日本料理 藤井@鹿ケ谷通
2019
12
1週間ぶりのご無沙汰、¥5000ぐらい和食ランチ巡りネタ2019年版、その6です。その1がかじ、その2が観山、更にその3がいいもり、それにその4が悠々、その5がさかい。
今回のターゲットは、「日本料理 藤井」、また一週間前ほどに予約したのですが、意外に取れたミシュラン一つ星店。場所は銀閣寺から南、哲学の道もほど近い住宅街で鹿ヶ谷通沿いにある開店一年ほどの一軒家レストラン。ランチは¥4500からとお手頃で、このネタの趣旨通り事前にお願いしておいたのだ。
電車の最寄り駅は叡電元田中駅で2kmほど歩く位置。 で、京阪出町柳駅から、これはタクシーだ!と飛び乗ったら、丁度「車いす駅伝」の日。爆速で今出川通の下り坂を駆け下りてくる想像以上に早い車いすランナーの皆さんに見とれつつ、15分程で到着。(普通なら10分かからないと思います)

お店前写真。実は建物全体が工事の足場に囲まれているのですが、昨年の台風の影響で瓦交換中だそうです。店内に。

カウンター席が六席、まだ新しくスッキリとした清々しい雰囲気。(足場がちょこっと写っているが無いことにして汗)
カウンター中央に我々2人が、後ほど常連のマダムがお一人様で。奥に個室が二室あり、小さい方にカップル一組、という状況。しかし調理場は包丁を持った手元まで丸見えで、何も隠せないライブ感溢れる店内。和久傳ご出身のご主人がカウンターに一人、奥のキッチンに何人か。

見事な桜の活け花が今、まさに満開になりそうな雰囲気。これで三日目ですが、そろそろ見頃ですね、とご主人。まだ40代行くか行かないか、ぐらいのお年でしょうな。ごく気軽に話し掛けてくれるので、カウンターでもストレスフリー、なのだ。

で、我々が拘る日本酒メニュー。こちらがレギュラーメニューで、別にカード型のメニューが10種類ほど。奥に乗ってないのもありますので!と教えてもらい、俄然、好きになってしまう酒好き。まずは、珍しく地元から「蒼空 美山錦純米生酒」¥900/合からスタート。 氷を張った平鉢に入れてくれるのが冷え冷え日本酒好きには嬉しい。 この酒蔵まで徒歩10分ほどに住んでいます!とネタばらしすると、ご主人も藤森あたりからここまで通っておられると聞いて、更に親近感が沸くのですな。

まずは、湯呑みに入った鰹だしが出てくる。スッキリ一番だし!という感じですかね。最近、ちょくちょく和食店で見るプレゼンテーション。ダシをアテに蒼空をぐびり。

お次は、マグロの山掛けですが、生湯葉、それに土佐醤油のジュレを合わせたもの。この細かく刻んだジュレが良い感じに山掛けに絡んでマグロと一体感を生み出すのだ。美味しいです~!

お次は、椀物で蛤のしんじょう。丁寧な盛り付けですな。可愛らしい白い蕾は柚の花。スッキリダシの効果か、非常~に美味しい。相方、ご満悦の一品。(最近食べた中では一番好き!とのこと)

お刺身ですが、手前がさより、赤貝とトリ貝、それにイカ。事前にお醤油をほんの少々絡めてあり、海苔と山葵で頂く趣向。これも良い感じのエージングで特にさより大推薦!

次のお酒は、メニューにないこちらからチョイス。福井の一本義久保本店謹製「伝心」のそろい踏み。基本、限定流通なので一部の酒屋さんでしか手に入らない一本。春夏秋冬バージョンがあるのですが、春、冬を頂きました。福井の酒はCP良好でなんだか良い印象しか無いのですが、これも魚介系に非常に合いそうな良いものでした。

丁度、巨大な生山葵を卸しておられたので見せてもらう。広島産らしいのですが、1kgとかそういう単位で仕入れるとこういう巨大なのがたまに入っているそうです。多年物ではなくて水温や気候の関係らしいとのこと。擂粉木大、ざっと25cm級、太さ3cm強というところ。いやはやびっくり。こういう立派な山葵は細い短冊に切ってお刺身に添えることもあるそうです。

胡麻豆腐のアツアツ天ぷら登場。合わせてある野菜類は蕾菜、フキノトウ、蕪。カブラを天ぷらにすると柔らかくなって独特の旨味が出るのですな。これまた日本酒が非常に進む一品。

で、我々が急ピッチで呑むので「自家製のからすみがありますが、いかがです?」と進めて頂いたので、速攻でお願いするのだ。このボリューム感!塩分控えめでぬったりと非常~!に美味しい。いやはや、これは更に呑まないと!ですな。

四合目。長野県は桝一市村酒造場謹製「純米酒スクウェア・ワン」なり。美山錦ですが、これまた美味しいのだ。しかし、高級酒を随分お手軽価格で出しておられる模様。いやー、大満足なり!

