湖香六根 -UKA ROKKON-@滋賀県東近江市
2023
07
で、23/6/3滋賀ドライブネタ、その2です。その1の酒蔵見学ネタがこちら。
岡村本家を11:00に出発し、やってきたのはもう5年ほど前に発見し、行こう行こう!と狙っていた和食店、湖香六根(うかろっこん)。場所は、近江鉄道の五箇荘駅から西3km少々ほどにあるお店。どう考えても、五箇荘駅からタクシー移動が必要で、なにか機会がないかなあと狙っていたのですが、今回企画した滋賀ツアーで真っ先にここに行こうと思ったわけで。ネット予約が可能なので半月ほど前に予約し席を押さえたのだ。
で、期待通り、わざわざ機会を作ってでもやってくるべき!だと思いましたので、気合を入れご紹介。(写真が計27枚と多いです!)

お店近くにPAが無く(一応有るらしいのですが、従業員用で未舗装で、雨が降るとぬかるんで大変なことになるそうです。)徒歩5分ほどにある、五個荘観光案内所「ぷらざ三方よし」に駐車しやってきた11:30。前日の台風2号影響の豪雨が止んで、空は澄み渡り、5月には少々寒いぐらいの涼やかな風が。
このあたりは近江商人発祥の地らしく、有名な会社の創始者が住んでおられた大豪邸が点在するのですが、この湖香六根も、あの「ワコール」に繋がる豪商、塚本源三郎氏の番頭として才覚を発揮した北川秀次郎氏の邸宅だった物件。店内に。

美しいお庭をすり抜けて、母屋兼レストランが入っている「秀明庵」へ。人が住んでいたのは終戦2年後までで、それ以降色々なオーナー様の手を経て、10年ほど前に現在の「湖香六根」が入られた模様ですな。

予約している者です~とお声掛けし、こちらの部屋に通して頂く。しかし、ゆったりとして品が良いですな。ぎゅう詰めで20人近く入れそうな、綺麗なお庭に向かうお部屋なのだ。

今回は相部屋で、後程3人組と我々4人組が、という状況。店内はいくつか小部屋に分かれている模様で、トイレに行く際にチラ見したところによると、他の部屋にも2組ほど入られていました。で・・・

ランチは¥6600で琵琶湖の恵みが色々と頂ける「湖国のコース」と、釜炊きご飯がメインのコースの2種があります。予約時に湖国をお願いしているので特に迷うことなく。お酒メニューがこちらで、とりあえず先にビールで!ということに。。

ハンドルキーパーの相方は、ノンアルビールで、他の3名はエビスビールでまずはカンパーイ!ということに。重量感のある錫のグラスがお洒落。

まずは突き出し。玉子豆腐なのですが、皿に張ってある冷たいダシにじゅんさい、それに自家製の香り高い柚子胡椒と木の芽が、なんだか超旨い一品。薄味なので、この木の芽と柚子胡椒のパンチがいやがおうでも目立ちますな。イメージは血液浄化!的な。

八寸がばばーん。、毎年6月30日に各地の神社で執り行われる夏越の祓(なごしのはらえ)の「茅の輪くぐり」をイメージした盛り付けだそうです。お洒落!

笹で巻いてあるのは、このお店では定番らしい、中華風のちまき。他は鹿肉や小鮎、地の野菜を中心にという。どれも押さえた味付けで美味しい。注目点は、滋賀に移住されたインドネシア人、ルストノさんのテンペが出汁びたしで出てくるところ。美味しいです。

で、この定番の中華風ちまきが超絶マニアックレシピで・・・

わざわざ、このような説明書き完備なのだ。スッポンがメイン食材ですが、そんなに癖のある味付けでは無く、じわじわと染み込んでくる系でしょうな。これもふんわりと美味しい。

女将さんは日本酒が大変お好きなようで、我々もちょくちょく浜大津でお見掛けする家鴨あひるさんに日本酒の御指南を頂いているのですよ~とのこと。ぜひ滋賀酒の呑み比べがしたいです!とお願いすると、吞み比べセット¥1800を順に出していきましょうか?ということに。まずはこの三種が片口に1人おちょこ1杯強づつ、という。いやはや幸せ!

