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毎日快晴時折曇天4 京都伏見暮らし

関西系、食い意地blog /スイカ小太郎。

酒酪菜HANAMITSUでディナー(2)@下立売通智恵光院西入

2019
11
お誕生日がまったく嬉しくないお年頃なのですが、先日、相方の母上様とフレンチ野菜ランチに行った帰りに「二人でご飯食べておいで!」とお誕生日祝いを有りがたく頂いたのだ。で、折角なので、自分が特に好きなお店に行こう!ということで、超~悩んで思いついた一軒に。

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やってきたのは下立売通智恵光院西入、油店老舗「山中油店」のお向かいにある京町屋イタリアン「酒酪菜HANAMITSU」なり。丁度一年ぶりの再訪。銀髪で柔和なシェフ、チーズと日本酒担当の奥様の2人編成のお店なのですが、夜はアラカルトをカウンター席10席で頂くシステムで、ランチは奥の個室が使え¥7200コースのみという、ディナーのほうが来易い設定なのだ。 数日前に予約し、18:30の予約をお願いしたのだ。

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で、本日のメニューがこちら。今日食っとけはありますか!と奥様にお聞きしたら10種類ぐらいのお料理の食材や構成を超!丁寧に説明して頂いたのですが(その間、約5分汗汗。情報量大杉で右から左に・・・滝汗)、いやー、超悩みますなあ。基本何を食っても間違いのないお店なのですが、特にパスタ・リゾットが非常に美味しいので、まず前菜を2つ先に注文し、更に悩むのですな・・・。

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しゅわしゅわと泡グラス(スプマンテ¥750)で乾杯し、わくわくとお料理を待つのだ。既に3人組とカップルもう1組で満席表示になっているのですが、そんなに待った感無くお料理がしゅるっと出てくるのはプロ!ですな。。

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今日は良い天然物が入ったので、まずはこれを食べてください!と大プッシュ頂いた「天然鯛カルパッチョ」は¥1890なり。こちらでは御覧のようにカルパッチョには黒オリーブのペースト状ソースを合わせるのが定番なのですが、ほど良い塩分にオリーブの独特のコクが加わって、えげつなく!美味しい。こりこりし過ぎない身の状態を含め、完璧な一皿。

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チーズマニアの奥様からこれまた大推薦頂いた「フルーツトマトとミルクファームすぎやま謹製モッツアレラチーズのカプレーゼ」で¥1480なり。フルーツトマトは大雲仙トマトを作っておられる農家さんから直接送ってもらっている物で、食感はしっかり固めなのに酸味と甘み、両方の味がしっかり濃くて美味しい。昔の旨いトマトの味がします。その上に軽やかなミルク感の美味しいチーズが合わさって凄みのあるお味に。 ミルクファームすぎやまは京丹波にあり、京都縦貫自動車道の巨大道の駅「味夢の里」でも販売されているようですので、試してみたい方はぜひ。

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で、皿の上に残ったオイルやソースを根こそぎ頂くためにパン¥350を注文。バゲットはブレッドハウスバンブー謹製で皮はしっかりパンパンに張って香ばしく、がりっと固いのにパン屑はあまり出ない仕様。が、中はむっちり!とレストラン向けに調整された非常に旨い一品。で、丸いのがミルクファームすぎやまのホエーをブレッドハウスバンブーに持ち込んで、水と砂糖の代わりにホエーのみで作ってもらったオリジナルパンだそうです。HANAMITSUでしか食べられませんよ!と奥様嬉しそう。 両方とも美味しいです~。

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で、食べながら非常に悩んだパスタメニューがこちら。ごらんのように非常に豊富で悩むのですが、パスタ1、それにリゾット1と炭水化物めがけて一直線!ということにするのだ。 

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無茶悩んだパスタ、その1。「ファットリアビオ北海道謹製リコッタ サラータ アフミカータチーズのカチョエペペ」。あっさりしたリコッタチーズを塩漬けにして燻製にすると、普通のリコッタチーズとは次元の違うものになるのですが、カルボナーラの玉子抜き「カチョエペペ」にたっぷり使った一品。 皿がテーブルに置かれたとたん、ぶわーん~!と旨そうな燻製臭で満載に。 カチョエペペはローマ定番の軽食ですが、これはもう異次元の世界! 超ウマ&チーズ好き必食。

