DUPREE(デュプリー)@岡崎
川端二条を東に進むと、ETHELVINE (エーテルヴァイン)なる、ビオワインのセレクトが非常に豊富なワインショップがあるのですが、7月末に岡崎のロームシアター西側にレストランをオープンされた、との情報をGET。ワイン好きな我々はそれは一度覗きに行かないと!と、速攻で予約したのですな。

丁度「岡崎ときあかり2018」が開催される夜。平安神宮周辺は朝から催し物が色々開催されていて大勢の見物客でごった返している中、京都市美術館別館で行われていたプロジェクションマッピングをちょっとだけ見学。その足でやってきた19:15ほど。ロームシアターから徒歩3分足らずで到着。

全30席ほどの非常にゆったりした席間な店内。奥にかなり巨大な坪庭があり、緑を愛でながらアラカルトの捻ったフレンチメニューをアテにエーテルヴァインセレクトのワインを楽しめる、という趣向なのだ。 しかし、まあ、お洒落なのですが、1点だけ大不満アリ・・。後程書きます。

事前情報が「エーテルヴァインがやっているお店」以外無い状態だったので、メニューを決めるのに超!長考してしまう。2ページ構成で、こちらが1ページ目の前菜系。肉・魚系がバランスよく存在しているのだ。これ以外のメニューで「ホヤのマリネ」がありますよ!とのこと。 いまのところ、コース料理は設定されていません。

メニュー2枚目。メイン料理は美山の鹿押しな模様。お値段もお手頃価格。超しっかり晩御飯でも、2皿ほどさらっと前菜を食べてワインとパスタで軽めにね、とかも出来る柔軟性ありまくりな構成。とりあえず様子が分からないので、魚系前菜3に、肉系前菜1、メインは鹿カツレツ200g!ということにするのだ。

で、先ずはすっきりとした柑橘系のニュアンスがある泡グラスからスタートなり。ワインメニュ-は無く、グラスワインでも好みの傾向を言って、チョイスしてもらう方式です。

まずメニューで、「何これ?」と思った、「鯖じゃが」¥1600が登場。肉厚な鯖を軽く酢で〆て、皮をさっと炙ってある。それをクリーミーなマッシュポテトと合わせて頂く趣向。これが白ワインと合うのだ~。速攻でお願いしたグラス白はこちら。

お料理に合わせてください~!と相方に出してもらったミュスカデ。Ezio Cerruti Fol Zなる伊ピエモンテ産で、ミュスカゼらしい香り、こなれた樽感もありいの、綺麗な感じもありいの。相方、これは良いわ~を連発。

こちらは、フローラルで華やかな感じ!とお願いした私の分で、Rinklin Müller Thurgauなるドイツワイン。Müller Thurgauは葡萄の品種でリースリングの交配種だそうな。するーっと滑らかに呑める好みの一杯でした。

で、まさかフレンチでホヤを食べようとは!な、ホヤのマリネ。確か¥1200とかそれぐらいのお値段。紫玉ねぎ・セロリみじん切りを添えたマリネですが、ほぼ自然な海の香りなお味で、味付けはレモンと僅かなオリーブオイル・ビネガーぐらいではないかと思う一品。ここまで海の風味満載だと超ドライ系な白でも厳しいかな。。。個人的にはきりっと冷えた辛口の冷酒を合わせたかった!汗汗
お味自体はとても新鮮、且つ超ボリューム満点!でびっくりでした。 突き出しなら4人でも楽々。

更に魚介系で、柔らか蛸と樹熟アボカドは¥1600なり。非常に円やかでバター的な旨味のある良きアボカドに確かに柔らかい蛸が相思相愛。数多くの食材が使われているようで、トマトにセロリなど色々入り。まろやか旨~な一品。
で、先の不満点というのが照明。かなり抑えた優しい暖色系でバーではあり得るとは思うのですが、ほぼ食材の情報が目から入ってこない闇鍋状態。最近のスマホは人の目の印象より明るく写りますので、そこそこ絵になっていますが、ほぼ色の無いレストランというのは、折角料理に力を入れているのにもったいない!という印象。。

ワインが美味しいものが次々出てくるので、次の料理用に軽めの赤の提案をお願いする。Les Deux Terres Zig Zagなる仏産でシラー、グルナッシュ。スムーズでビオらしい土っぽい感じ。いや、これも美味しい。

で、出てきたのが「どろ豚の皮無しソーセージとレンズ豆」で¥1400なり。粗びきの豚肉と茹でレンズ豆がクミンの香りでまとめ上げられている一品。しかし、次々とメニュー名から想像するものと違う形態のものが出てきて、うはー!と裏切り続けられるのですが(汗)、どれもちゃんと美味しいのには、楽しい衝撃ですなあ。

パンがほしくなったので注文。カンパーニュですが、中は保水量しっかりで非常にしっとりとしているのに、外は咬み千切るのが難しいほどしっかり生地というメリハリのある旨いパンで、おもわずこれはどちらの?と質問してしまったのですが、北白川のパンドゥなるパン屋さん謹製。自家製パンを出される場合もあるようです。

私はソーセージで赤グラスを空けてしまったので、相方と鹿用に違う傾向のものを追加するのだ。右は伊カンパーニャ、Il Canceliere Campania Aglianico Vendemmia2015なり。アリアニコですな。 左は仏ラングドック、 Clos Fantine La Lanterne Rouge。こちらは
サンソー、アラモン。もう相当酔っ払っているので、記憶は定かではないですが・・・汗汗

鹿カツレツは200gのしっかり量。ソースはなく、岩塩を付けて頂くタイプなのですが、繊維が細かく柔らかく仕上がっていて、妙な癖もなく非常に美味しい。どの部位か聞くのを忘れちゃったのですが、お勧めいたします! 付け合わせが紫キャベツとキノコのソテーという外し具合も面白い。

結構お腹いっぱいなのですが、チーズなど頂きつつもう少々のんびりしよう、と更に赤グラスを2種類お願いする。右手は、仏ルーション産のdomaine amagat 2017なり。相当酔っ払っていて、まったく記憶にないのですが(超汗)スマホメモに「これが一番好き」だと書いてあったグルナッシュビオ。左手は、仏ローヌ産、VdF rouge Tandem Vigneaux なり。

で、チーズは右手がウオッシュ、中央がカマンベール、左手はスパイスを練りこんでいるものだったように記憶。いやはや、いい感じで酔っ払えました。
結局、泡グラス2、白2に、赤5!とかなりしっかり目に呑んで、〆て¥18000と超超超!納得価格。出されているワインは市価¥2000~¥3000クラスがほとんどで、見せてもらった伝票には¥1000を超えるグラスワインは一杯も無し!という良心価格設定。
当日、5組で計14人ほどの入りだったのですが、帰りには20本近く抜栓されており、色々呑み比べてみるのが楽しいのだ。流石ワインショップ繋がりとは言え、いやはや、びっくりですな。。 お料理に力を入れておられるので、テーブルにスポットライトなど入れ、もう少しだけ照明を明るくすれば更にいい感じになると思います! (BGMも何気にお洒落なのをチョイスしているので和めます)
結果、ワイン呑みならたまらない一軒だと大推薦。近々、人数を集めてお邪魔する予定~。
◆DUPREE(デュプリー)
住所:京都市左京区岡崎西天王町68-1
営業時間:17:30〜23:00( LO22:00 ) 月休/第一・三日休(祭日の際は次日休)
TEL:075-746-7777
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