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毎日快晴時折曇天4 京都伏見暮らし

関西系、食い意地blog /スイカ小太郎。

Tama@奈良県橿原市

2023
11
で、週末の奈良お出かけネタが3つ続きます。
先日、FBの信頼筋の書き込みを読んでいたら、奈良県橿原市にあるフレンチが良いよ!との情報を発見。良さそうなので詳細をネットで調べますと、奈良県産のオーガニックな食材に拘ったコース料理のみ。書き込みの写真から内容から考えると、ちょっと有りえない価格設定なのは一目瞭然。これは行かないと!と速攻でランチ予約を取ったわけで。

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場所は、自宅がある丹波橋から近鉄電車で急行一本、60分で行けるので意外に近いなあ!と思った八木西口駅の近く。駅から徒歩5分ほどの今井町は、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されていて、御覧のように江戸時代から続くレトロな建物が沢山残っているのだ。
京都市内でも、ここまで広域で古い建物が残っている地域はちょっと思いつかないのですが、この今井町のど真ん中あたりに今回目指すフレンチレストラン、Tamaがあります。(写真の左手) 店内に。

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古民家リノベーション物件ですが、装飾を押さえたお洒落でスッキリした店内。ダイニングが中央で交切られていて、こちらは4人テーブル1、2人テーブル2で・・・

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反対側も4人テーブル1、2人テーブル2。シェフご夫婦がお二人で回されている状況なので満席にはされない、と思われるのですが、今日のランチゲストは我々だけで貸し切り!だったので申し訳ないほど。

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坪庭、というには大きなお庭に面したダイニングで、秋になると紅葉が見れそうだなと思いつつ、なんだかくつろげる雰囲気ですな。。

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丁寧且つフレンドリーな接客で、話しかけやすいマダム。新しいお店だと思っていたら、既に開店11年目に突入しているそうです。店名は猫由来ではなく(汗)、漢字の「玉」由来で宝物を表していて、ロゴマークには勾玉のマークを使われています。

で、お料理なのですが・・・

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ランチコースは一種類のみ。こういう食材の断片的情報で想像して楽しんでください~!的なメニュー編成。お値段は後程ご紹介なのですが、まあ、京都市内ではありえない設定なのでお楽しみに。

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で、私はハートランド生ビール¥900、相方はグラスの白¥950をお願いし、お料理を待つわけで。

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まずはアミューズ。上に乗っかっている赤いものはエディブルフラワー、その下に猪のリエットと肉の旨味が乗ったジュレが隠れていて、ガリガリっとした食感の香ばしいタルト台に乗っかっている「猪のタルティーヌ」なり。奥にある丸いのはマイクロ胡瓜。どちらも手で摘まんでパックリ!なのですが、のっけからセンス溢れる一品ですな。美味しいです。

またまたお料理の情報量が大杉で、マダムの丁寧な説明は大方聞き逃している(滝汗)のですが。

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二品目の前菜は鱧の焼き霜。下に敷いているのは新タマネギのピュレのソース。軽く火を入れシャキシャキした食感の小さい玉ねぎを散らせてあるのですが、過去見たことが無い盛り付け。見えにくいですが、ソースの周りの白い野菜は毛瓜、黄色いのは生食可能なコリンキー(南瓜)という。
全体がほの冷たいぐらいの温度管理を含め、こりゃ旨いや!とニッコリな一品。 野菜類は、奈良の金剛山の麓で無農薬野菜と米を作っている農家「なないろ畑」から仕入れられているそうです。

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ドリンクメニューに「日本酒グラス¥800~」とあったので、鱧にはやっぱり日本酒だよねえ!とマダムにお願いして見せてもらうのだ。確か全部奈良県産。向かって右2本の千代酒造謹製「篠峯 純米吟醸」、「みむろ杉 夏純」は正に今の暑い季節に合うさっぱり系。左2本の「熟成」と書いてあるほうが、久保本家謹製「睡龍(すいりゅう) 純米 29BY」なる古酒で、ボディしっかりシェリー酒になりかけ系、一番左のが一番びっくりした一品で、ウイスキー樽で寝かせた日本酒のようなのですが超濃厚で美味しい!メーカーを聞いてくるのを見事に忘れました(超旨かったのでご存知でしたら教えて欲しいです!・・汗)。濃い方はのちほど、お肉が出てくるのに合わせて注文。