〆は、あ!和久傳!と思ってしまう、胡麻ダレで合えた鯛の薄造り乗っけご飯。超!美味しい赤だしと共に。いやー、呑める〆メニューにうっとり。 実は、お隣に座っておられたマダムがこの赤だしのお味噌を作っておられるお店の代表者様でした汗汗汗 (我が家でも使っている、宮川町のお店です) 京都は世間が狭いので、お店内の言動には気を付けないと!(滝汗)

甘いものも抜かりなし。これまた、和久傳だ!と思ってしまう蓮根餅。間違いないお味でした。いやー最後まで大満足なり。
以上で、珍しい日本酒を四合も頂いて¥15000ほどという大大大!納得価格なり。いやー、この内容でこのお味、この雰囲気なので文句ありませんです。足をどうするか?以外は非常にお勧めしやすい一軒。相方が、今回のランチ巡りネタのお店の中でも相当好き!ということですので、また哲学の道の散策目当てで、出町柳から季節変わりにタクシー飛ばしてやってくる予定です!
◆日本料理 藤井
住所:京都市左京区浄土寺上南田町91
営業時間:11:30~13:30 17:00~20:00 水休
TEL:075-771-2500

食後、外に出てみると振っていた小雨が粉糠雨に。これなら軽く散歩できるよね!と酔い覚ましに哲学の道をそぞろ歩く。桜前のこの季節は、お昼過ぎの時間帯でも散歩する人は数えるほどしかいない。 貴重なまったりタイムですな。

散歩途中で見つけた紅梅・白梅。今が旬と咲き誇るのだ。

久々に豊国神社まで。狛ねずみを見てまったり。結局、このあと黒谷さんを通り過ぎ、京阪丸太町駅まで散歩。リンデンバームで夜ワインのアテを購入し、帰宅。良き休日になりました。
今回のターゲットは、「日本料理 藤井」、また一週間前ほどに予約したのですが、意外に取れたミシュラン一つ星店。場所は銀閣寺から南、哲学の道もほど近い住宅街で鹿ヶ谷通沿いにある開店一年ほどの一軒家レストラン。ランチは¥4500からとお手頃で、このネタの趣旨通り事前にお願いしておいたのだ。
電車の最寄り駅は叡電元田中駅で2kmほど歩く位置。 で、京阪出町柳駅から、これはタクシーだ!と飛び乗ったら、丁度「車いす駅伝」の日。爆速で今出川通の下り坂を駆け下りてくる想像以上に早い車いすランナーの皆さんに見とれつつ、15分程で到着。(普通なら10分かからないと思います)

お店前写真。実は建物全体が工事の足場に囲まれているのですが、昨年の台風の影響で瓦交換中だそうです。店内に。

カウンター席が六席、まだ新しくスッキリとした清々しい雰囲気。(足場がちょこっと写っているが無いことにして汗)
カウンター中央に我々2人が、後ほど常連のマダムがお一人様で。奥に個室が二室あり、小さい方にカップル一組、という状況。しかし調理場は包丁を持った手元まで丸見えで、何も隠せないライブ感溢れる店内。和久傳ご出身のご主人がカウンターに一人、奥のキッチンに何人か。

見事な桜の活け花が今、まさに満開になりそうな雰囲気。これで三日目ですが、そろそろ見頃ですね、とご主人。まだ40代行くか行かないか、ぐらいのお年でしょうな。ごく気軽に話し掛けてくれるので、カウンターでもストレスフリー、なのだ。

で、我々が拘る日本酒メニュー。こちらがレギュラーメニューで、別にカード型のメニューが10種類ほど。奥に乗ってないのもありますので!と教えてもらい、俄然、好きになってしまう酒好き。まずは、珍しく地元から「蒼空 美山錦純米生酒」¥900/合からスタート。 氷を張った平鉢に入れてくれるのが冷え冷え日本酒好きには嬉しい。 この酒蔵まで徒歩10分ほどに住んでいます!とネタばらしすると、ご主人も藤森あたりからここまで通っておられると聞いて、更に親近感が沸くのですな。

まずは、湯呑みに入った鰹だしが出てくる。スッキリ一番だし!という感じですかね。最近、ちょくちょく和食店で見るプレゼンテーション。ダシをアテに蒼空をぐびり。

お次は、マグロの山掛けですが、生湯葉、それに土佐醤油のジュレを合わせたもの。この細かく刻んだジュレが良い感じに山掛けに絡んでマグロと一体感を生み出すのだ。美味しいです~!

