな。(何がかかってたか全く記憶していないのはなぜだろう。。。極小音量だったからかな汗)。。。 奥に坪庭があり、まだまだ細い植木の青葉にちらちらと雪が舞い降りてくる、そういう特別な日。 尚、現在は、キッチンを2人、フロアを2人の計4名で回されている模様。
とりあえず泡グラスでスタートしたのですが、カウンター10席の真後ろが、ガラス張りの巨大なワインセラーになっていて現在500本ほど在庫があるとのこと。まだまだ隙間あり!な状況でした。(泡がいつまでも残る上質なもので、今日一番すきだったかも~!なのですが写真撮るの失念・・)

ソムリエのおにいさんがとてもフレンドリーな方で、緊張感一切無しでまったりできるのだ。まずはグリッシーニを2・3本取ってくださいね、当たりはありませんが!から、軽やかにスタートなり。(ピンボケでご免なさい・・汗)

で、重量級のココットで出てきたのは、野菜たっぷりのミネストローネ。蓋を開けてからスライサーで、薫り高い黒トリュフをばばばばっ!とかけてくれる嬉しいアトラクション付。 トマト味ですが、芽キャベツにスナップエンドウ、ニンジンに玉ねぎなどなど野菜が煮溶けてとても優しい味です。

パンはクープが大きいむっちり系。いずれは自家製にしたいのですよ~!とのこと。

で、私は白ワインにスイッチ。料理の流れに合わせて何かお勧めあります?でお任せを。出していただいたのは、Jermann Sauvignon 2015なり。フリウリのイエルマンなる作り手のソーヴィニオンブラン。フローラル且つスムーズ、いい感じですな。

前菜5種盛り合わせが大きなお皿でだだーんと登場。いつものごとくメモなどしないので、かなり怪しいですが記憶のままに。
右下、コシビマグロのカルパッチョ。リコッタチーズとカラスミが添えられていて、ほうれん草ペーストソースと合わせていただく趣向。中央が、ハマグリの殻に詰めたキタアカリマッシュとハマグリのグラタン。ウニとなんちゃらチーズが乗っています。右上のとんがりコーンは、エビイモのペースト、フォアグラをリンゴ果汁でマリネしたペーストを合わせ、サクサクの春巻きの皮的なものに詰めた一品。左下のクレソンが刺さっている丸いのは、赤牛とカシラ芋のコロッケ。里芋的なむっちりした食感で、トランペット茸をローストした黒いフレークを合わせるとおいしい。更に左上が、生イチゴにマヨ系な蟹肉、キャビアを合わせた過去類似のものを食べた記憶がない一品。。。。。
はあはあはあはあ、これで再現率50%ぐらいと思いますが、情報量多すぎです。。(我々以外に2組来られていたので、結局お店を出るまでに3回聞いて、ようやくここまで聞き取り汗汗)
現在、これを2人で回されています。ランチでも入店の時間差調整はされているでしょうな。ちなみに現在、テーブルに今日のメニューは出されていないのだ。割烹のように今日旨い材料で、お客に合った今日のメニューを出す!という方針なら面白いですな。

ここで嫁も白にスイッチ。Colli Orientali del Friuli Bianco “Morus Alba”なるこれまたフリウリで、ヴィニャイ・ダ・ドゥリネなる作り手。ソーヴィニョン+マルヴァジア・イストリアーナな一本。伊ワインはブドウの品種が多すぎで、全然わかっちゃいないのですが(滝汗)ミネラル感しっかりで非常に美味しい!

私は別の白がありますの?とお聞きして、うちは90%イタリアワインなのですが、こういうのもあるのですよ~!と出してくれたトルコのワイン。Keten Gömlek (ケテン・ゲムレク)なる品種。すでに覚えるのはあきらめておりますが(更に滝汗)、これはブドウの果汁だけでなく皮も入れているのでオレンジ色なのだ。フリウリの滑らか~な感じとは違って、アタックはサラリと、口に含むと意外に辛口で、後口はほの塩っぽく。いや、面白いですなあ。

パスタは、雲子と九条ネギのスパゲティ。針の先ほどの千切りのレモンピールが風味付け。塩分量のコントロール、とろりとパスタに絡む雲子の火入れの見事さ。。見た目の花はいっさいありませんが、旨しです!

で、次の皿は薄切りの生ハムとオリーブオイル?、黒コショウがセットされた皿が出てくる。お待ちくださいね、3段階ぐらい変化がありますので!とソムリエ。うわ、何かなと考えていると・・・

ででーんと登場! パルメジャーノ1/4の巨塊の中に窪みが設えてあって、そこに走りのウスイエンドウのリゾットを入れてあるのだ。このまま食べるんじゃありませんよ(汗)。窪みでリゾットを良くマゼマゼして・・・

先の生ハムの上にサーブする趣向。リゾットはやや固めぐらいですが、ウスイエンドウもアルデンテ!に仕上がっていて早春を想起させるお味に。薄味!ぐらいの仕上がりなのですが、生ハムの塩気でちょうどいい塩梅に。いやー、いいですな、これ。豆好き必食!

でメイン前に赤にスイッチ。私は、自分が飲んだフリウリの作り手の赤、Morus Nigra(モルス・ニグラ)なり。嫁が写真のFelsina Chianti Classico Riserva Rancia 2011を。キャンティ飲んだのは超久々かもですが、旨かったです~。

メインは牛ほほ肉ワイン煮。添えてあるのが、サクサクした食感が楽しい菜の花のフリット(素揚げ)。超甘いキンカンとパルメジャーノが味のアクセント。ソースの深みがもうたまりませんなあ。実は本日一がこれ。

甘いものも抜かりなくおいしい。珈琲風味のビターなブランマンジェ、アイスも何か技があったようだが思い出せない~。振りかけてあるカリカリ・ビターなクランチが無茶良い仕事をするのだ。

で、小菓子とコーヒーで充実ランチ完了。カップもオシャレ!
同じイル・ギオットーネご出身シェフのcenciと比較されることになると思うのですが、方向性は結構違う感じ。で、泡2、白3、赤2としっかり目に呑んで¥28000ほどというお値段。我々はたまにしか来れないのですが、また期間をあけてお邪魔することになると思います。いやー、大ご馳走でした。
◆Vena(ヴェーナ)
住所:京都市中京区(鏡屋町46-3
営業時間:12:00~LO14:00くらい? 18:00~? 水休
TEL:075-255-8757
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