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毎日快晴時折曇天4 京都伏見暮らし

関西系、食い意地blog /スイカ小太郎。

ろくそう@出町柳

2019
25
食べ歩きを続けていると、年に数回、想像を超える新店にだだーんと当たることがあるのですが、そういう凄いお店に遭遇しましたので、超!気合を入れご紹介。
9月オープンのニューカマーイタリアン、お店の名前は、「ろくそう」なり。今出川通沿いで、京阪出町柳駅から10分ほど西の位置。京都御苑の北側よりはチョイ東にあります。某食い意地系先輩が既に行ってblogに書かれていて、既に食べログにも書かれているのですが、お料理の写真を見て速攻で行こうと思ったのだ。が、オープン直後の予約で1回振られ、(後程分かったのですが、現在は昼夜各2組しか予約を入れておられないそうです。)特別な祭日になった10/22、もしかして席があるかなあ~と5日ほど前に電話したらビンゴでした。

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ランチは¥3800と5200の2種(税別)で、¥5200のを事前にお願いしておいたのだ。外観は割烹にしか見えませんが、間違いなくカテゴリーはイタリアン店なのだ。

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店内は靴を脱いで上がる方式で、立派な吉野杉の一枚板カウンターといい、畳張りの席といい、メダカが居る坪庭といい、明らかに和テイスト。トークが出来る物腰の柔らかいシェフ、まだ20代かと思われる女性シェフの2名体制のお店。シェフのご実家は花背の料理店「桂雅堂」で、東京や京都の有名イタリアンでのご経験が20年だそうな。食べログには「草喰 なかひがし」、 「美山荘」の中東料理長がご親戚筋という情報が。自分がそういう身の上なら、料理店をやるのは相当プレッシャーがあるだろうなあ、というサラブレッド環境。いやはや、そういう前情報だけで期待が高まっちゃうのですな。。

ろくそう3

メニューは最近流行の食材だけの情報。メニューの紙が檜の巨大な一枚カンナ屑に張り付けられていて、ヒノキオール(檜の香りの主成分)が爆発状態。新築のお家のようないい香りがします。メニューがちょっと濡れていたので?と思っていたら、霧吹きで水を掛けると、香りが復活するのだそうな。 こちらを改装された宮大工さんに分けてもらったようです。
このように普段よりもさらに余談満載で進行するのですが(滝汗)、¥5200コースでお料理が10種類出てくる!のにも注目、ですな。。

ろくそう4

お料理に合わせてワインペアリングを用意されていて、7種が¥4000、5種で¥3000、3種で¥1800なり。流石に7種は多そうだなあ、と5種をお願いしたのですが、ワインは国産推しでチョイスされているのも面白いのだ。全部グラス売りでも呑めて、グラスも¥900までという、ビックリ価格。
で、まずは甘い食前酒で、甲州の白百合醸造「アジロン2019」なり。幻の黒葡萄「アジロンダック」を醸した甘口ライト系。コクがあり、苺のような香りのある美味しい葡萄ジュースなのですが、甘味は抑制された感じで美味しい。こちらは、柴漬けと合わせたいのでチョイスしました!とシェフ。(聞くと、むっちゃ教えてくれるタイプの方です。。)

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一品目。 丸いお団子はキヌアが入っている焼きリゾット。漆塗りの風情のある椀にちょこんと入れ、塩分控えめのほろほろ鳥の出汁を張る。その上にはご店主の実家「桂雅堂」謹製柴漬け、それにペコリーノチーズ、という、なにそれ!的な布陣。リゾットを突き崩して頂くのですが、柴漬けの酸味は偉大。それとチーズの塩味が柴漬けと意外に合うという発見。全体的な印象は、あっさりミニ雑炊(滝汗)。

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二品目。今回メモしなかったのを超悔やんでおります。一番下には24時間熟成生ハム。その上にじっくり火を入れたフレーク状マッシュルーム、カリカリ焼きチーズ、香草のディル、更にじっくり火を入れたシメジ。(何か抜けていそう💦💦)これらを生ハムでくるっと巻いて一口で!と言う趣向なのですが、流石に一口で食べるには大きめかな。とは言え、生ハムを巻いて口に入れるとハム・焼きチーズの塩味、それに濃厚な茸の風味が混然一体でぶわーんと広がる、新体験な一品。想像力は無限大~。

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で、泡が出てくる。もちろんこれも国産で、甲州の丸藤葡萄酒工業謹製「ルバイヤート ペティヤン デラウェア 2018」なり。こんな辛口泡が国産で呑めるとは!ですなあ。香りはフレッシュなデラウェラ。これはあちこちで使える~!と思ったので、買おうとHPを見に行ったら、白ボトルはあるのですが、泡はネット一般売りはしていなさそうな感じですな。超残念!!。

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パンももちろん自家製。ミニミニサイズのフォカッチャですが、外がりがり系でソースに合わせると美味しい奴。オリーブオイルも過剰に香りが高すぎないものを選ばれていて、このパンに非常に合っていると思いました。私はメインの皿前には無くなったので1つ追加を。

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お次は、これまた何!という感じなのですが、里芋を使った食べるポタージュスープ、的な一品。上に乗っているのは焼きパルミジャーノのチュイル(パリパリのおせんべい的な)で、それを突き崩して召し上がってくださいね!とのこと。