で、酒器を出して頂いて・・・

こういうお洒落なのをチョイス。この次のお料理が、えげつなく!日本酒に合うわけで。

お次は小鮎の塩焼き。ゆっくりと火を通しているので頭からしっぽまで食べられますよとのこと。サイズは小ぶりのめざしぐらいの可愛らしいものですが、過剰な塩もしていない、ワタの苦みもそのままの自然の味。全員、何て日本酒に合うのだ!と超感動。サイドを固める、破竹、しいたけ、ヤーコン、生姜酢漬けも旨し。
滋賀県では今年はまだ鮎解禁では無いのですが、個人的に大きな鮎1匹より、こういう小さいのを10匹食べたい!という感想ですな。いいタイミングで来れてよかった!

おちょこ一杯分強なのでお酒第二段を追加し・・

お次も、普通の日本料理店では出てこないであろうと思われる、このお店のスペシャリテが登場。茶器なのですが、蒸し器として使われているので直ぐには蓋が開けられないほど熱々。

これも先のちまきと同じく、薬膳的な一品「養生スープの白」。浮かんでいる丸い団子は、琵琶湖産天然スッポンを使ったミンチ団子。使っている食材が多すぎ!なので・・・

どのような食材を使っているか!説明が添えてあるという。クコの実や朝鮮人参など癖の強いものを使っているのですが、これも押さえた味付けで純粋にスープとして優しい味で美味い。このスープで雑炊を食べたら美味いであろうなあ!!と言う感想。そういう実験をしてみたい人用に、冷凍版をお土産に販売されているという抜かりなさ。別に黒バージョンもあるようです。

で、吞み比べ三セット目。量は呑んでいないので酔っ払ってはいないのですが、お料理一品ごとにお酒を三種比較して頂けるという幸せ度なのだ。ちなみに、ハンドルキーパーの相方は、自家製ジンジャエール¥500でホッコリ中。

メインに行く前に、こういう中休みの一品が入るのがお洒落。それも平皿に野菜類の白和えという。白いお皿なので分かりにくいですが、これも酒飲みの心に琴線に触れまくるお味でした。

メインは超柔らかく、肉の旨味満載の近江牛!というメニュー編成。量はちょっぴりですが、ジューシーで文句無しですな。付け合わせの万願寺、シイタケなども超!美味しいです。

で、吞み比べ4セット目。この前の三セットもすべて異なるお洒落な片口で出して貰いました。

〆の食事がこれまた美味しい。近江牛の糠漬けにしたものを赤米入りのおにぎりに乗っけて、出汁茶漬けとして頂く趣向。確かに糠漬け的なこなれた味わいですが、温かいダシを掛けるとまた味が化けるのだ。いやはや最後まで大大大大満足!

甘いものも抜かりなし。酸っぱい系のフルーツを効果的に盛り合わせた・・・

サッパリした葛切り?と・・

パカパカ呑んでいたので、ご提案頂いた〆酒。先ほど行ってきた岡村本家謹製、金亀の十割玄米生原酒。これも、色は赤くないですが、どことなく京丹後の伊根満開をもうちょっと甘味を控えた系のお味で美味しいのだ。日本のデザート酒ですな。
岡村本家で伺ったところ、大人気で現在在庫が無く、今仕込んでいるのが6月末ぐらいに仕上がる予定、とのことでした。

帰りがけにトイレに行く前にパチリ。緑が綺麗なのは梅の木。なんだかお庭を見ても爽やかですなあ。
帰りがけに女将さんから、更に改造して近日オーベルジュとして、宿泊場所も併設するのですよ~と教えてもらいましたので、滋賀酒で、この料理と合わせて呑んだくれたい人はぜひ!ですな。京都からなら、JRで能登川まで移動し、タクシーが速いのではないかと。
以上で割り勘にして、〆て¥9000割れ/人というありえないお支払い。確かにビール2本にノンアルビール1、ジンジャエール1に呑み比べセット¥1800を4つ注文した!という計算なのですが、我々のような色々呑んでみたい!派は超楽しいのだ。
また機会を狙ってやってくる気満々。我がFB友各位様に置かれましては、いずれそういう機会をセットしますので!ということで宜しくお願いいたします!なのだ。 で、更にドライブネタに続きます~。
◆湖香六根 -UKA ROKKON-
住所:滋賀県東近江市五個荘川並町713
営業時間:昼 11:30 ~16:00 (LO 14:30) 夜 18:00~(要予約)
TEL:0748-43-0642
岡村本家を11:00に出発し、やってきたのはもう5年ほど前に発見し、行こう行こう!と狙っていた和食店、湖香六根(うかろっこん)。場所は、近江鉄道の五箇荘駅から西3km少々ほどにあるお店。どう考えても、五箇荘駅からタクシー移動が必要で、なにか機会がないかなあと狙っていたのですが、今回企画した滋賀ツアーで真っ先にここに行こうと思ったわけで。ネット予約が可能なので半月ほど前に予約し席を押さえたのだ。
で、期待通り、わざわざ機会を作ってでもやってくるべき!だと思いましたので、気合を入れご紹介。(写真が計27枚と多いです!)

