高台寺 雪月花の会2019&今年ラストの紅葉見物
2019
16
京都に越してきて後半月ほどで9年目に突入!な我が家。5年前に始めたFacebookのおかげで、日々、イベントやらにお声がけ頂くのですが、今回は高台寺関係者、且つ我が食い意地会の重鎮、YZRさんから「雪月花の会」にお誘い頂いて、みっちり高台寺を見学してきました。
で、まず初めに、雪月花とはなんぞや?なのですが、もともとお釈迦様が悟りを開かれた12月8日午前2時頃(鶏鳴の刻)に、修行僧が暖を取るために「うずみ豆腐粥」という簡素な点心を食したことに由来する行事ということなのだ。この「うずみ豆腐粥」が「雪月花」と言われる食べ物なのですが、高台寺の特別拝観とセットで、その点心を頂ける!ということなので、速攻で行きます行きます行きます!とお願いしたのですな。 今回、メカトロニクス好きなら一度は見学したい!あの電気工作物も拝んで参りましたのでご報告。写真20枚越えの大作になりますので、よろしくお願いいたします。

受け付けは高台寺の西向かい、坂の下にある圓徳院で行われる。雪月花の会の参加メンバーには緑のリボン、それにねねの会のシールが配られ、それを付けていると今日は無料で見学させていただけるのだ。で、毎年、参加者は異なったテーマでアクセサリーや服装にワンポイントを配するのが決まりなのですが、今年のテーマは「風と響(おと)」。相方は風神、私は雷神のバッチを付けて入門。。。
で、こちらがその第一チェックポイント、圓徳院。太閤さんの奥方、北政所ねね様が77歳で没するまで19年間暮らした、終焉(しゅうえん)の地だそうです。整った日本庭園が2つあり、それぞれ趣きがあり美しい。

こちらが入り口入ってすぐの南庭。まだ紅葉が残っていて、一緒に行ったMDRさんと相方共々びっくりするやら、写真撮りまくるやら。。靴を脱いで、奥の北庭方面に進む。

迷路のようにうねったコースなのですが、蔵の中に展示してあるねね様の縁の品や、見事な襖絵などを見学しつつ、奥へ奥へ。迷わないようにポイント・ポイントで係の人が案内してくれるのだ。蔵に登る階段から見下ろす「ねねの小路」なり。まさに見事に紅葉中。。

奥の北庭は枯山水ですが、国指定名勝。やや終わりかけなのですが、こちらも紅葉最後のタイミング!と言う感じ。いやはや、見事なのだ。で、この見事なお庭の前の座敷に、椅子席で御茶席が用意されているのだ。これが第二チェックポイント。

美味しいお抹茶とふっくらお饅頭で、第一段目のほっこり。なにせ、ランチ抜きで来ている13:00過ぎの時間帯なので、かなり嬉しい汗汗汗汗。なんでも2名以上で予約しておくと、このお庭を眺めつつ、朝御飯を頂けるそうです。いいなー。
お抹茶の後は、お庭で抽選会があったり(特製カレンダーが残念賞なのですが、実家の母上様のお土産に毎回オオウケ。MDRさんは京独楽が当たりました)して楽しい。お次は高台寺の本堂方面に移動する。

石畳の坂道を上がるのですが、これがまた驚くほどの仕舞い紅葉が美しい。。

で、山門をくぐり、境内に。係の人が受付前に立っておられて、雪月花の方はこちらです~!と、チケットレスで中に入れて頂けるのは、なんだか優越感!ですな汗。

高台寺の中も、いつも日が当たるポイントのモミジは流石に散っているのですが、あちこちにまだ紅葉の面影が。向こうに見えるは、大雲院 祇園閣なり。絶好の写真ポイントで皆さん、記念写真の真っ最中。。

いやはや、小さな秋の名残りが美しいですな。。

で、高台寺方丈の前庭を「波心庭」と言うのですが、盛り砂にごらんのような着色を施していて、なんだか子供の遊び場のような楽しい雰囲気になっているのが面白い。多分、京都市内でも、特にアバンギャルドなお寺さんがこの高台寺だと思われるのですが、面目躍如!なのだ。私は、結構好きです。 方丈の襖絵が、イタリアの作家さんの前衛的な作品だったり、色々と工夫されておられるなあ、という感想。なんとも自由な雰囲気が良いですなあ。

