お食事処 なな治@木屋町三条

木屋町三条という、京都でも元気にあるお若い人向けなお店密度が高い地域で、外観は場末にあるこじんまりした居酒屋そのものなのだが(済みません汗)、お料理のレベルは高い。私は食べログで2013年に見つけて、当時京都居酒屋さんでランキング1位だったのですが、現在もその位置をキープし続けている。ご主人夫婦が2人で紡ぎだすほっこりした雰囲気、それに創作系・定番系の日本酒に合うお料理はどれも旨く、京都の類似店でも特におすすめできる一軒だ。
当然和食の国「京都」なので、お金を出せばいくらでも旨いものは食えるのだが、特にお若いカップルで、あまり和食の経験が無い方にぜひ挑戦してほしいお店だ。カウンター席を予約でお願いし、この食材は何ですか?と質問すれば、楽しい体験ができるはずだ。珍しく語っておりますが(汗)、我々も1年間隔ぐらいで定期観測しているお店です。

で、今回は当日予約を入れてみたら、21:00ぐらいには席が空きますが!とのことで、遅めの時間にゆったりとやってきたのだ。とりあえずお酒ということで、出してもらった今日の日本酒リスト。なんだろう、これ?と思ったらなんでも聞いてみるのが幸せへの近道だ。

突き出しから何気に美味しいこのお店。今回は鶏もも肉の牛蒡巻、酢で〆てある魚はコハダかな。右手はズッキーニの胡麻和え。右手はおからなのだが、なんと半分に切ったマスカットのような葡萄を合わせてあるという。。。
ちなみにお料理は旬の食材を使ったものなので、同じものが食べられるとは限らない。その季節に合った一品をチョイスすればよい。

で、せっかく近畿圏に来たのだから、京都近隣のお酒をぜひ。今日は京都のものがなかったので、お手頃で美味しい銘柄がある滋賀や奈良、和歌山あたりをお勧めする。私は、滋賀の地酒「波の音 純米無濾過生原酒」、嫁は和歌山の「紀土(きっど)春の無濾過生原酒」をチョイス。お値段の表示がないが1合¥1000ぐらいまでなので大丈夫。

お刺身は盛り合わせでお願いした。今日のお勧めがフルラインナップで出てくるのですな。注文時に¥2000ぐらいで少なめに盛り合わせてください、とかお願いすればOK。今回は、とろけるカツオに剣先イカ、グジ(甘鯛)の昆布締めなり。昆布締めなどの手のかかる一品が居酒屋以上の証明ですな。。

揚げ物も美味しい。これはしらうおの天ぷらで¥950なり。春の風物詩なので、あればおすすめだ。

常連さんがお帰りになられたので、珍しく雰囲気写真をパチリ。カウンターが6席だけ、4人掛けテーブルが1のミニマル店なのだ。当然、ベストポジションはカウンター。今日も関東方面からやってきたお若いカップルがご年配の常連ご夫婦と楽しく歓談中。なんだかほっこりできますなあ。

花わさび、とり貝とホタルイカ、春野菜(スナップエンドウ、ぜんまい、ブロッコリー)の酢の物も居酒屋料理を突き抜けた一品。必然的に日本酒が進むのですな。こちらが¥800なり。

で煮穴子も¥800なり。歯が不要なほどとろとろん。これまた、更に日本酒が加速するのだ~。

追加でチョイスしたのは、これまた滋賀の地酒「浅茅生(あさじを)無濾過純米生原酒」を。

嫁が非常に気に入っている串カツセット¥1450なり。これがなな治オリジナルの創作系。レンコンにはカマンベールチーズを合わせていたり、エンドウ豆のピュレをコロッケにしていたり、芸こまやか。カップルで初めて食べる場合は2セットお願いするほうが確実ですな。上品かつ美味しい。

で、ちりめん山椒の焼きめしは¥750で〆。ちりめん山椒とは山椒の実とちりめんじゃこを合わせた京都独特の佃煮でぴりりとした山椒の刺激が食欲を誘うのだ。カップルで注文すると2皿にわけてくれる。いやー、大満腹の大満足なり。
以上で、日本酒3種でしめて、¥11000ほど。居酒屋とするとお高めに感じるが、お料理の質を考えると非常~に納得できると思う。気取らずに気軽に京都らしいお料理と日本酒を楽しんでみたかったら、選択肢の1つに加えることをお勧めするのだ。
飛び込みで席が取れることは稀なので、予約が確実。思いついたらお早めに。
◆ なな治 (ななはる)
住所:京都市中京区西木屋町通六角西入ル北側 シャイン会館1F
営業時間:18:00~23:00 水休
TEL:075-211-0784
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