お店近くにPAが無く(一応有るらしいのですが、従業員用で未舗装で、雨が降るとぬかるんで大変なことになるそうです。)徒歩5分ほどにある、五個荘観光案内所「ぷらざ三方よし」に駐車しやってきた11:30。前日の台風2号影響の豪雨が止んで、空は澄み渡り、5月には少々寒いぐらいの涼やかな風が。
このあたりは近江商人発祥の地らしく、有名な会社の創始者が住んでおられた大豪邸が点在するのですが、この湖香六根も、あの「ワコール」に繋がる豪商、塚本源三郎氏の番頭として才覚を発揮した北川秀次郎氏の邸宅だった物件。店内に。

美しいお庭をすり抜けて、母屋兼レストランが入っている「秀明庵」へ。人が住んでいたのは終戦2年後までで、それ以降色々なオーナー様の手を経て、10年ほど前に現在の「湖香六根」が入られた模様ですな。

予約している者です~とお声掛けし、こちらの部屋に通して頂く。しかし、ゆったりとして品が良いですな。ぎゅう詰めで20人近く入れそうな、綺麗なお庭に向かうお部屋なのだ。

今回は相部屋で、後程3人組と我々4人組が、という状況。店内はいくつか小部屋に分かれている模様で、トイレに行く際にチラ見したところによると、他の部屋にも2組ほど入られていました。で・・・

ランチは¥6600で琵琶湖の恵みが色々と頂ける「湖国のコース」と、釜炊きご飯がメインのコースの2種があります。予約時に湖国をお願いしているので特に迷うことなく。お酒メニューがこちらで、とりあえず先にビールで!ということに。。

ハンドルキーパーの相方は、ノンアルビールで、他の3名はエビスビールでまずはカンパーイ!ということに。重量感のある錫のグラスがお洒落。

まずは突き出し。玉子豆腐なのですが、皿に張ってある冷たいダシにじゅんさい、それに自家製の香り高い柚子胡椒と木の芽が、なんだか超旨い一品。薄味なので、この木の芽と柚子胡椒のパンチがいやがおうでも目立ちますな。イメージは血液浄化!的な。

八寸がばばーん。、毎年6月30日に各地の神社で執り行われる夏越の祓(なごしのはらえ)の「茅の輪くぐり」をイメージした盛り付けだそうです。お洒落!

笹で巻いてあるのは、このお店では定番らしい、中華風のちまき。他は鹿肉や小鮎、地の野菜を中心にという。どれも押さえた味付けで美味しい。注目点は、滋賀に移住されたインドネシア人、ルストノさんのテンペが出汁びたしで出てくるところ。美味しいです。

で、この定番の中華風ちまきが超絶マニアックレシピで・・・

わざわざ、このような説明書き完備なのだ。スッポンがメイン食材ですが、そんなに癖のある味付けでは無く、じわじわと染み込んでくる系でしょうな。これもふんわりと美味しい。

女将さんは日本酒が大変お好きなようで、我々もちょくちょく浜大津でお見掛けする家鴨あひるさんに日本酒の御指南を頂いているのですよ~とのこと。ぜひ滋賀酒の呑み比べがしたいです!とお願いすると、吞み比べセット¥1800を順に出していきましょうか?ということに。まずはこの三種が片口に1人おちょこ1杯強づつ、という。いやはや幸せ!