お庭になぜだか一本だけ、激しく紅葉真っ盛りなモミジが。で、このお庭や、先の「波心庭」では夜間ライトアップ&プロジェクションマッピングがあり、それも相当綺麗な見物なのですが、今回は17:00から今年最強の忘年会!なので、我慢なのだ~。(次のネタでご披露予定汗汗汗汗)
で、折角なので!と夕方まではたっぷり時間があるので、高台寺のお庭で一番高いところまで登ろう!と言う作戦。。

京都市内のお寺さんのお庭の中でも、かなり広大なお庭なのだ。私はチノパンにスノージャケットという軽装なので楽々!なのですが、MDRさんと相方は和装なので、ま、この坂道は結構大変かもですな。

重文の傘亭まで、徒歩5分ほど。結構登ってきた感あり。

で、こんな景色やら・・・・ (これはお隣の霊山観音)

こんな景色を満喫しつつ、回遊式のお庭をてくてく下る。。。

非常にメリハリのあるお庭で、季節の色々な美しさがあるのが良いですな。この写真のすべてが徒歩10分圏内という密度感。。これは盛り込んだなあ~!と言う感想。そろそろ喉も乾いてきたので、次のお接待に行こうよ!ということに。

こちらが目指すお茶室、雲居庵。これまた、まだまだ綺麗な紅葉を眺めながら、お香煎とお菓子を頂ける趣向。

20人ほど並んでいたのですが、回転は非常~に良いので10分たらずで我々の順番に。

梅紫蘇風味のお香煎と、来年の干支のお菓子(例えると、ひよこ的な・・・汗)を頂いて、これまたまったり。で、お菓子を食べたら逆にお腹が減ってきて、先に雪月花を頂こう!と、高台寺を出て、駐車場に移動。が!既に食事場所の「洗心寮」は大満席。利生堂でお待ちいただくことになっています!と、係の人に案内してもらう。

が、この利生堂も随分手のかかった建物なのだ。2016年12月、駐車場脇のある「スロージェットカフェ」と同時期に造られた六角形のお堂なのですが、無料参拝でき、写真撮影も自由!という太っ腹施設。高台寺所蔵の「涅槃図」を超拡大デジタル複製!で壁一面に印刷されている。手がけたのはキ〇ノンかエ〇ソンか、いやD〇Pか、と言う感じなのですが、見ごたえありまくり。

天井までこんな感じ。結局、20分ほど待ったのですが、御釈迦さんのお弟子さんには、知り合いと似た人が居るねえ!などと楽しめます。中にリーチ・マイケル氏にしか見えないお弟子さんが汗汗。。で、我々の順番になったので名前を呼ばれ、再度「洗心寮」に移動するのだ。

で、緋毛氈を敷いてあるお座敷で、「うずみ豆腐粥」を含む点心を頂く趣向。説明はごらんのとおり汗汗

豆腐が入ったくず餡を掛けた固めのお粥で、梅肉がワンポイントになっているのですな。15:00過ぎのおやつタイムには程よいボリューム感。特に気に入ったのはお漬物。山葵味の山芋!がなんだか美味しい。しみじみと頂き、お腹も良い感じになったところで実は一番楽しみにしていた最後のイベントを見学に行くことに。

が!既に満席で、20分ほど後に再開!とのこと。お土産屋さんで時間つぶししていたら、先ほどのネタばらしが。しかし、京都には、まだまだ我々が知らない漬物屋さんが沢山ありそうです。で、再度やってきたのが、こちら。

アンドロイド観音、マインダー。1億円の工費を掛け、阪大の石黒教授が制作した電気工作物。いや、動力源は圧縮空気のようなのですが。で、こちらの観音様が、ボーカロイドの合成音声で般若心境を解説するという法話が20分ほど行われるのですが、この観音様が安置されている部屋の四面の壁へのプロジェクションマッピングと見事に同期!という大仕掛けなのだ。英文・中文の解説もプロジェクタで映されるので、海外の方も楽しんでいただけるように思います。