とりあえず、先にさっぱり系の篠峯とみむろ杉を頂くことに。

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映り込んでいるグラスで日本酒がサーブされるのですが、120ccほどだと思います。

お次はメニューに「とうもろこし」とあったので冷製スープ?だと思ったら、お米の食感が残るとうもろこしのリゾット!という。ふわんと乗っかっている糸状のものは、とうもろこしのひげ、緑の細長いのは唐辛子で、噛むとピリッと刺激があり、甘ーいとうもろこしと良く合うのだ。オイルなど、油分極少なのがイタリアンとは違う点。

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お次は魚の皿。マナガツオはほんの軽くポアレしてあり、下の黄色いソースは宇陀産サフランを使った超軽いクリーム的なもの。これも野菜のピュレベースだと思われ。添えてある野菜は、おかひじき、ズッキーニ、じゃがいも。塩分の乗せ方も抑制的で、非常に軽やかなお味。まあ、こういうのを普段から食べていたら高血圧とは無縁でしょうな(滝汗)

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ここでパンが出てくるのですが、これがまたビックリ。マダム曰く「ライ麦を使った天然酵母の自家製です~」とのこと。保水量の多い、むっちりした旨味満載系で超ウマ。近畿圏のフランス系有名パン店が作っている食事パンに全く負けていない、ちょっと驚きのある美味しさでした。

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で、メイン料理の前に口直しが入るのですが、これがまた他店では見たことが無い構成。白いのはトマト出汁のグラニテ、緑色のは大和の伝統野菜「大和真菜(まな)」のグラニテ。それをソース代わり?に、冷え冷えの野菜(オカワカメ、インゲン、胡瓜)を頂く趣向。サラダと言えばサラダですな。 これまた、「高血圧とは無縁」な一皿。

で、お次が肉なのですがこれもビックリ~でした。

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上北山村産の日本鹿。これがもう有りえないほど柔らかい、過去食べたどの鹿よりも柔らかい一品。胡椒を利かせた赤ワインのソースを合わせて頂くと、これまた美味しい。

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低温調理なんですかねえ。いやー、フォーク2本で身が崩せそうな柔らかさ。添えてある野菜類はビーツにしし唐、紅くるり大根。最後まで大大充実!

が、甘いものもまた凝ったのが出てきます。

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直前にアイスクリームマシーンが回り出したので、作り立て。山椒のアイスクリーム。下に敷いてあるのはカモミールのジュレ、それにキウイという構成。上にはふわふわサクサク食感のメレンゲが!という、ま、女性なら間違いなく好きそうな一品。

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で、最後によもぎ風味の自家製フィナンシェと美味しい珈琲、相方はハーブティを頂いて、大大大充実ランチ完了! 〆て、1時間45分というテンポのよさ。(ま、ゲストが我々だけというのもありますので) 大堪能!でした。

味付けは素材の味を引き出す、バターやチーズを排したあっさりした感じで、食べ歩き慣れた人ほど喜んでもらえそうな感じ。(野菜嫌いにはウケないかな・・・汗) ここから更に驚くのですが、以上で〆て、生ビール1、グラス白1、日本酒グラス4と、ランチとしてはそこそこしっかり目に吞んで、¥17000割れ、と言うお支払い。実はランチコースは¥5500(税込み)という、京都市内ではちょっと思いつかない値段設定。

お二人で回されている関係で、現在、予約は6名ぐらいまでしか入れておられないようなのですが、これはなんとしてでも、大人の遠足コースに組み込んで、季節代わりに再訪しよう!という作戦。また、お声掛けすることになると思います~。(その前に、夜にもう一度覗きに行くかもです~。)




◆Tama
住所:奈良県橿原市今井町4-5-14
営業時間:12:00~14:30(L.O.13:00) 18:00~22:00(L.O.19:30) 水休
TEL:0744-24-8868
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