で、酒器を出して頂いて・・・

こういうお洒落なのをチョイス。この次のお料理が、えげつなく!日本酒に合うわけで。

お次は小鮎の塩焼き。ゆっくりと火を通しているので頭からしっぽまで食べられますよとのこと。サイズは小ぶりのめざしぐらいの可愛らしいものですが、過剰な塩もしていない、ワタの苦みもそのままの自然の味。全員、何て日本酒に合うのだ!と超感動。サイドを固める、破竹、しいたけ、ヤーコン、生姜酢漬けも旨し。
滋賀県では今年はまだ鮎解禁では無いのですが、個人的に大きな鮎1匹より、こういう小さいのを10匹食べたい!という感想ですな。いいタイミングで来れてよかった!

おちょこ一杯分強なのでお酒第二段を追加し・・

お次も、普通の日本料理店では出てこないであろうと思われる、このお店のスペシャリテが登場。茶器なのですが、蒸し器として使われているので直ぐには蓋が開けられないほど熱々。

これも先のちまきと同じく、薬膳的な一品「養生スープの白」。浮かんでいる丸い団子は、琵琶湖産天然スッポンを使ったミンチ団子。使っている食材が多すぎ!なので・・・

どのような食材を使っているか!説明が添えてあるという。クコの実や朝鮮人参など癖の強いものを使っているのですが、これも押さえた味付けで純粋にスープとして優しい味で美味い。このスープで雑炊を食べたら美味いであろうなあ!!と言う感想。そういう実験をしてみたい人用に、冷凍版をお土産に販売されているという抜かりなさ。別に黒バージョンもあるようです。

で、吞み比べ三セット目。量は呑んでいないので酔っ払ってはいないのですが、お料理一品ごとにお酒を三種比較して頂けるという幸せ度なのだ。ちなみに、ハンドルキーパーの相方は、自家製ジンジャエール¥500でホッコリ中。

メインに行く前に、こういう中休みの一品が入るのがお洒落。それも平皿に野菜類の白和えという。白いお皿なので分かりにくいですが、これも酒飲みの心に琴線に触れまくるお味でした。

メインは超柔らかく、肉の旨味満載の近江牛!というメニュー編成。量はちょっぴりですが、ジューシーで文句無しですな。付け合わせの万願寺、シイタケなども超!美味しいです。

で、吞み比べ4セット目。この前の三セットもすべて異なるお洒落な片口で出して貰いました。

〆の食事がこれまた美味しい。近江牛の糠漬けにしたものを赤米入りのおにぎりに乗っけて、出汁茶漬けとして頂く趣向。確かに糠漬け的なこなれた味わいですが、温かいダシを掛けるとまた味が化けるのだ。いやはや最後まで大大大大満足!

甘いものも抜かりなし。酸っぱい系のフルーツを効果的に盛り合わせた・・・

サッパリした葛切り?と・・

パカパカ呑んでいたので、ご提案頂いた〆酒。先ほど行ってきた岡村本家謹製、金亀の十割玄米生原酒。これも、色は赤くないですが、どことなく京丹後の伊根満開をもうちょっと甘味を控えた系のお味で美味しいのだ。日本のデザート酒ですな。
岡村本家で伺ったところ、大人気で現在在庫が無く、今仕込んでいるのが6月末ぐらいに仕上がる予定、とのことでした。

帰りがけにトイレに行く前にパチリ。緑が綺麗なのは梅の木。なんだかお庭を見ても爽やかですなあ。
帰りがけに女将さんから、更に改造して近日オーベルジュとして、宿泊場所も併設するのですよ~と教えてもらいましたので、滋賀酒で、この料理と合わせて呑んだくれたい人はぜひ!ですな。京都からなら、JRで能登川まで移動し、タクシーが速いのではないかと。
以上で割り勘にして、〆て¥9000割れ/人というありえないお支払い。確かにビール2本にノンアルビール1、ジンジャエール1に呑み比べセット¥1800を4つ注文した!という計算なのですが、我々のような色々呑んでみたい!派は超楽しいのだ。
また機会を狙ってやってくる気満々。我がFB友各位様に置かれましては、いずれそういう機会をセットしますので!ということで宜しくお願いいたします!なのだ。 で、更にドライブネタに続きます~。
◆湖香六根 -UKA ROKKON-
住所:滋賀県東近江市五個荘川並町713
営業時間:昼 11:30 ~16:00 (LO 14:30) 夜 18:00~(要予約)
TEL:0748-43-0642
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