ネットでどういう感想をお持ちの方が居られるのかググってみたのですが、意外に否定的な意見が多いですな。が、そもそも、長年使った火鉢や鏡、櫛のような家庭用品にも畏敬の念を持ち、付喪神として崇めてしまうような、八百万の森羅万象に神や仏や何か不思議なものを感じてしまうのが日本人だと思うのですが。
私は、このピカピカと輝くアンドロイドのボディを通じて、これはある種、自分の心の中を覗き見ているような投影感があるなあ~と、興味深く法話を拝聴したのだ。 不思議な体験でした。
で、外に出ると、いきなり小嵐の雨模様になっていてビビったのですが、丸々3時間半ほど楽しめた貴重な体験。アンドロイド観音様の前説をされていたお坊様(多分、高台寺の偉い人)が、定期的にバージョンアップしますので!と説明されていたので、私は、また見学に来ると思います。
で、タクシー飛ばして!木屋町四条下ルに出来た、例の和食店ネタまでワープする!のだ。明日以降に続く~。
で、まず初めに、雪月花とはなんぞや?なのですが、もともとお釈迦様が悟りを開かれた12月8日午前2時頃(鶏鳴の刻)に、修行僧が暖を取るために「うずみ豆腐粥」という簡素な点心を食したことに由来する行事ということなのだ。この「うずみ豆腐粥」が「雪月花」と言われる食べ物なのですが、高台寺の特別拝観とセットで、その点心を頂ける!ということなので、速攻で行きます行きます行きます!とお願いしたのですな。 今回、メカトロニクス好きなら一度は見学したい!あの電気工作物も拝んで参りましたのでご報告。写真20枚越えの大作になりますので、よろしくお願いいたします。

受け付けは高台寺の西向かい、坂の下にある圓徳院で行われる。雪月花の会の参加メンバーには緑のリボン、それにねねの会のシールが配られ、それを付けていると今日は無料で見学させていただけるのだ。で、毎年、参加者は異なったテーマでアクセサリーや服装にワンポイントを配するのが決まりなのですが、今年のテーマは「風と響(おと)」。相方は風神、私は雷神のバッチを付けて入門。。。
で、こちらがその第一チェックポイント、圓徳院。太閤さんの奥方、北政所ねね様が77歳で没するまで19年間暮らした、終焉(しゅうえん)の地だそうです。整った日本庭園が2つあり、それぞれ趣きがあり美しい。

こちらが入り口入ってすぐの南庭。まだ紅葉が残っていて、一緒に行ったMDRさんと相方共々びっくりするやら、写真撮りまくるやら。。靴を脱いで、奥の北庭方面に進む。

迷路のようにうねったコースなのですが、蔵の中に展示してあるねね様の縁の品や、見事な襖絵などを見学しつつ、奥へ奥へ。迷わないようにポイント・ポイントで係の人が案内してくれるのだ。蔵に登る階段から見下ろす「ねねの小路」なり。まさに見事に紅葉中。。

奥の北庭は枯山水ですが、国指定名勝。やや終わりかけなのですが、こちらも紅葉最後のタイミング!と言う感じ。いやはや、見事なのだ。で、この見事なお庭の前の座敷に、椅子席で御茶席が用意されているのだ。これが第二チェックポイント。

美味しいお抹茶とふっくらお饅頭で、第一段目のほっこり。なにせ、ランチ抜きで来ている13:00過ぎの時間帯なので、かなり嬉しい汗汗汗汗。なんでも2名以上で予約しておくと、このお庭を眺めつつ、朝御飯を頂けるそうです。いいなー。
お抹茶の後は、お庭で抽選会があったり(特製カレンダーが残念賞なのですが、実家の母上様のお土産に毎回オオウケ。MDRさんは京独楽が当たりました)して楽しい。お次は高台寺の本堂方面に移動する。

石畳の坂道を上がるのですが、これがまた驚くほどの仕舞い紅葉が美しい。。

で、山門をくぐり、境内に。係の人が受付前に立っておられて、雪月花の方はこちらです~!と、チケットレスで中に入れて頂けるのは、なんだか優越感!ですな汗。

高台寺の中も、いつも日が当たるポイントのモミジは流石に散っているのですが、あちこちにまだ紅葉の面影が。向こうに見えるは、大雲院 祇園閣なり。絶好の写真ポイントで皆さん、記念写真の真っ最中。。

いやはや、小さな秋の名残りが美しいですな。。

で、高台寺方丈の前庭を「波心庭」と言うのですが、盛り砂にごらんのような着色を施していて、なんだか子供の遊び場のような楽しい雰囲気になっているのが面白い。多分、京都市内でも、特にアバンギャルドなお寺さんがこの高台寺だと思われるのですが、面目躍如!なのだ。私は、結構好きです。 方丈の襖絵が、イタリアの作家さんの前衛的な作品だったり、色々と工夫されておられるなあ、という感想。なんとも自由な雰囲気が良いですなあ。

お庭になぜだか一本だけ、激しく紅葉真っ盛りなモミジが。で、このお庭や、先の「波心庭」では夜間ライトアップ&プロジェクションマッピングがあり、それも相当綺麗な見物なのですが、今回は17:00から今年最強の忘年会!なので、我慢なのだ~。(次のネタでご披露予定汗汗汗汗)
で、折角なので!と夕方まではたっぷり時間があるので、高台寺のお庭で一番高いところまで登ろう!と言う作戦。。