お次は、椀物で蛤のしんじょう。丁寧な盛り付けですな。可愛らしい白い蕾は柚の花。スッキリダシの効果か、非常~に美味しい。相方、ご満悦の一品。(最近食べた中では一番好き!とのこと)

お刺身ですが、手前がさより、赤貝とトリ貝、それにイカ。事前にお醤油をほんの少々絡めてあり、海苔と山葵で頂く趣向。これも良い感じのエージングで特にさより大推薦!

次のお酒は、メニューにないこちらからチョイス。福井の一本義久保本店謹製「伝心」のそろい踏み。基本、限定流通なので一部の酒屋さんでしか手に入らない一本。春夏秋冬バージョンがあるのですが、春、冬を頂きました。福井の酒はCP良好でなんだか良い印象しか無いのですが、これも魚介系に非常に合いそうな良いものでした。

丁度、巨大な生山葵を卸しておられたので見せてもらう。広島産らしいのですが、1kgとかそういう単位で仕入れるとこういう巨大なのがたまに入っているそうです。多年物ではなくて水温や気候の関係らしいとのこと。擂粉木大、ざっと25cm級、太さ3cm強というところ。いやはやびっくり。こういう立派な山葵は細い短冊に切ってお刺身に添えることもあるそうです。

胡麻豆腐のアツアツ天ぷら登場。合わせてある野菜類は蕾菜、フキノトウ、蕪。カブラを天ぷらにすると柔らかくなって独特の旨味が出るのですな。これまた日本酒が非常に進む一品。

で、我々が急ピッチで呑むので「自家製のからすみがありますが、いかがです?」と進めて頂いたので、速攻でお願いするのだ。このボリューム感!塩分控えめでぬったりと非常~!に美味しい。いやはや、これは更に呑まないと!ですな。

四合目。長野県は桝一市村酒造場謹製「純米酒スクウェア・ワン」なり。美山錦ですが、これまた美味しいのだ。しかし、高級酒を随分お手軽価格で出しておられる模様。いやー、大満足なり!

〆は、あ!和久傳!と思ってしまう、胡麻ダレで合えた鯛の薄造り乗っけご飯。超!美味しい赤だしと共に。いやー、呑める〆メニューにうっとり。 実は、お隣に座っておられたマダムがこの赤だしのお味噌を作っておられるお店の代表者様でした汗汗汗 (我が家でも使っている、宮川町のお店です) 京都は世間が狭いので、お店内の言動には気を付けないと!(滝汗)

甘いものも抜かりなし。これまた、和久傳だ!と思ってしまう蓮根餅。間違いないお味でした。いやー最後まで大満足なり。
以上で、珍しい日本酒を四合も頂いて¥15000ほどという大大大!納得価格なり。いやー、この内容でこのお味、この雰囲気なので文句ありませんです。足をどうするか?以外は非常にお勧めしやすい一軒。相方が、今回のランチ巡りネタのお店の中でも相当好き!ということですので、また哲学の道の散策目当てで、出町柳から季節変わりにタクシー飛ばしてやってくる予定です!
◆日本料理 藤井
住所:京都市左京区浄土寺上南田町91
営業時間:11:30~13:30 17:00~20:00 水休
TEL:075-771-2500

食後、外に出てみると振っていた小雨が粉糠雨に。これなら軽く散歩できるよね!と酔い覚ましに哲学の道をそぞろ歩く。桜前のこの季節は、お昼過ぎの時間帯でも散歩する人は数えるほどしかいない。 貴重なまったりタイムですな。

散歩途中で見つけた紅梅・白梅。今が旬と咲き誇るのだ。

久々に豊国神社まで。狛ねずみを見てまったり。結局、このあと黒谷さんを通り過ぎ、京阪丸太町駅まで散歩。リンデンバームで夜ワインのアテを購入し、帰宅。良き休日になりました。
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