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次のリゾットが絶対日本酒に合う!ので、日本酒もお願いしよう~!ということに。今日のラインナップはこちら。こちらのチョイスも奥様担当。

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私は奈良県御所の地酒「篠峯 凛々 雄町純米吟醸29BY」を。まったくヒネた感じは無く透明感のあるスッキリ・軽やか系ですな。イケております。

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相方は同じく「 篠峯 ろくまる 八反36号 無濾過生原酒」で29BYと30BYの呑みくらべという布陣。「裏篠峯」と呼ばれるシリーズですが、これも凛々よりはコクがあるのですが綺麗なお酒で、魚介系に合わせると映えそうな予感。
で、奥様の説明で、これは食べよう!と思ったリゾットが登場~!

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最近、定番化していたという「海老と菜の花、越前蟹味噌リゾット」で¥1800なり。瓢箪から駒的なメニューなのだそうですが(詳細はお店で確認汗)この超たっぷり入った蟹味噌の旨味と海老の旨味、ほの苦い菜の花が合わさって、超ウマ~。アルデンテの米が苦手な方はどうかな?なのですが、我々は大好きな傾向。 写真がピンボケ(滝汗)&ビジュアルは、どう見てもなんですかこれは?!なのですが、間違いなく本日一がこちらでした。シーフード&日本酒を合わせるのが大好きな方にお勧めいたします。

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最後にチーズで〆る!という作戦なので日本酒も半分ほど残して、メイン用の赤グラスをお願いする。シェフお勧めのブルゴーニュのピノノアールですがこれまた非常に良いものでした。¥1400なり。

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で、メインは今シーズン最後の冬鹿。ローズマリー風味でなんと¥2200なり。ローズマリーの主張の強いしっかりした風味が違和感なく一体化。火入れも御覧の通りで美味しいのだ。付け合わせのくたくたに煮込んだ菜っ葉類もちゃんと根こそぎ美味しい。

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良い感じでお腹いっぱいなのですが、〆はもちろん、チーズマニアの奥様が日本中から集めてこられたチーズ類。チーズへの熱い愛情がてんこ盛り過ぎで、説明頂くとまた5分ほどはかかってしまいそうな勢い(汗)なのですが、悩んで4種類を注文。

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まずは1種類目。スイスのチーズを削る器具「ジロール」のハンドルを回すと、ぐりぐりとチーズの花が咲くのですが、「どうぞ、ご自分で回して削ってみてくださいね~」と奥様。 誕生祝いに、いつもより余計目に回させてもらいました汗。こういう風にチーズを薄くスライスすると、舌の上でふわっとほどけやすくなるのだ。元々それほど塩分は高くないのですが、形状が味に影響する良き見本ですな。

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奥から、先ほどのミルクファームすぎやま謹製の裂けるチーズ(非常にミルキーで旨し)、中央は長万部の川瀬チーズ工房のウオッシュ(しっかりコクあり)、それに手前はTOMINOなるハード系だったように記憶。(程良い臭旨さ。間違っていたら奥様が教えてくれるはず汗汗) どれも、それほど塩分の高くないもので、添えてあるスダチ&自家製黒糖梅酒ジャム、白いんげんの蜂蜜などと非常に良く合います。美味しいですな~。

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で、チーズをちびちび舐めつつ先ほど残していた日本酒や赤ワイン、それにこちらを頂く。辛口のオレンジワインで山形のファットリア アルフィオーレ 2017 Ancoなる一品。グラス¥1400ですが、これも非常に大地と葡萄を感じる白なのだ。最後まで大満足でした。
 
 
で、泡2に日本酒2に赤1にオレンジ1と呑み量は我々としては少々控えめで¥17000割れ!という超超超納得価格。非常にCP良好ですな、相変わらず。 プロフェッショナルなシェフと、マニアな奥様のコンビネーションがとても心地よい一軒で、奥様のあの熱い説明を再び聞きにやってきたくなりますな。 次回こそは人気メニューだという夏の定番物パスタ「鰯とういきょうのスパゲッティーニ」などを中心にぜひ。
 
 
 
■酒酪菜 HANAMITSU
住所:京都市上京区下立売通智恵光院西入下丸屋町514
営業時間:11:30~14:00 17:30~22:00(L.O.21:30) 日休
TEL:075-406-1478
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