京都市内のお寺さんのお庭の中でも、かなり広大なお庭なのだ。私はチノパンにスノージャケットという軽装なので楽々!なのですが、MDRさんと相方は和装なので、ま、この坂道は結構大変かもですな。

重文の傘亭まで、徒歩5分ほど。結構登ってきた感あり。

で、こんな景色やら・・・・ (これはお隣の霊山観音)

こんな景色を満喫しつつ、回遊式のお庭をてくてく下る。。。

非常にメリハリのあるお庭で、季節の色々な美しさがあるのが良いですな。この写真のすべてが徒歩10分圏内という密度感。。これは盛り込んだなあ~!と言う感想。そろそろ喉も乾いてきたので、次のお接待に行こうよ!ということに。

こちらが目指すお茶室、雲居庵。これまた、まだまだ綺麗な紅葉を眺めながら、お香煎とお菓子を頂ける趣向。

20人ほど並んでいたのですが、回転は非常~に良いので10分たらずで我々の順番に。

梅紫蘇風味のお香煎と、来年の干支のお菓子(例えると、ひよこ的な・・・汗)を頂いて、これまたまったり。で、お菓子を食べたら逆にお腹が減ってきて、先に雪月花を頂こう!と、高台寺を出て、駐車場に移動。が!既に食事場所の「洗心寮」は大満席。利生堂でお待ちいただくことになっています!と、係の人に案内してもらう。

が、この利生堂も随分手のかかった建物なのだ。2016年12月、駐車場脇のある「スロージェットカフェ」と同時期に造られた六角形のお堂なのですが、無料参拝でき、写真撮影も自由!という太っ腹施設。高台寺所蔵の「涅槃図」を超拡大デジタル複製!で壁一面に印刷されている。手がけたのはキ〇ノンかエ〇ソンか、いやD〇Pか、と言う感じなのですが、見ごたえありまくり。

天井までこんな感じ。結局、20分ほど待ったのですが、御釈迦さんのお弟子さんには、知り合いと似た人が居るねえ!などと楽しめます。中にリーチ・マイケル氏にしか見えないお弟子さんが汗汗。。で、我々の順番になったので名前を呼ばれ、再度「洗心寮」に移動するのだ。

で、緋毛氈を敷いてあるお座敷で、「うずみ豆腐粥」を含む点心を頂く趣向。説明はごらんのとおり汗汗

豆腐が入ったくず餡を掛けた固めのお粥で、梅肉がワンポイントになっているのですな。15:00過ぎのおやつタイムには程よいボリューム感。特に気に入ったのはお漬物。山葵味の山芋!がなんだか美味しい。しみじみと頂き、お腹も良い感じになったところで実は一番楽しみにしていた最後のイベントを見学に行くことに。

が!既に満席で、20分ほど後に再開!とのこと。お土産屋さんで時間つぶししていたら、先ほどのネタばらしが。しかし、京都には、まだまだ我々が知らない漬物屋さんが沢山ありそうです。で、再度やってきたのが、こちら。

アンドロイド観音、マインダー。1億円の工費を掛け、阪大の石黒教授が制作した電気工作物。いや、動力源は圧縮空気のようなのですが。で、こちらの観音様が、ボーカロイドの合成音声で般若心境を解説するという法話が20分ほど行われるのですが、この観音様が安置されている部屋の四面の壁へのプロジェクションマッピングと見事に同期!という大仕掛けなのだ。英文・中文の解説もプロジェクタで映されるので、海外の方も楽しんでいただけるように思います。

ネットでどういう感想をお持ちの方が居られるのかググってみたのですが、意外に否定的な意見が多いですな。が、そもそも、長年使った火鉢や鏡、櫛のような家庭用品にも畏敬の念を持ち、付喪神として崇めてしまうような、八百万の森羅万象に神や仏や何か不思議なものを感じてしまうのが日本人だと思うのですが。
私は、このピカピカと輝くアンドロイドのボディを通じて、これはある種、自分の心の中を覗き見ているような投影感があるなあ~と、興味深く法話を拝聴したのだ。 不思議な体験でした。
で、外に出ると、いきなり小嵐の雨模様になっていてビビったのですが、丸々3時間半ほど楽しめた貴重な体験。アンドロイド観音様の前説をされていたお坊様(多分、高台寺の偉い人)が、定期的にバージョンアップしますので!と説明されていたので、私は、また見学に来ると思います。
で、タクシー飛ばして!木屋町四条下ルに出来た、例の和食店ネタまでワープする!のだ。明日以降に続く~。
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