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濃厚なポタージュぐらいに調整された里芋ピュレには薄塩、それに微かな魚介系の香り。キノコ系の浮き身(薄切りの揚げマッシュルーム?)が入っているのが、秋らしいアクセント。それに、塩味しっかりのチュイルを漬けると柔らかくなり、それが超ウマなのだ。いやー、驚きの連続中。。

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お次のお酒。甲州はイケダワイナリー「Grande Cuvée 甲州 勝沼菱山畑 2018」なり。後口のさっぱりさが水の良さを感じる超綺麗な白。あー、こういうのもあるのだ~と大感心。。シェフ曰く、お料理が薄味なので、濃厚なイタリア産ワインを使うとお料理がワインに負けちゃうんですよね、とのこと。確かに。

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で、こういう器に入ってくるので何?なのですが、食器にも色々気を配られているのが分かるのだ。中身は、柔らか~く煮込まれた白金豚の白ワイン煮込み。上からインゲン、ネギなどを胡麻和えにしたものを合わせているのが工夫。イタリアンでも胡麻は良く使うのですよ~!とシェフ。

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で、ようやく明らかにイタリアン!と認識できるお料理が登場。。。極細麺のカペリーニなのですが、冷製では無くちゃんと腰アリ。焼き大蒜のピュレをしっかり使ったトマトソースに薄切りの揚げ茄子を合わせて、というような、ある種、超ベタなパスタなのだ。オイルと野菜の旨味だけなのですが、これが超ウマ。いやー、面白いコース選定ですなあ。。

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で、更に白グラス。エチケットが可愛らしい、奥野田葡萄酒醸造謹製「奥野田ビアンコ2018」なり。グラス売りでは¥600!のデラウエア甲州種ですが、黙って出されて国産と言い当てる自信は全く無し(滝汗) 度数低めですが、これまたフルーティで美味しい。

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さらに手打ちパスタ。こちらは2cm角ぐらいの正方形に切られた厚み1mmチョイほどの平打ち麺。で、クリーム系のソースなのですが、旨味をぐんと増しているのは、半生の海老、それにあおさ海苔。海老は足と頭を揚げて添えてあり、バリバリと頂けます。間違いなく、パスタを食べた後はパン劇消化メニューに変貌。青のり入りクリームソースなんて過去食べた覚えがありませんが、パンに超合います。

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魚は鯛。木の葉をかたどった器なのですが、オーブンで器ごと焼いたもの。鯛の火入れは半生状態で、塩分は極少。オリーブオイルの良い香りがふわーん。程よい味付けのジャガイモとレンズ豆の付け合わせと一緒に食べると美味しいのだ。

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で、いよいよ赤。「フロレット スミレ・ルージュ キュベエルヴァージュ2017」なり。これも奥野田葡萄酒醸造謹製。スミレのようなニュアンスがある!と醸造所の奥様の一言でそういう名前になったようですな。センスありな一品。昼間っから5種呑むと流石にいい気分~なのだ。

ろくそう21

メニューではほろほろ鳥のようだったのですが、材料が無くなったようで鴨に変更。(鴨の方が好きなので、内心にっこり汗汗)火入れは御覧の通りなのですが、コンフィチュールぐらいの形が残った無花果と黒胡椒をしっかり使った甘口ソース(エキゾチック系ですな)が超合っていると思いました。量も十分すぎで大納得の大満足・・・。が、デザートも振るっているのだ。

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こちらは、女性スーシェフの手によるものと思われる一品。直前にバーナーでざらめを焼き付けた冷たいババロアに甘く煮たリンゴ、紅スグリ、クラッシュクッキー、レモンバームの葉を砂糖掛けにしたものなどを散らした一品。なんちゃら梨のソースを合わせて頂くのですが、情報量大杉! とはいえ、いろんな食感が楽しく、サッパリと頂けてGOODでした。

で、シェフ拘りの滋賀は朝宮産「かたぎ古香園」のオーガニック緑茶をポットサービスで〆、というナイスな選定なのだ。(写真、大失念!)結構呑んでいるので、最後に緑茶はかなり嬉しい配慮ですな。いやはや、大充実の大満足。

ろくそう20

カウンターの後ろにあった見事な寄木細工を配した坪庭その2。使っておられる器や店内の設え、様々な調度品の細部にもこだわりがあり、質問すると色々教えてくれるので、ぜひお店でご確認を。この坪庭の上が階段なので、二階もあるのですか?とお聞きしたら、現在未工事で、今後、お弁当ランチなどを出すスペースにしたいと野望はあるのですが!とのことでした。あと、11月ぐらいからは、各回3組は入れられるかな?とのこと。(とはいえ、この皿数なので2人では超大変だとは思いますが・・・)

以上で〆て¥18040なりという、この質でこの内容なので文句無し。思わず「オープン記念特価ですか?」と聞いてしまったのですが、月に一度気軽に来れるお店にしたいとのこと。肩ひじを張らず、のびのびと自分達の目指す道を進んでおられるお店。予約困難店に近日(いや既に、かな)なるであろうと思いますので、少々お急ぎでぜひ。
 

 
 
◆ろくそう
住所:京都市上京区革堂内町522-1
営業時間:11:30~13:00(L.O) 17:00~19:30(L.O) 水休
TEL:075-231-1690
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